虹色の可能性
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88.思いの語り
小夜の後を追って処置室に来たフジ老人は目の前の光景に驚いていた
誰にも心を開かず、近づくことや触れる事を避けていたイーブイが小夜の腕の中にいたのだ
「小夜君...」
「フジ老人さん...」
「っ!お前さんケガをしておるではないか!」
そう言われて小夜はイーブイに噛まれた肩の事を思い出した
「大丈夫です」
「大丈夫ではない!早く手当を!」
「待ってください!」
小夜は自分を連れて行こうとするフジ老人を止めると、イーブイをゆっくりと床に置いた
「ここには君を傷付けようとする人間はいないよ。だから安心して傷の手当てを受けて欲しいの。皆を守ってくれた時にケガをしたでしょ?だから、嫌かもしれないけど手当だけは受けて欲しい...。大丈夫、ジョーイさんは優しい人だよ」
そう声を掛けるとブィ...と小さく返事をしたかと思えば、イーブイは目を閉じて床に丸まってしまった
後から処置室にやって来たジョーイさんにイーブイを預けるとフジ老人に肩の手当てをしてもらうため小屋へと向かった
「大丈夫か?」
「大丈夫です。このくらい、あの子が受けて来た傷に比べたらなんともありません」
「...。あの子を落ち着かせてくれてありがとうな」
「いえ...。」
「小夜君...。あの子をお前さんの仲間にしてやってくれんか?」
「えっ?」
「さっきの姿を見て思ったんじゃ...。きっとあの子はお前さんと出会うのを待っておったんじゃ。誰にも心を開かなかったあの子がお前さんには心を開きかけておる。だから、一緒に連れて行ってくれんか?それが、あの子にとって一番良いことじゃとわしは思う」
「....。それはあの子次第だと思います。あの子がそれを望んでくれたら...。」
「そうか。ほれ、手当は終わったぞ」
「ありがとうございます。私、皆を迎えに行きますね」
「あぁ、行っておいで。」
ポケモンセンターへ来た小夜を見掛けたジョーイさんが声を掛けてきた
「小夜さん!ポケモン達は元気になってますよ。」
そう言って4つのモンスターボールを渡した
「あと、さっきはありがとう。私もまだまだね...。小夜さんがいれくれて助かったわ」
「いえ...。あの、イーブイはどうしてますか?」
「あの後、何とか手当をさせてくれたわ。今は眠っているわよ。」
「そうですか。それならよかったです」
「1番病室にいるから顔見ていく?」
「はい」
ジョーイさんと別れた後、小夜はイーブイの病室へと来ていた
ベットの上で小さく丸まって寝ているイーブイを見ながら小夜は優しく体を撫でた
「ごめんね...。人間のせいで辛い思いをさせて...。ごめんなさい。
君は化け物じゃないし、これから自由に生きていける。ジュンサーさんがね、ロケット団のことは絶対に捕まえるって言ってくれたから大丈夫だよ。」
「君の力は化け物なんかじゃないと私は思うんだ...。私は虹色の可能性だと思う。あの時、色んな姿になって戦う君はとっても凄いと思った。私にはキラキラして見えたの。色んな可能性が君にはある。だから、その力は化け物なんかじゃない。君もいつかそう思ってくれたらいいな...。」
イーブイを撫でながら声を掛けていた時、ふと目時計が目に入った
「もうこんな時間だね。また来てもいいかな?...また、来るね」
そう言ってイーブイの病室を後にした
小夜が部屋を出ていった後、イーブイはゆっくりと目を開けて、小夜が出ていった扉を静かに見ていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何を思って主人公ちゃんを見ていたのでしょう
小夜の後を追って処置室に来たフジ老人は目の前の光景に驚いていた
誰にも心を開かず、近づくことや触れる事を避けていたイーブイが小夜の腕の中にいたのだ
「小夜君...」
「フジ老人さん...」
「っ!お前さんケガをしておるではないか!」
そう言われて小夜はイーブイに噛まれた肩の事を思い出した
「大丈夫です」
「大丈夫ではない!早く手当を!」
「待ってください!」
小夜は自分を連れて行こうとするフジ老人を止めると、イーブイをゆっくりと床に置いた
「ここには君を傷付けようとする人間はいないよ。だから安心して傷の手当てを受けて欲しいの。皆を守ってくれた時にケガをしたでしょ?だから、嫌かもしれないけど手当だけは受けて欲しい...。大丈夫、ジョーイさんは優しい人だよ」
そう声を掛けるとブィ...と小さく返事をしたかと思えば、イーブイは目を閉じて床に丸まってしまった
後から処置室にやって来たジョーイさんにイーブイを預けるとフジ老人に肩の手当てをしてもらうため小屋へと向かった
「大丈夫か?」
「大丈夫です。このくらい、あの子が受けて来た傷に比べたらなんともありません」
「...。あの子を落ち着かせてくれてありがとうな」
「いえ...。」
「小夜君...。あの子をお前さんの仲間にしてやってくれんか?」
「えっ?」
「さっきの姿を見て思ったんじゃ...。きっとあの子はお前さんと出会うのを待っておったんじゃ。誰にも心を開かなかったあの子がお前さんには心を開きかけておる。だから、一緒に連れて行ってくれんか?それが、あの子にとって一番良いことじゃとわしは思う」
「....。それはあの子次第だと思います。あの子がそれを望んでくれたら...。」
「そうか。ほれ、手当は終わったぞ」
「ありがとうございます。私、皆を迎えに行きますね」
「あぁ、行っておいで。」
ポケモンセンターへ来た小夜を見掛けたジョーイさんが声を掛けてきた
「小夜さん!ポケモン達は元気になってますよ。」
そう言って4つのモンスターボールを渡した
「あと、さっきはありがとう。私もまだまだね...。小夜さんがいれくれて助かったわ」
「いえ...。あの、イーブイはどうしてますか?」
「あの後、何とか手当をさせてくれたわ。今は眠っているわよ。」
「そうですか。それならよかったです」
「1番病室にいるから顔見ていく?」
「はい」
ジョーイさんと別れた後、小夜はイーブイの病室へと来ていた
ベットの上で小さく丸まって寝ているイーブイを見ながら小夜は優しく体を撫でた
「ごめんね...。人間のせいで辛い思いをさせて...。ごめんなさい。
君は化け物じゃないし、これから自由に生きていける。ジュンサーさんがね、ロケット団のことは絶対に捕まえるって言ってくれたから大丈夫だよ。」
「君の力は化け物なんかじゃないと私は思うんだ...。私は虹色の可能性だと思う。あの時、色んな姿になって戦う君はとっても凄いと思った。私にはキラキラして見えたの。色んな可能性が君にはある。だから、その力は化け物なんかじゃない。君もいつかそう思ってくれたらいいな...。」
イーブイを撫でながら声を掛けていた時、ふと目時計が目に入った
「もうこんな時間だね。また来てもいいかな?...また、来るね」
そう言ってイーブイの病室を後にした
小夜が部屋を出ていった後、イーブイはゆっくりと目を開けて、小夜が出ていった扉を静かに見ていた
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何を思って主人公ちゃんを見ていたのでしょう