４７．未来

「私達の仲間に...？」

ラルトスからの申し出に小夜は驚いていた。

えぇ、ダメかしら？

「だめじゃないんだけど...、でもどうして？」

お前、なにか企んでるんじゃないだろうな

グレンが鋭い視線をラルトスに向けると、少し諦めたように肩をすくめた。

そう怖い顔をしないでよ。まぁ、そう思われるのも仕方ないことだと思うけど...

でわ、なぜそのような提案を？

...。あなた達、ラルトスというポケモンについてどこまで知ってる？

「えっ？」

ホウエン地方のポケモンだろ？

「あと、進化するんだよね？」

あなた達、本当に何も知らないの？

そう言いながらラルトスは少し呆れたように2人を見た。

そして、キルリアやサーナイトに進化すると未来を見る事が出来る

...そっちの貴方は分かってるようね

「どういうこと...？」

私達は未来を見る事が出来るの。その力を悪用しようとして狙われたってこと。

「そんな...」

それとお前が仲間になるのとなんの関係があるんだよ

...私にも未来が見えるの

未来が見えるのはキルリアやサーナイトなのでは？

本来ならね。でも、私は今でも未来が見えるの。私の見た未来にはあなたがいた

「わたしが...?」

えぇ。だから、一緒に連れて行ってほしいの。

それに...私の為にあなたが一生懸命頑張ってくれたことが嬉しかった...。そんな人間見たことがなかったから...。

そう話すラルトスの表情は何だか寂しそうに見えた。

「...。私なんかと一緒に来てくれるの？」

っ！！

おいっ！いいのかよ！

「私なんかと一緒でいいなら...。それに、この子は悪い子じゃないよ。」

小夜は真っ直ぐラルトスの目を見てそう断言した。

(やっぱりこの人を選んでよかった)

はぁ～、全くお前は

グレンはどこか諦めた様子で小夜を見た。

こいつが決めたから許すが、完全に信用した訳じゃないからな！それは分かっとけよ！

「グレン...っ！ありがとう！」

私は小夜が決めたことに異論はありませんよ

「ナイトも...ありがとう！」

2人に声を掛けた小夜は改めてラルトスの方を向いた。

「一緒に来てくれますか...？」

あなたと一緒に行きたいの。これからよろしくね

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3人目が仲間になってくれました！
これであと3人...！更新頑張ります（焦）