虹色の可能性
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81.類は友を呼ぶ?
フジ老人に連れられて小屋の裏にある庭にやって来た小夜は懐かしい雰囲気を感じていた
『やっぱり...オーキド研究所と同じ感じがする...。フジ老人さんも博士と同じ雰囲気だし』
「どうかしたかい?」
「い、いえ...オーキド研究所と同じ雰囲気だなって思って...」
「ほほ...そうかい。それはよかった。ほれ、あの木の下で1人丸まってる子が例のイーブイじゃよ」
そう言われてフジ老人が示した方を見ると、そこには丸まって寝ている茶色の生き物がいた
「あれが...イーブイ」
「おまえさん、図鑑は持っておるか?」
「はい」
「じゃあ、図鑑でイーブイを調べてみるとよい」
フジ老人に促され、図鑑でイーブイを調べてみると説明が書かれていた
【イーブイ】
進化ポケモン ノーマルタイプ
周りの環境に合わせて体の作りを変えていく能力の持ち主。不安定な遺伝子が関係しているとも言われ、進化の石や気候、時間帯などで姿が変わる。その不安定な生態から様々な研究がなされている。
「姿が変わる...?」
「そうじゃ。イーブイは遺伝子が不安定と言われておってな。だから色んな姿に進化する事が可能なんじゃ。進化したら遺伝子が安定するのかその姿からは変化する事はないんじゃがね」
「そうなんですか...あの子はまだ進化してないんですね」
「あぁ...それなんじゃがね...。あの子はどれにも進化しないんじゃよ...」
「えっ?」
「あの子は傷だらけの所を別の場所で保護されたんじゃが、手当を受けている間にも暴れてな...。ある時保護されていた研究所に置いてあった炎の石にたまたま触れたんじゃ。普通ならブースターに進化するじゃろ?しかし、あの子は進化せんじゃった」
「それを不思議に思った研究所のスタッフはその後、雷の石や水の石で試してみたそうなんじゃが、結局どれにも進化する事は無かったそうじゃ」
「なんで...」
「それが分からんのじゃよ。それに、あの子は誰にも心を開こうとはせず、研究所のスタッフも困り果てたようでな。それでうちに来たという訳じゃ。あの子は人間が嫌いなのじゃ...」
「ここに来た時もわしの事を睨みつけおった。しかしな...」
フジ老人は悲しそうな表情でイーブイを見ながら言葉を続けた
「あの子はきっと何かに怯えている...そして、誰かを求めているとわしは思うのじゃ...」
「....あの、あの子に近付いてもいいですか?」
「あぁ、構わないよ。でも、攻撃してくることもあるから気をつけてな。それに、良かったら庭にいる他のポケモン達も見ていくといい」
「いいんですか?」
「うむ。ユキナリから話は聞いておる。旅に出たばかりなのじゃろ?色んなポケモンとふれ合うのも旅の醍醐味じゃ」
「ユキナリ?」
「ほっほっほ、オーキド博士のことじゃよ」
「....えぇ⁈」
「ユキナリとわしは幼なじみなんじゃよ」
「そうなんですか...」
『だから同じ雰囲気なのかな』
「でわ、わしは小屋の中にいるから何かあれば呼んでくれ」
「はい、ありがとうございます」
フジ老人が小屋へ戻った後、小夜はマリアと一緒にイーブイへと近づいていた
驚かせないようにとゆっくり近づいていた小夜だったが、もう少しで手を伸ばせる距離まで近づいたところで急にイーブイが起き上がり、そのままスピードスターを繰り出していた
しかし、マリアの繰り出したマジカルリーフで相殺し、辺りは白煙が立ち込めていた。
「マリア!大丈夫?」
えぇ、見た通りだったわ
「もしかして、“見えてた”の?」
この街に来たときにね
「そっか...守ってくれてありがとう」
そう小夜がマリアに声を掛けるとマリアも小夜を見ながら頷いていた
お前...何だよ
白煙が消えかかった中、どこからか声が聞こえてきた
お前も普通じゃない...化け物か...
