６６．一緒に

タツベイを抱えていた小夜はふと、自分が勝手にタツベイを仲間にすると決めてしまった事を思い出した。

「ご、ごめんなさい...！皆んなの意見も聞かずに決めてしまって...」

私は賛成ですよ

私も賛成よ！同郷ってこともあるしね♪

「グレンはどう思う...？」

そう小夜が尋ねると、自然とグレンに視線が集中した。

別に...お前が決めたことだろ

「いいの...?」

だから、いいって言ってんだろ？その代わり俺ともう一回勝負しろよな

グレンがそうタツベイに向かって言葉をかけると、タツベイもしっかりとした目でグレンを見ていた。

あぁ、受けて立つ

はいはい！男臭いことはよそでしてよね

2人がいい感じに和解した雰囲気で話していると、マリアがめんどくさそうに声をかけてきた。

仲間になるって決まったことだし、あなたも名前、つけてもらったら？

名前...？

そうよ、皆んな小夜に名前をもらったの。だからあなたもどう？

いいのか？

タツベイが小夜を見上げると優しく頷いていた。

「気に入ってくれるか分からないけど...、ジンってどうかな？」

ジン...

「うん。仲間を守るって意味があるの。君にはその力があるから、どうかなって思って...」

いい名前をもらった。これからオレは小夜の事を守る。何があっても必ず

「これからよろしくね、ジン。」


ジンの名前が決まった頃、あたりは暗くなり始めていた。

今日は岬で野宿ですかね

「食材をたくさん買っておいてよかったね」

さぁ、夜ご飯にしましょう♪小夜、お料理頑張ってね！

？小夜は料理が下手なのか？

「うぅ...」

ジン、ストレートに言い過ぎですよ


こうして、今晩は岬で野宿をすると事なり、ジンの天然な発言を聞きながら苦笑いで料理を作る小夜であった。

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こうして４人目の仲間が出来ました！
残るは２人です＊