ゲンガーの呪い.4


そんなこんなで２日が経った

朝起きた時にはナイトの様子が変わっていなかったため、少し心配になった小夜だったがもう少し様子を見る事にした


いつものようにミルクを飲み、おもちゃで遊んでいたナイトは小夜に駆け寄ってくると抱き付いてスリスリと頬を擦りつけていた

「ナイト、どうしたの？」

ママ～、スキ！

「ふふふ、私も大好きだよ」


小夜がそう言った時ナイトの体がピーンと固まり、かと思えばガバッと体を離した

「ナイト？」

....っ！わ、私は一体なにを...！

ナイトは慌てた様子であり、そして自身の姿を確認すると唖然とした様子だった

＆％‘＊：＋～っ！　な、なんですかこの姿はっ‼

「ナイト、お、落ち着いて」

混乱している様子のナイトを落ち着かせるとこれまでの経緯を伝えた

そうでしたか...不覚とはいえ小夜には迷惑をかけました。それに皆にも迷惑をかけてすまない

ナイトはシュンとなりながら皆に謝っていた

まぁ、ナイトが悪い訳じゃないけど、しばらくは小夜のこと私が独占するわよ！

私だって鱗の手入れをしてもらいたいんです！

オレは特訓を一緒にしたい...

僕が小夜と一緒にいるの～！

お前らな、俺が一番に一緒に寝るんだよ‼


「み、みんな落ち着いてね（焦）まずは、皆でお昼ご飯食べようか」


小夜のおかげでその場は何とか収まり、それぞれが出来るお昼ご飯の準備をしに行った

はぁ...ほんとに面目ないです。不覚にも受けた攻撃でこんなに迷惑をかけてしまって...。私ももっと精進しなければなりませんね

「...ナイト、いつもありがとうね」

小夜？

「いつもナイトには頼ってばっかりだから、無理させてたり我慢させてることもあるんじゃないかなって思って」

そんなことは...

「たまには甘えてもいいんだよ？」

いいのでしょうか...

「当たり前でしょ？」

そう言って優しく笑う小夜を見てナイトはこみ上げてくる感情を隠すように、小夜を優しく抱きしめていた。その時のナイトの表情はどこか恥ずかしそうで、だけどとても嬉しそうなそんな笑顔だった




その後、２人は皆の待つ食堂へ向かうと皆がやっと来たかと言うような表情で待っていた

お待たせしました。では、頂きましょうか

ナイト、食べるのはいいんだがその格好のままでいいのか？


ジンに真顔で言われナイトが自身の姿を確認すると、未だオムツを履いたままであった

＃％＄＆’＊‘＆！～っ！先に食べててください～‼


そう言うと目にも止まらぬ速さで部屋に戻っており、そんなナイトを優しく見ている小夜なのであった



おわり＊