そういう口調は酷く残酷で冷たい物だった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フジ老人の設定は架空のものです
フジ老人に連れられて小屋の裏にある庭にやって来た小夜は懐かしい雰囲気を感じていた
『やっぱり...オーキド研究所と同じ感じがする...。フジ老人さんも博士と同じ雰囲気だし』
「どうかしたかい?」
「い、いえ...オーキド研究所と同じ雰囲気だなって思って...」
「ほほ...そうかい。それはよかった。ほれ、あの木の下で1人丸まってる子が例のイーブイじゃよ」
そう言われてフジ老人が示した方を見ると、そこには丸まって寝ている茶色の生き物がいた
「あれが...イーブイ」
「おまえさん、図鑑は持っておるか?」
「はい」
「じゃあ、図鑑でイーブイを調べてみるとよい」
フジ老人に促され、図鑑でイーブイを調べてみると説明が書かれていた
【イーブイ】
進化ポケモン ノーマルタイプ
周りの環境に合わせて体の作りを変えていく能力の持ち主。不安定な遺伝子が関係しているとも言われ、進化の石や気候、時間帯などで姿が変わる。その不安定な生態から様々な研究がなされている。
「姿が変わる...?」
「そうじゃ。イーブイは遺伝子が不安定と言われておってな。だから色んな姿に進化する事が可能なんじゃ。進化したら遺伝子が安定するのかその姿からは変化する事はないんじゃがね」
「そうなんですか...あの子はまだ進化してないんですね」
「あぁ...それなんじゃがね...。あの子はどれにも進化しないんじゃよ...」
「えっ?」
「あの子は傷だらけの所を別の場所で保護されたんじゃが、手当を受けている間にも暴れてな...。ある時保護されていた研究所に置いてあった炎の石にたまたま触れたんじゃ。普通ならブースターに進化するじゃろ?しかし、あの子は進化せんじゃった」
「それを不思議に思った研究所のスタッフはその後、雷の石や水の石で試してみたそうなんじゃが、結局どれにも進化する事は無かったそうじゃ」
「なんで...」
「それが分からんのじゃよ。それに、あの子は誰にも心を開こうとはせず、研究所のスタッフも困り果てたようでな。それでうちに来たという訳じゃ。あの子は人間が嫌いなのじゃ...」
「ここに来た時もわしの事を睨みつけおった。しかしな...」
フジ老人は悲しそうな表情でイーブイを見ながら言葉を続けた
「あの子はきっと何かに怯えている...そして、誰かを求めているとわしは思うのじゃ...」
「....あの、あの子に近付いてもいいですか?」
「あぁ、構わないよ。でも、攻撃してくることもあるから気をつけてな。それに、良かったら庭にいる他のポケモン達も見ていくといい」
「いいんですか?」
「うむ。ユキナリから話は聞いておる。旅に出たばかりなのじゃろ?色んなポケモンとふれ合うのも旅の醍醐味じゃ」
「ユキナリ?」
「ほっほっほ、オーキド博士のことじゃよ」
「....えぇ⁈」
「ユキナリとわしは幼なじみなんじゃよ」
「そうなんですか...」
『だから同じ雰囲気なのかな』
「でわ、わしは小屋の中にいるから何かあれば呼んでくれ」
「はい、ありがとうございます」
フジ老人が小屋へ戻った後、小夜はマリアと一緒にイーブイへと近づいていた
驚かせないようにとゆっくり近づいていた小夜だったが、もう少しで手を伸ばせる距離まで近づいたところで急にイーブイが起き上がり、そのままスピードスターを繰り出していた
しかし、マリアの繰り出したマジカルリーフで相殺し、辺りは白煙が立ち込めていた。
「マリア!大丈夫?」
えぇ、見た通りだったわ
「もしかして、“見えてた”の?」
この街に来たときにね
「そっか...守ってくれてありがとう」
そう小夜がマリアに声を掛けるとマリアも小夜を見ながら頷いていた
お前...何だよ
白煙が消えかかった中、どこからか声が聞こえてきた
お前も普通じゃない...化け物か...
そういう口調は酷く残酷で冷たい物だった
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フジ老人の設定は架空のものです