虹色の可能性
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85.鐘の想い出
タワーへ着いた小夜達はガーディの墓石の前に来ていた
「ガーディ...。お前が好きだった花を持ってきたよ」
悲しそうな表情でトミは墓石の前に花を添えた
「トミさん...タワーの上にある鐘をガーディ君と一緒に鳴らしに来ていたんですよね?」
「あぁ...。私達一族は昔からあの鐘を鳴らす役目なんじゃ。詳しい理由は分からんが、わしとガーディはここに来る人や眠っているポケモン達を慰めるつもりで鳴らしていた...。でも、それももう...。」
「ガーディ君はまだここにいます」
「なにを言っておるんじゃ...?」
「あの鐘は想い出の鐘だったんです」
そう言って小夜がタワーの上を見上げると、それが合図だったように優しい音がタワー全体に響き渡った
「この音は...」
「きれ~な音~♪」
トミが上を見上げ、もう一度墓石を見た時そこにはいるはずのないガーディの姿があった
「ガーディ...?」
わん!と元気良く鳴いてガーディがトミの周りをクルクルと駆け回っていた
「ガーディ...ガーディ!」
トミがガーディを抱きしめるとガーディもそれに応えるように、トミへじゃれつきながらほっぺたを舐めていた
「ガーディ...!なんで私を置いて先に逝ってしまったんだい...。お前がいなかったら私は...」
そう言って泣きながら抱きしめているトミを見て、ガーディも悲しそうにく~んと鳴いていたが、トミの腕から飛び出てワン!と鳴くと辺りを淡い光を放った雲が漂っていた
そこにはこれまでの想いでが映し出されていた
花壇に水を掛けているトミと花の香りを嗅いでいるガーディ
ご飯を美味しそうに食べている2人
トミの横で気持ちよさそうに日向ぼっこをしている姿
そして、一緒に鐘を鳴らしながら笑いあっている2人
思い出を見ながら大粒の涙を流していたトミの元へどこからか声が聞こえてきた
トミさん....
「ガーディ...なのかい?」
トミさん、泣かないで
トミさんが泣いてたら僕も悲しいよ
「ガーディ!ガーディ!どうか逝かないでおくれ...!」
大丈夫だよ、僕はどこにも行かないよ
トミさんが忘れない限りずっと僕はトミさんと一緒だよ
だから、どうか
どうか笑って
「っ!ガーディ...!また鳴らしに来るよ、お前と一緒に鳴らしたあの鐘をまた、また、鳴らしにくるから...!」
また一緒に鳴らしに行こうね
そう言ったのを最後にガーディはゆっくりと消えて行った
そして、姿が消える前に小夜は声を聞いた
ありがとう
僕の声を見つけてくれて...ほんとにありがとう
『どうか...これからもトミさんと一緒に...』
ガーディの姿が消えた後、しばらくしてタワーの上からナイトとマリアが下りて来た
「お姉ちゃんのポケモン達?」
「うん。トミさん、ごめんなさい...。さっきの鐘の音はこの子達に頼んで鳴らしてもらったんです。勝手に鳴らしてしまってごめんなさい」
「...いや、いいんじゃよ...。お前さんのお陰でガーディにも会えた。そして、一族の役目も分かったからの...。」
「おばあちゃん、役目ってなに?」
「わが一族は昔からあの鐘を鳴らす事が役目じゃった。わしも昔はなぜ鐘を鳴らす事が役目なのか分からなかったが...それは、亡くなったポケモンと人を最後に合わせるためじゃったんじゃな...。」
「そっか...。ねぇ、おばあちゃん。これからは私も一緒に鐘を鳴らしに行ってもいい?私もニョロモと一緒に鳴らしたいの。」
「あぁ...。一緒に行こう...。」
「うん!」
「お前さん、ありがとうな...ガーディに合わせてくれてありがとう...」
「はい...。」
ポケモンタワーから戻って来た小夜はトミさん達と別れた後、これからどうしようかと思いながら一旦ポケモンセンターへと来ていた
タワーで一役終わったマリア達をジョーイさんに預け、ちょうど皆のボールを受け取った時、センターの扉が勢いよく開いた
「ジョーイさん!!ジュンサーさんを呼んでくれ!」
「何があったんですか⁈」
「大変なんだ!フジ老人の所に変な奴らが乗り込んできて!」
その言葉を聞いた小夜は急いでセンターから駆け出していた
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イーブイのお話に移ります!
