熱き剣士(リクエスト作品)
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それからはポケモンの技についての説明を兼ねてポケモンバトルを行ったりポケモン図鑑を見せていろんな種類がいる事を説明した。バトルではその様子に興味津々な煉獄さんが自分の技も披露すると言って刀を使うもんだから小夜はそちらの方に驚きを隠せなかった
「な、何で刀から炎がでるんですか⁈」
「これは呼吸を使った技だ。まぁ、要はポケモンの技を同じようなものだと思えばいいだろう」
そう笑う煉獄を見て誰もが思った
「「「「「いや、違うだろ...」」」」
煉獄さんの技が炎だったという事もありグレンはチラチラと煉獄の方を見ていた。そんな様子に気づいた煉獄はグレンに声を掛け一緒に稽古をしないかと誘い、煉獄の誰とでも話す雰囲気もあってかジンやナイトも一緒に稽古をすることになった
そんな様子を見ながらコアやマリア、ミズキのブラッシングをしていた小夜は皆が普段より生き生きしている様子に気がついた
「皆、なんだか煉獄さんとの稽古が楽しそうだね。煉獄さんってなんだか不思議な人だね、誰からも好かれる人なんだろうな」
僕は小夜とこうしてる方が好きだけどね
あら、私だってそうよ
私も鱗の手入れをしてもらう方がいいですとも
「ふふふ、ありがとうね」
そう言いながら楽しそうに稽古をする煉獄たちを小夜は優しく見つめていた
稽古が終わった頃、日はすっかりと傾いてきており夜ご飯と野宿の準備をすることになった
「野宿なら薪が必要になるだろ?俺が集めてこよう」
「いいですよ、煉獄さんはゆっくり休んでて...」
「いや、これは世話になっているほんのお礼だと思ってくれ。では、探してくる!」
小夜の言葉が言い終わる前に煉獄は小夜にそう言うと森の奥へと凄い速さで消えて行った
「行っちゃった....」
まぁ、彼もあぁ言っていることですしここはお任せしたらどうですか?
「そうだね。じゃあ、私達はご飯とテントの準備をしようか」
煉獄の帰りを待ちながら小夜達がそれぞれ準備をしようとした時、どこからともなく聞こえて来た音に小夜は嫌な予感がした
次の瞬間、木々がなぎ倒され目の前にはこちらを睨んでいる銀の体をしたヘビのようなポケモンがいた
「ハガネール⁈でもなんで...!」
驚いたのも束の間、小夜達の周りを取り囲むように多くのポケモンがハガネールと同じようにこちらを睨んでおり、そんなポケモン達と一緒に黒い服を着た多くの人間の姿もあった
「あ、あなたたちは誰ですか⁈どうしてこんなことを!」
「俺達はポケモンハンターだ。そして、お前のポケモンを奪いに来た」
「っ⁈どういう事ですか⁈」
「頭の悪いガキね。あんたのポケモンを奪いに来たって言ったでしょ?あんたのポケモン、そこそこ強いみたいじゃない。だから私達が奪ってあげる♪」
おい、さっさとこいつらヤルぞ
ハンターの言葉を聞いていたグレンが怒りを抑えながらそう言うと、他のメンバー達も同じような目をして臨戦態勢をとっていた
そこからはハンターVS小夜達の戦いがはじまった
ハンター達は多くのポケモン達を使って技を繰り出して来たが、小夜達はお互いをカバーし合いながら次々に倒して行った
そんな中、小夜は1つの疑問が浮かんでいた
『どうしてこっちの地方にいないハガネールやザングーズ、それにキリキザンがいるの...』
そんな事を考えながらも小夜はグレン達に的確な指示を出しており、そんな小夜の様子をじっと見ているハンターの1人がいた
「おい、そろそろアレを使え」
小夜の事を見ていたハンターの1人がそう言うとのようなものがついた機械を持ちだしてきた
その機械を狙ってジンが破壊光線を撃つが、攻撃が機械に届く前に消えてしまったのだ
なんだ⁈
「攻撃が消えた?!」
「驚くのも無理はない。これは俺たちの組織が作ったポケモンの技を無効化するものだ」
ポケモンの技を無効化するなんて出来るわけないよ!
「そうだよね...そんなの嘘に決まってます!」
「それなら攻撃してみるがいい」
その言葉を受けてコアがスピードスターを放つが、やはり攻撃がハンター達の元へ届く事はなかった
「そんな...」
クソがっ!
小夜達が唖然としている中、グレンがイラだったようにハンター達へ攻撃を繰り出した
「頭の悪いウィンディだな。意味がない事が分からないのか」
グレンの攻撃は機会により無効化されてしまい、その隙にキリキザンの放った攻撃によってグレンは地面へと叩きつけられた
「グレン!!」
「まだ状況が理解出来ないようだな」
グレンの元へ駆け寄る小夜を見下ろしながらハンターが合図を出すと、別の機械が一同を囲んだかと思うと、次々にメンバーを拘束していった
「みんなっ!」
小夜!逃げて!
「そんなっ!みんなを置いて行けないよっ!」
そんな小夜を見ながらハンターの1人が確信したように笑った
「やはりか!お前、ポケモンと話せるな?」
「っ!」
「さっきから見ていればお前がポケモンに指示を出さなくてもそいつらはバトルをしていた。つまり、お前はポケモン達と心で会話が出来る。そして、さっきのあの反応だ。答えろ、お前はポケモンと話せるな?」
小夜、ダメです!本当の事を教えては奴らは!
『でも!このままじゃみんなが!』
「早く答えろ。でないと...」
その言葉の直後、拘束されてるマリアに向かってハガネールがアイアンテールを繰り出した
ぐっ!!
「マリア!! やめてください!!」
「これ以上ポケモンが傷つくのを見たくなければ早く答えるんだ。正直にだ。」
ハンターの鋭い目が小夜を見ていた
「....話せます。」
姫!!
「私は...ポケモンの言葉が分かります」
その言葉を聞いたハンターはニヤリと笑った
「おい、お嬢さん。俺と取引をしようじゃないか」