ひとりぼっちの君へ
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64.孤独な龍
タツベイに促され洞窟の外へ出た小夜達は、なぜかお茶会を開いていた。
ことの発端は助けてもらったお礼にポフィンを食べていかないかと小夜が誘ったからだ
初めは断っていたタツベイだったが、断られて悲しそうにしている小夜を見たマリアが強引に引き止めたのだ。あまりの圧にタツベイも仕方なく了承し、かくしてお茶会が開かれる事となった。
「さっきは本当にありがとう」
それ、もう何回も聞いてる
「うん。でも、本当にありがとうね。君がいなかったらサイドンさんの技が当たってたと思うから」
「グレンも庇おうとしてくれてありがとう」
そう伝えるとグレンはしっぽをヒュイっと動かしていた。
そういえば、あの洞窟を束ねているのはあなたなのですか?
...なぜだ?
いえ、あの時あなたがサイドンに声をかけるとあっさり戻って行ったので。それで、あの洞窟を束ねているのがあなたなのではないかと思いまして
別にオレがあの洞窟のポケモンを束ねてる訳じゃない
そうですか...
それにしてもあなた、どうしてカントーにいるの?あなたも逃げてきたの?
そう問いかけられるとタツベイは眉間にシワを寄せた。
逃げてきたか...そうかもな...
そう言ったタツベイの表情はあまりにも悲しそうだった。
「君は...何から逃げてきたの?」
小夜はタツベイを真っ直ぐ見ながら問いかけていた。
...オレは、オレから逃げてきたんだ
「自分から...?」
元々、一族と暮らしていたがオレはそこを去った。自分の力が...恐ろしくなったんだ
自分の力が、ですか。確かに龍族は他のポケモンに比べ、力は強い方だと聞いていますが...
そうだ。でも、オレは一族の中で突出して力が強かった。最初は一族の奴らもオレの力を喜んでいた。
でも...だんだん強くなる力に周りの奴らは次第に恐怖を覚えたんだ
どうして...
その力はいつか災いを呼ぶ。そして、一族を傷つけるとそう考えたんだ
「そんな...」
一族の奴らのオレを見る目は恐怖そのものだった。そして、オレ自身も自分の力をコントロール出来るかどうか分からなくなった。
だから、オレは一族を出た。
オレは自分の力と向き合うのが怖くてあそこから逃げたんだ...
その話を聞いていたグレンが、タツベイの前に行き俯いているタツベイに声をかけた。
んっだよ...
なんだ
なんでその力を無駄にしてんだよ!!
グレンはタツベイに向かって怒鳴ったのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
グレンとタツベイさんとの気持ちのぶつかり合いが始まります。
タツベイに促され洞窟の外へ出た小夜達は、なぜかお茶会を開いていた。
ことの発端は助けてもらったお礼にポフィンを食べていかないかと小夜が誘ったからだ
初めは断っていたタツベイだったが、断られて悲しそうにしている小夜を見たマリアが強引に引き止めたのだ。あまりの圧にタツベイも仕方なく了承し、かくしてお茶会が開かれる事となった。
「さっきは本当にありがとう」
それ、もう何回も聞いてる
「うん。でも、本当にありがとうね。君がいなかったらサイドンさんの技が当たってたと思うから」
「グレンも庇おうとしてくれてありがとう」
そう伝えるとグレンはしっぽをヒュイっと動かしていた。
そういえば、あの洞窟を束ねているのはあなたなのですか?
...なぜだ?
いえ、あの時あなたがサイドンに声をかけるとあっさり戻って行ったので。それで、あの洞窟を束ねているのがあなたなのではないかと思いまして
別にオレがあの洞窟のポケモンを束ねてる訳じゃない
そうですか...
それにしてもあなた、どうしてカントーにいるの?あなたも逃げてきたの?
そう問いかけられるとタツベイは眉間にシワを寄せた。
逃げてきたか...そうかもな...
そう言ったタツベイの表情はあまりにも悲しそうだった。
「君は...何から逃げてきたの?」
小夜はタツベイを真っ直ぐ見ながら問いかけていた。
...オレは、オレから逃げてきたんだ
「自分から...?」
元々、一族と暮らしていたがオレはそこを去った。自分の力が...恐ろしくなったんだ
自分の力が、ですか。確かに龍族は他のポケモンに比べ、力は強い方だと聞いていますが...
そうだ。でも、オレは一族の中で突出して力が強かった。最初は一族の奴らもオレの力を喜んでいた。
でも...だんだん強くなる力に周りの奴らは次第に恐怖を覚えたんだ
どうして...
その力はいつか災いを呼ぶ。そして、一族を傷つけるとそう考えたんだ
「そんな...」
一族の奴らのオレを見る目は恐怖そのものだった。そして、オレ自身も自分の力をコントロール出来るかどうか分からなくなった。
だから、オレは一族を出た。
オレは自分の力と向き合うのが怖くてあそこから逃げたんだ...
その話を聞いていたグレンが、タツベイの前に行き俯いているタツベイに声をかけた。
んっだよ...
なんだ
なんでその力を無駄にしてんだよ!!
グレンはタツベイに向かって怒鳴ったのだ。
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グレンとタツベイさんとの気持ちのぶつかり合いが始まります。