看病と言う名の愛.２

コアとナイトが応戦をしている中小夜がストライクを安全な場所に移動しようとした時、ハッサムの放った攻撃により地面に倒されてしまった。

そして、同じく地面に倒れ込んでいるストライクを狙ってハッサムが技を繰り出そうとした様子を見て、小夜は走り出していた。

「お願いっ！やめて！」

小賢しい！どけっ！

腕にしがみつき技を繰り出そうとするのを防ごうとした小夜をハッサムは勢いよく振り払った。

「っ...！」

小夜！！

ハッサムによって振り払われた小夜は岩に体をぶつけ力なく倒れ込んでいた。
そんな姿を見たナイトとコアが小夜に近づこうとするが、他のハッサムの攻撃により邪魔をされてしまい小夜の元に辿り着けないでいた。


そして、ハッサムは未だ倒れているストライクに向かって技を繰り出した。
ドーンッ！と音がし、誰もがストライクに技が当たったと思った時、煙の中からストライクを抱えた小夜が現れそのまま崖から飛び降りるように落ちて行った。

なにっ?!あの傷で奴を助けたと言うのか?!

小夜とストライクの落ちた崖を見ながらハッサムは驚きを隠せない様子でいた。

他のハッサム達へ2人の後を追うように指示を出そうと振り向いた時、そこは地獄絵図になっていた。他のハッサム達は全員倒されていたのだ。

な、なんだ...お前達...

あぁ?!よくも小夜を傷つけたな?!
ただじゃおかねぇぞ！

覚悟は出来てるんだろうな？

2人とも！今は小夜を見つける事が優先です！

小夜はどこ?!

確か崖から落ちたはずです！

崖の下は川だよ！こんな所から落ちたんじゃ...！

るせっ！いいから探すぞ！

闇雲に探しても見つかりません！私が波動で探します！

そう言ったナイトは意識を集中させ、小夜を探し始めた

小夜...！どうか無事で！

っ！いました！川の中流あたりです！

行くぞ！

ナイト達が小夜の元へ行こうとした時、その様子を見ていたハッサムも動こうとしていた。

てめぇらはくたばってろ！

そう言いながらグレンの繰り出した火炎放射によってハッサム達はいとも簡単に倒されていた。