40.ロケット団

分かりました、貴女を信じましょう


「し、信じてくれるんですか？」


えぇ、彼の言う通り私達を襲った人間と貴女は違うと言うことはピクシー殿が貴方を受け入れた時点で分かっていました。しかし、頭では分かっていても、それを認めなくない心があるのです...

お見苦しい所をみせました、申し訳ない

「そ、そんな風に謝らないでください！簡単には許せない事だと思います。だけど、ルナトーンさんも、ソルロックさんも大切な宴の様子を見せてくれました。そして、こんな風に許すと言ってくれました。悪いのは人間なのに...」

「私に出来ることは無いかもしれないけど、何か役に立てることが出来ないか考えたいです...!」

力を振り絞るようにしながら言った の言葉に同調するようにナイトがルナトーンに声をかけた。

貴方達を襲った人間と言うのはどのような風貌か覚えてますか？

あぁ、数人で来やがったが全員同じ様な格好だったな

数人で来たと言うことは単独ではなく集団のようですね...

そういえば...ソルロック、あいつら何とかって名乗っていなかったか？

あぁ、そうですね...


確か...


ロケット団


そう名乗っていたと思います



「ロケット団ですか？」

あぁ、確かそう言ってた

こっちでも聞いた事ない名前だな

「とりあえず、博士に聞いてみようかな」

おい、なんて報告すんだよ

「へぇ？」

ルナトーンとソルロックって言うポケモンから聞きましたとでも言うつもりか？

「あっ」

ちっとは考えろよな

「そ、そうだよね...。あれ....」『なに...？足音？』

小夜、どうかしましたか？

「誰かが近づいてくる...」

小夜の表情がこわばったのを見てナイトが問いかけると、小夜は不安そうにそう呟いた

グレンもどうしたのかと尋ねようとした時、後ろに気配がして振り向いた

そこには数人の人間がこちらを囲むようにして並んでおり、真ん中に立っている人物が不敵な笑みを浮かべていた

「こんなところまで逃げてるなんてね、でも、もう逃げられないわよ！」

その人物が周りにいた人に指示を出すと、次々にポケモンを出して来た

「な、なに？」

こんなところまでくんのかよ！

「ルナトーンさん、知ってるの？！」

あいつらだよ、あいつらがロケット団だ！

そう言うルナトーンは目の前の人間を睨んでいた。

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ロケット団登場です！