おてんば人魚とお友達に

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57.水中バトルショー当日!

バトルショー当日、ジム主催のショーという事もあり会場であるハナダジムには多くの観客が見に来ていた。

「き、緊張します...」

「大丈夫よ!私もいるんだし♪それに、この子達もいるんだから!」

そう言ってカスミはヒトデマンとマリアを見ていた。

「さぁ!行くわよ!」

盛大な歓声と共にそれぞれが登場し、各パトーナーポケモンを出した。

「ビンゴ!やっぱりトサキントとアズマオウだったわね♪」

ボタンとあやめが出したポケモンを見てカスミと小夜は、予想していた事を思い出していた。


「姉さんたちはきっとトサキントとアズマオウを使ってくるわ」

「そうなんですか?」

「えぇ、その2匹は姉さんたちの長年の相棒なのよ!」



「カスミさん!当たりましたね」

「えぇ!」

「ちょっとお2人さん!こっちのポケモンが分かっていたからって有利とは限らないわよ!」

「はいはい!」

「じゃあ、水中バトルショーの開幕よ!」

ボタンの言葉を合図に会場のボルテージは一気に上がった。



最初に仕掛けてきたのはボタンとあやめだった

アズマオウが繰り出した水鉄砲をトサキントのこごえる風で凍らせると、そこに出来上がったのは氷の滑り台だった。

そして、空中で水鉄砲を繰り出したアズマオウは空中から氷の滑り台を滑り、その弾みを生かしヒトデマンに向かって飛んできた。

「げっ!そんなのあり?!」

「こんなんで驚かれても困るわよ!アズマオウ!そのままつのドリル!」

これはまずいと思った矢先、 小夜の優しい声がカスミに響いた。

「私たちを信じてください」

その刹那、ドーンっという音がしてヒトデマンがいた場所を見ると、そこにはいるはずのヒトデマンはおらず、プールの壁に刺さっているアズマオウの姿だけだった。

「どういうこと?」

会場にいる誰もが思っているであろうその疑問をカスミが呟くと、おずおずとした様子で 小夜が声をかけてきた。

「実は、密かにマリアと打ち合わせしてたんです。図鑑でアズマオウさんがつのドリルを使えると知ったので、これは使ってくる可能性が高いと思って...。それで、マリアに頼んでいたんです。いざとなったらテレポートでヒトデマンさんを助けてねって」

小夜~!!ありがとう!今度は私がやってやるわ!」

そう息巻くとカスミはヒトデマンに声を掛けた。

「行くわよ!ヒトデマン!こうそくスピン!おまけに水鉄砲!」

ヒトデマンが繰り出した水鉄砲はこうそくスピンと合わさり、円を描きながらトサキントとアズマオウに襲い掛かった。

「甘い!避けなさい!」

あやめの指示に2匹はヒトデマンの攻撃を華麗にかわし、それからはお互い一進一退の攻防が繰り広げていった。


小夜、そろそろあれやるわよ!」

「が、頑張ります!」


カスミが指示をすると、ヒトデマンがスピートスターを繰り出し、2人の頭上に現れた。誰もが危ないと思った矢先、星はまるで意思を持ったかの様に動き、2人を取り囲んだのだ。

そして、星が瞬く中でカスミとた小夜はダンスを披露していた。

2人がステップを踏めば星たちも弾み、ターンをすればくるりと回っていた。

「やるじゃない!ボタン!私たちも負けてられないわよ!」

2人の演技を見ていたボタンとあやめも負けじと美しいパフォーマンスを繰り出した。

会場が熱気と興奮で最高潮になった頃、カスミが小夜を見て合図を出した。

「そろそろフィナーレよ!」

カスミの指示でヒトデマンが怪しい光を繰り出すと、マリアが合わせるように念力で光を操り、フィールド上には怪しい光のオーロラが漂った。

観客はその様子に見とれていたが、トサキントとアズマオウは混乱してしまった。

小夜!やっちゃって!」

「はい!マリア、マジカルリーフ!」

さぁ、これで最後よ!

マリアが繰り出したマジカルリーフは華麗に渦を巻き、混乱しているヒトデマンとアズマオウに命中した。

「はぁ~、負けちゃったわね」


「勝者...カスミ&小夜チーム!!」

アナウンスがそう伝えると観客席からは壮大な歓声と拍手が鳴り響いた。

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な、なんとか書けました。伝わったでしょうか...。
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