みんなポケモン！

次の町へ向かって歩いていた小夜達は、とある道端でロケット団が野生のポケモンを捕まえようとしているところに出くわした。

グレンとナイトのコンビネーションにてあっけなく勝負はついたのだが....




「くっそ〜！覚えてろ！これでもくらえ！」

そう言ってロケット団の下っ端と思われる奴が投げて来た物が 小夜当たり、もくもくと煙が立ち込めてきた。

っ！大丈夫か？！

グレン！小夜を頼みます！私は奴を絞めて来ます！

ナイトは逃げたロケット団を追って行き、残されたグレンは煙の中の小夜に声をかけた。

しかし返事はなくこれはマズいと思った矢先、煙が晴れ姿を見せたのは小さなお花の様な姿をしたポケモンだった。


お前... か？

「えっ？あれ？グレン、なんか大きくなった？いつもより視線が合うね」

...お前が小さくなったんだよ！てか、お前なんでキレイハナになってんだよ！！

「えっ？」

グレンに言われたことの意味が分からない 小夜だったが、視線を足元に向けた瞬間固った

グレン！ 小夜は？！

走りながら戻ってきたナイトは小夜の様子を見て驚いた。

まさかっ！

おい、どういうことだよ！

説明は後です！とりあえず小夜を落ち着かせなくては！

固まっている小夜にナイトが何度か声をかけると、小夜は自分の足元を思い出したようで、ちょっとしたパニックになった。

それを何とかなだめつつ、水たまりに連れて行くと、小夜は恐る恐る水たまりを見た。

そこには可愛らしいポケモンが映っていた。

「こ、これ、わ、私？」

どうやらそのようです

おい、どういう事だよ！！

とりあえず、そこに座って話しましょう


ナイトの促しで、近くの芝生に3人は移動した。




さて、なぜ 小夜がポケモンになってしまったのかについてですが、さっきロケット団が小夜に向かって投げた物が原因だと思います

「あっ、あの煙が原因ってこと？」

はい。私が奴を追って痛めつけた後、捨て台詞のように吐いた言葉がこうです。


試作段階の毒ガスだからどうなっても知らないぞっ！


「ど、毒ガス...？」


えぇ

でも、こいつポケモンになってんぞ！

恐らくですが...、試作段階ということで何らかの化学反応が起きて、本来とは違うガスの形になったのではないでしょうか？

「それがポケモンになっちゃうってこと？」

いつ戻んだよ！

それは、私にも分かりませんね...


「戻らなかったらどうしよう」

小夜は今にも泣きそうな表情になって俯いてしまった。


そんな小夜を見て、珍しく2人ともどうしようかと頭を悩ませていると、1匹のポケモンが近づいて来た。