86.再びロケット団


フジ老人の小屋をロケット団が襲っていると聞いた小夜は急いで小屋へ向かっていた


小屋へ着いた時、入口は壊され庭の方で誰かが叫んでいる声が聞こえて来た




「じいさんよぉ～、さっさとここのポケモンを全部よこせよ！」


「お前たち、なんてことをするんだ！ここのポケモンは誰もやらん！」


「はっ！そうかい、それなら奪うまでだ！」


そう言ってロケット団はロボットのような機会から網を繰り出し、ポケモン達を捕まえていった





「やめんか！やめてくれ！」

フジ老人の悲痛な声が響く中、小夜はロケット団たちへ向かって走り出した。しかし、小夜より前にロケット団の前に出たのはあのイーブイだった




イーブイは捕まえられているポケモン達の網に攻撃し、網を切ろうとしていた。そんなイーブイを見つけたロケット団の１人がイーブイへ攻撃するが見事にかわしていった


そして、一瞬イーブイの体が光ったかと思うと、次にその場にいたのは紫色の体をしたポケモンだった




「はぁ～⁈何でイーブイがエーフィになんだよ！」


エーフィと呼ばれたポケモンは次々にロケット団のポケモン達を倒していき、また体が光ると次に姿を現したのは水色のポケモンだった



「どうなってんだよ！エーフィがシャワーズに⁈」

その様子にロケット団の１人が混乱していると、ポケモンタワーであった女性が何かに気づいたようにシャワーズを見ていた




「まさか！そいつは研究所から逃げたイーブイよ！そいつを最優先に捕まえなさい！」





その言葉を合図にシャワーズに向かって多くのロケット団が攻撃を向けた。攻撃を避けていたシャワーズだったが、次から次に襲ってくる攻撃にもうダメだと思った時、目の前を火炎放射が横切った



「なに⁈誰よ！」

「やめてください！」

「あんた...!また邪魔しに来たの⁈」

「その子がなにしたっていうんですか？みんなで寄ってたかって攻撃するなんて...酷すぎます！」

「あんたに関係ないでしょ⁈そこをどきなさい！」

「嫌です！」

「おい、嬢ちゃん、そこをどきなよ～。それは俺たちロケット団が作ったんだぜ？だからそれは俺たちのだ」

「...作った？」


「あんたまた余計な事を！まぁ、良いわ。どうせそれは回収するんだからね。それは私達ロケット団が作った最強のイーブイよ。通常のイーブイは特定の条件でしか進化しないけど、そのイーブイは条件なしで進化出来るように作ったの。これこそ我ロケット団研究所の成果よ！」

「どうだ～！凄いだろ！だからそいつは俺たちの物で、強さも最強の化け物イーブイだ！」

「....そんなこと」

「はぁ～？なんだよ！」

「そんなこと間違ってる！その子は化け物なんかじゃない！」


「あんたに関係ないでしょうが！いいからさっさとよいつをよこしな！」



そう言ってロケット団達は小夜に向かって攻撃を繰り出した。その攻撃を相殺するようにグレンを始め、ナイト、マリア、ジンがそれぞれ応戦していく中、遠くからサイレンの音が聞こえて来た



「隊長！ジュンサーです！」

「ちっ！引くわよ！でも、そいつはもらっていくわ！」



小夜達が応戦している隙をついて体力の限界を越え、反撃すする事が出来ないイーブイを捕まえるとそのままヘリコプターへと乗り込もうとしていた



「マリア！マジカルリーフで網を切って！」


了解！




マリアのマジカルリーフがイーブイの網を切ると、イーブイは力なく空から落ちて来ていた



そして、それと同時に小夜は走り出しており、イーブイが地面に当たる間一髪のところ地面にダイビングし、イーブイを抱きしめた


小夜！

「....だ、大丈夫...？」



「っ！なんなのよ！あんた何なのよ！絶対許さない！覚えてなさい！」


そう言いながらロケット団たちは空へ消えて行った

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ロケット団って捨て台詞が似合うと思います。