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8.歯車の前日
ナナミから本を渡された後夜ご飯になったのだが、今までろくな食事を与えられてこなかった小夜は目の前に出された食事の量に若干引いていた。
しかし、ナナミを傷つけないようにと思い体調は悪くないが、あまりご飯は食べれない事から、元々少食なのではないかと自分から話した。すると、ナナミはあまり無理はしなくていいから、食べれるだけ食べるようにと優しく促してくれた。そして、お風呂はなぜか毎日一緒にナナミと入ることになった
お風呂から上がり、ベットに座った小夜はナナミから渡された本を眺めていた。色々なポケモンが載っておりページをめくってみたが“アルセウス”という名前は載っていなかった
「どんな姿なんだろう....」
小夜がそう呟いた時、部屋の扉が開いた
何がどんな姿だって?
そう怪しむ様にガーディが入って来た
「あっ、......。 アルセウスってポケモン知ってる...? この本には載っていなくって」
アルセウス?知らねえな。何でそんなポケモン探してんだよ
「なんとなく浮かんだ言葉だから....。ごめんなさい....。」
ちっ、 いいか、おかしなことをしようと思うなよ。俺はずっと見てるからな
「...... 君は優しいんだね。」
はぁ? 何だよ急に
「だって、ナナミさんやオーキド博士の事を大切に思っているし、私のことを疑っているのもここを守ろうとするためでしょ? だから、君はとっても優しい子なんだね」
そう小夜から言われてガーディはぶっきらぼうにぷいっと顔を背けて部屋から出ていった
『ふふふ....。本当に優しい子なんだ』
部屋から出たガーディは小夜のいた部屋を見ながら考え事をしていた
なんだ、あいつ....。 あんな事言われたからって俺は騙されないぞ......。絶対正体を掴んでやる。
翌朝から小夜はナナミやオーキド博士の手伝いをしながら過ごしていた。研究所内を周ってポケモンたちの健康チェックをしたり、時にはナナミのブリーダーとしての仕事を手伝っておりいつも側にはガーディがいた。そうしてしばらく時は流れていった。
博士やナナミと過ごす中で小夜は少しづつこの世界の事を学んでいった。モンスターボールという物があり、旅をするトレーナーはこのボールにポケモンを連れて旅をするのだという。この世界の子は10才になると旅に出ることが出来るとナナミは少し遠くを見ながら話した。
ナナミの話してくれた旅をするという事に少し興味を抱きながら、小夜は布団にもぐった。夢の中でアルセウスが(自由なのだから)と言ったのを思い出しながら眠りについた
次の日、あんな事が起こると思いもしないで.....。
そして、それがこの世界で歩むことになるきっかけになる事はアルセウスも知ってか知らずか.....。運命の歯車が動き出す事になるのだった......。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぶっきらぼうガーディ君。可愛いですな。
さて、いよいよ動き出そうと思います。(ここまで来るのに長すぎってね)
ナナミから本を渡された後夜ご飯になったのだが、今までろくな食事を与えられてこなかった小夜は目の前に出された食事の量に若干引いていた。
しかし、ナナミを傷つけないようにと思い体調は悪くないが、あまりご飯は食べれない事から、元々少食なのではないかと自分から話した。すると、ナナミはあまり無理はしなくていいから、食べれるだけ食べるようにと優しく促してくれた。そして、お風呂はなぜか毎日一緒にナナミと入ることになった
お風呂から上がり、ベットに座った小夜はナナミから渡された本を眺めていた。色々なポケモンが載っておりページをめくってみたが“アルセウス”という名前は載っていなかった
「どんな姿なんだろう....」
小夜がそう呟いた時、部屋の扉が開いた
何がどんな姿だって?
そう怪しむ様にガーディが入って来た
「あっ、......。 アルセウスってポケモン知ってる...? この本には載っていなくって」
アルセウス?知らねえな。何でそんなポケモン探してんだよ
「なんとなく浮かんだ言葉だから....。ごめんなさい....。」
ちっ、 いいか、おかしなことをしようと思うなよ。俺はずっと見てるからな
「...... 君は優しいんだね。」
はぁ? 何だよ急に
「だって、ナナミさんやオーキド博士の事を大切に思っているし、私のことを疑っているのもここを守ろうとするためでしょ? だから、君はとっても優しい子なんだね」
そう小夜から言われてガーディはぶっきらぼうにぷいっと顔を背けて部屋から出ていった
『ふふふ....。本当に優しい子なんだ』
部屋から出たガーディは小夜のいた部屋を見ながら考え事をしていた
なんだ、あいつ....。 あんな事言われたからって俺は騙されないぞ......。絶対正体を掴んでやる。
翌朝から小夜はナナミやオーキド博士の手伝いをしながら過ごしていた。研究所内を周ってポケモンたちの健康チェックをしたり、時にはナナミのブリーダーとしての仕事を手伝っておりいつも側にはガーディがいた。そうしてしばらく時は流れていった。
博士やナナミと過ごす中で小夜は少しづつこの世界の事を学んでいった。モンスターボールという物があり、旅をするトレーナーはこのボールにポケモンを連れて旅をするのだという。この世界の子は10才になると旅に出ることが出来るとナナミは少し遠くを見ながら話した。
ナナミの話してくれた旅をするという事に少し興味を抱きながら、小夜は布団にもぐった。夢の中でアルセウスが(自由なのだから)と言ったのを思い出しながら眠りについた
次の日、あんな事が起こると思いもしないで.....。
そして、それがこの世界で歩むことになるきっかけになる事はアルセウスも知ってか知らずか.....。運命の歯車が動き出す事になるのだった......。
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ぶっきらぼうガーディ君。可愛いですな。
さて、いよいよ動き出そうと思います。(ここまで来るのに長すぎってね)