おてんば人魚とお友達に
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53.進化への思い
「そう言えば...ほのおの石はガーディに使えるよ」
マサキが言ったその一言にグレンの感情が揺れるのを小夜は感じ取った。
しかし、そんな事に気づかないマサキは言葉を続けた。
「ガーディにほのおの石を使うとウインディに進化出来るんだよ、ちなみにこれがほのおの石さ」
そう言いながらマサキは袋から取り出したのは、黄色みががったオレンジ色をした石だった。
その石を見たグレンは部屋から飛び出した。
「グレンっ!」
飛び出した小夜に向かって、後ろからマサキの声が聞こえたがかまうことなくグレンの後を追った。
部屋から出るとグレンは少し離れた所でうずくまっていた。
「グレン...」
小夜が声を掛けてもグレンは返事をしなかった。
そんな様子を見て小夜はもう一度優しく声を掛けた。
「グレン...前にも進化したくないって言っていたよね。それは...色が関係あるの?」
っ!!
「グレンは...やっぱりその色が嫌い...?」
そう小夜が尋ねると、グレンはちょっとずつ話し始めた。
...。俺は、お前のおかげでこの色から少し解放された。でも...進化したら体がでかくなるだろ?
そしたら、この色が今より目立つことになる...。
そうなったら...お前にまで迷惑かける事になるだろうが...
「えっ?」
小夜はグレンが言った思いがけない言葉に驚いた。
今まで会ったじじい達は俺の色を見て驚いたりするくらいだった。
けど、世の中そんな人間ばっかじゃねぇ。おつきみ山であった奴らみたいにこの色が珍しいから狙う奴がいるかもしれねぇし、この色が不気味でお前まで何か言われるかもしれない。
進化して...お前に迷惑かかるかもしれねぇだろ...
グレンが胸に秘めていた思いを話してくれたことが小夜は嬉しかった。
自分の事を考えてくれていたことに胸がいっぱいになった。
「グレン...。私ね、今のグレンがすき。出会った時からグレンの色も、優しい所も、強くて頼りになるところも大好きなの。」
小夜はグレンの体を愛おしそうに撫でながら言葉を続けた。
「グレンが進化して、大きくなったらもっとかっこよくなると思う。もし、それでこの色の事を何か言う人がいたら私がどれだけ素敵な色かその人に教えてあげようと思うの。
それに、この色が珍しいからって狙う人がいたら私がグレンを守ってあげる。私じゃ頼りないかもしれないけど、今はナイトやマリアだっていてくれる。だから、皆でグレンを守るよ。」
小夜...
「ねっ、2人とも」
小夜がそう言って後ろを振り向くとマリアとナイトがいた
お前ら...
私達もいます
ちょっとは信用しなさいよ
「皆がいるから、大丈夫だよ。」
そう言う小夜は優しくグレンを見ていた。
***
つか、お前らいつからいたんだよ
あぁ、確か“俺は、お前のおかげでこの色から少し解放された”からですかね
最初っからじゃあねぇか!!
素直じゃないわね~
小夜にあんな風に言われるなんて羨ましいわよ
う、うるせぇ
グレン、いつもよりなんか赤い?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新しい子の出番を考えていたのですが、その前の最近出番のないグレンさんのターンにしてみました。
「そう言えば...ほのおの石はガーディに使えるよ」
マサキが言ったその一言にグレンの感情が揺れるのを小夜は感じ取った。
しかし、そんな事に気づかないマサキは言葉を続けた。
「ガーディにほのおの石を使うとウインディに進化出来るんだよ、ちなみにこれがほのおの石さ」
そう言いながらマサキは袋から取り出したのは、黄色みががったオレンジ色をした石だった。
その石を見たグレンは部屋から飛び出した。
「グレンっ!」
飛び出した小夜に向かって、後ろからマサキの声が聞こえたがかまうことなくグレンの後を追った。
部屋から出るとグレンは少し離れた所でうずくまっていた。
「グレン...」
小夜が声を掛けてもグレンは返事をしなかった。
そんな様子を見て小夜はもう一度優しく声を掛けた。
「グレン...前にも進化したくないって言っていたよね。それは...色が関係あるの?」
っ!!
「グレンは...やっぱりその色が嫌い...?」
そう小夜が尋ねると、グレンはちょっとずつ話し始めた。
...。俺は、お前のおかげでこの色から少し解放された。でも...進化したら体がでかくなるだろ?
そしたら、この色が今より目立つことになる...。
そうなったら...お前にまで迷惑かける事になるだろうが...
「えっ?」
小夜はグレンが言った思いがけない言葉に驚いた。
今まで会ったじじい達は俺の色を見て驚いたりするくらいだった。
けど、世の中そんな人間ばっかじゃねぇ。おつきみ山であった奴らみたいにこの色が珍しいから狙う奴がいるかもしれねぇし、この色が不気味でお前まで何か言われるかもしれない。
進化して...お前に迷惑かかるかもしれねぇだろ...
グレンが胸に秘めていた思いを話してくれたことが小夜は嬉しかった。
自分の事を考えてくれていたことに胸がいっぱいになった。
「グレン...。私ね、今のグレンがすき。出会った時からグレンの色も、優しい所も、強くて頼りになるところも大好きなの。」
小夜はグレンの体を愛おしそうに撫でながら言葉を続けた。
「グレンが進化して、大きくなったらもっとかっこよくなると思う。もし、それでこの色の事を何か言う人がいたら私がどれだけ素敵な色かその人に教えてあげようと思うの。
それに、この色が珍しいからって狙う人がいたら私がグレンを守ってあげる。私じゃ頼りないかもしれないけど、今はナイトやマリアだっていてくれる。だから、皆でグレンを守るよ。」
小夜...
「ねっ、2人とも」
小夜がそう言って後ろを振り向くとマリアとナイトがいた
お前ら...
私達もいます
ちょっとは信用しなさいよ
「皆がいるから、大丈夫だよ。」
そう言う小夜は優しくグレンを見ていた。
***
つか、お前らいつからいたんだよ
あぁ、確か“俺は、お前のおかげでこの色から少し解放された”からですかね
最初っからじゃあねぇか!!
素直じゃないわね~
小夜にあんな風に言われるなんて羨ましいわよ
う、うるせぇ
グレン、いつもよりなんか赤い?
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新しい子の出番を考えていたのですが、その前の最近出番のないグレンさんのターンにしてみました。