タワーへ着いた小夜達はガーディの墓石の前に来ていた
「ガーディ...。お前が好きだった花を持ってきたよ」
悲しそうな表情でトミは墓石の前に花を添えた
「トミさん...タワーの上にある鐘をガーディ君と一緒に鳴らしに来ていたんですよね?」
「あぁ...。私達一族は昔からあの鐘を鳴らす役目なんじゃ。詳しい理由は分からんが、わしとガーディはここに来る人や眠っているポケモン達を慰めるつもりで鳴らしていた...。でも、それももう...。」
「ガーディ君はまだここにいます」
「なにを言っておるんじゃ...?」
「あの鐘は想い出の鐘だったんです」
そう言って小夜がタワーの上を見上げると、それが合図だったように優しい音がタワー全体に響き渡った
「この音は...」
「きれ~な音~♪」
トミが上を見上げ、もう一度墓石を見た時そこにはいるはずのないガーディの姿があった
「ガーディ...?」
わん!と元気良く鳴いてガーディがトミの周りをクルクルと駆け回っていた
「ガーディ...ガーディ!」
トミがガーディを抱きしめるとガーディもそれに応えるように、トミへじゃれつきながらほっぺたを舐めていた
「ガーディ...!なんで私を置いて先に逝ってしまったんだい...。お前がいなかったら私は...」
そう言って泣きながら抱きしめているトミを見て、ガーディも悲しそうにく~んと鳴いていたが、トミの腕から飛び出てワン!と鳴くと辺りを淡い光を放った雲が漂っていた
そこにはこれまでの想いでが映し出されていた
花壇に水を掛けているトミと花の香りを嗅いでいるガーディ
ご飯を美味しそうに食べている2人
トミの横で気持ちよさそうに日向ぼっこをしている姿
そして、一緒に鐘を鳴らしながら笑いあっている2人
思い出を見ながら大粒の涙を流していたトミの元へどこからか声が聞こえてきた
トミさん....
「ガーディ...なのかい?」
トミさん、泣かないで
トミさんが泣いてたら僕も悲しいよ
「ガーディ!ガーディ!どうか逝かないでおくれ...!」
大丈夫だよ、僕はどこにも行かないよ
トミさんが忘れない限りずっと僕はトミさんと一緒だよ
だから、どうか
どうか笑って
「っ!ガーディ...!また鳴らしに来るよ、お前と一緒に鳴らしたあの鐘をまた、また、鳴らしにくるから...!」
また一緒に鳴らしに行こうね
そう言ったのを最後にガーディはゆっくりと消えて行った
そして、姿が消える前に小夜は声を聞いた
ありがとう
僕の声を見つけてくれて...ほんとにありがとう
『どうか...これからもトミさんと一緒に...』
ガーディの姿が消えた後、しばらくしてタワーの上からナイトとマリアが下りて来た
「お姉ちゃんのポケモン達?」
「うん。トミさん、ごめんなさい...。さっきの鐘の音はこの子達に頼んで鳴らしてもらったんです。勝手に鳴らしてしまってごめんなさい」
「...いや、いいんじゃよ...。お前さんのお陰でガーディにも会えた。そして、一族の役目も分かったからの...。」
「おばあちゃん、役目ってなに?」
「わが一族は昔からあの鐘を鳴らす事が役目じゃった。わしも昔はなぜ鐘を鳴らす事が役目なのか分からなかったが...それは、亡くなったポケモンと人を最後に合わせるためじゃったんじゃな...。」
「そっか...。ねぇ、おばあちゃん。これからは私も一緒に鐘を鳴らしに行ってもいい?私もニョロモと一緒に鳴らしたいの。」
「あぁ...。一緒に行こう...。」
「うん!」
「お前さん、ありがとうな...ガーディに合わせてくれてありがとう...」
「はい...。」
ポケモンタワーから戻って来た小夜はトミさん達と別れた後、これからどうしようかと思いながら一旦ポケモンセンターへと来ていた
タワーで一役終わったマリア達をジョーイさんに預け、ちょうど皆のボールを受け取った時、センターの扉が勢いよく開いた
「ジョーイさん!!ジュンサーさんを呼んでくれ!」
「何があったんですか⁈」
「大変なんだ!フジ老人の所に変な奴らが乗り込んできて!」
その言葉を聞いた小夜は急いでセンターから駆け出していた
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イーブイのお話に移ります!