家族のありかた(リクエスト作品)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
泉へと向かったココ達はザルードを水の中へと運んだ
「なんで...なんで治んないんだよっ!」
「どうして...」
「さっき神木の水が流れたからの...それで泉の力が薄まったのかもしれん...」
長老の言葉にココが泣きそうな顔をした時、ザルードがココの頬を触れた
「大丈夫、大丈夫だからそんな顔するな...。ごめんな、最後まで父親失格だ...。お前にそんな顔させちまった」
「とおちゃん...」
「ココが息子でよかった」
そう言ったザルードは瞳を閉じた
「ザルードさん!マリア、ミズキしんぴの守りと癒しの波動を!」
小夜は2人に治療をお願いするが、それでも一向に回復しないザルードを見て堪えていた涙が流れた
横ではココも泣いていたが、意をけしたように涙をぬぐったココがザルードの傷に手を当てた
「父ちゃんの技で父ちゃんを助ける!俺なら出来る、いや、オレにしかできない、だって俺は父ちゃんの息子だから!」
ザルードの技を使おうとするココに長老達は無理だと言うがココは諦めない様子だった
そんなココを見て小夜も一緒に手を当てた
「とうちゃーん!」
「ザルードさん!」
2人の声に答えるように木々が揺れ、辺りには淡い緑色の光が集まり始めた
そして、強く輝いたあとザルードが目を覚ましたのだ
「ココ...お前が助けてくれたんだな。ありがとう」
「とおちゃん!」
抱きしめ合う2人は“親子”だった
◇◇◇
ザルードが目を覚ました後、ボロボロの姿をしたZ博士がココ達の前に現れた。ココは博士の姿を見ると駆け出していた
「やめるんじゃ!深追いするでない!」
「ココ!やめろ!」
長老やザルードの言葉はココに届くことなく、怒りだけでZ博士を追いかけるココを小夜は追いかけた
川の上にある大木の端まで逃げたZ博士は川へ飛び込もうとしていた。そんなZ博士をココは腕に巻いていた縄で掴んだ
「離せ!俺はこんな所で終わるような人間じゃない!離せ!」
そんなZ博士をココは悔しそうな表情で見ていたが、その目には強い意志も秘めていた
「ココも私たちもあなたを許さない。でも、あなたを攻撃したりしない。それはあなたがしてきた事と一緒になるから。あなたは...自分のしてきた事を理解すべきです」
小夜の言葉にZ博士はただ黙って俯いているだけだった