出会い
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2.遠い記憶との出会い
遠くでチュンチュンと鳥のさえずりが聞こえ、身体には暖かい日差しが降り注いでいる。久しく感じたことのない暖かさにくすぐったい気がして小夜は目を覚ました
ここは....?何で木があるんだろ....? 森の中...?
私... そっか。
そう言えばあのまま死んじゃったんだっけ...
どこか他人事のように小夜は自分の状態を把握しようとしていた
あの時の、あの声は夢だったのかな?
(生きたいと願っておくれ。私達と一緒に生きよう。)
そう言われた気がしたな....
でも、ここどこなんだろう?
本当に ‟私達の世界” に来たのかな?
まさかね...
そう考えていた時、ガサガサと後ろで音がして振り向いた時にはお腹に軽い衝撃が当たり、小夜は後ろに尻もちをついてしまった
何が当たったのかと思い目を開けるとそこに広がっていたのは紅い綺麗な色のふわふわした毛だった
小夜のお腹の上に乗っており、毛と同じ紅い色の目をして威嚇しているそれが子犬のような生き物だと理解するまで少し時間がかかった
「ガーディ?」
無意識に出た言葉だった
「グルル~」と低い唸り声で自分を見下ろしている生き物が、どこかで見たことのあるような気がしていたとき声が聞こえた
「これ~どこ行ったんじゃ~」
森の方から歩いて来た人影はガーディが子どもに覆いかぶさっているのを発見すると驚いた様子で駆け寄って来た
「これ!離れんか!ガーディ!」
何だよ、不審者だったらどうすんだよ、じじい
「おまえさん、大丈夫か?すまんの〜。怪我はないかの?」
「だ、大丈夫です」
久しぶりに人と話すため、やや緊張しながら小夜は目の前の老人に返事をした
「わしはオーキドと言う者じゃ。皆からはオーキド博士と呼ばれておる。お前さんは?」そう言いながら倒れている小夜に向かって手を伸ばして来た
自分に向かって手を伸ばされる時には叩かれることが日常だった小夜は反射的に顔を背け、怯えるような仕草をしたが、それを見たオーキド博士と名乗る人物は不思議に思いながらももう一度優しく声を掛けた
「す、すいません。大丈夫です」
差し出された手をどうしたらいいのか分からず、自分で立ち上がった小夜は‟オーキド博士”という名前をどこかで聞いたことがあったような気がしたが、名前を聞かれていた事を思い出し、自分の名前を伝えた
「小夜と言うのか。ここへはなにか用事があって来たのかい?」
「.......」
しばらくしても何も答えない小夜を不思議に思いながらオーキド博士は優しく声を掛けた
「ここはわしのポケモン研究所の敷地内にある森の中なのじゃが、おまえさん、なにかわしに用があって来たのかい?」
『ポケモン研究所......。 ポケモン.......
そう、ポケモンだ
わたし、知ってる......
でも、なんで?
ポケモンはあるはずのない世界。』
そこまで考えた時、小夜はあの言葉を思い出した
(生きたいと願っておくれ。私達と一緒に生きよう。)
『まさか、本当に違う世界に来たってこと.....? でも、オーキド博士とあのガーディがいるって事は....』
頭の中が混乱している中で、自分が黙ったままでいる事に気づいた小夜は何か言わなければと思い、今思いつく限りの中で怪しまれないように言葉を紡いだ
「勝手に入ってごめんなさい......。でも、なんでここにいたのか分からないんです。何か悪いことをするつもりじゃないんです。」
見た目よりも大人びた口調だが、怯えた様子で話す小さな小夜を見てオーキド博士は何かを考えるように顎をひと撫でした
「ここではなんじゃから、とりあえず、わしの研究所に行こうかの。そこで、話を聞くとしよう。」
そんな博士を見ながら「がうぅ」と唸るガーディを博士は撫でていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
オーキド博士との出会いでした。
ガーディ君は博士をじじいと呼びます。(口悪いですな....)
遠くでチュンチュンと鳥のさえずりが聞こえ、身体には暖かい日差しが降り注いでいる。久しく感じたことのない暖かさにくすぐったい気がして小夜は目を覚ました
ここは....?何で木があるんだろ....? 森の中...?
私... そっか。
そう言えばあのまま死んじゃったんだっけ...
どこか他人事のように小夜は自分の状態を把握しようとしていた
あの時の、あの声は夢だったのかな?
(生きたいと願っておくれ。私達と一緒に生きよう。)
そう言われた気がしたな....
でも、ここどこなんだろう?
本当に ‟私達の世界” に来たのかな?
まさかね...
そう考えていた時、ガサガサと後ろで音がして振り向いた時にはお腹に軽い衝撃が当たり、小夜は後ろに尻もちをついてしまった
何が当たったのかと思い目を開けるとそこに広がっていたのは紅い綺麗な色のふわふわした毛だった
小夜のお腹の上に乗っており、毛と同じ紅い色の目をして威嚇しているそれが子犬のような生き物だと理解するまで少し時間がかかった
「ガーディ?」
無意識に出た言葉だった
「グルル~」と低い唸り声で自分を見下ろしている生き物が、どこかで見たことのあるような気がしていたとき声が聞こえた
「これ~どこ行ったんじゃ~」
森の方から歩いて来た人影はガーディが子どもに覆いかぶさっているのを発見すると驚いた様子で駆け寄って来た
「これ!離れんか!ガーディ!」
何だよ、不審者だったらどうすんだよ、じじい
「おまえさん、大丈夫か?すまんの〜。怪我はないかの?」
「だ、大丈夫です」
久しぶりに人と話すため、やや緊張しながら小夜は目の前の老人に返事をした
「わしはオーキドと言う者じゃ。皆からはオーキド博士と呼ばれておる。お前さんは?」そう言いながら倒れている小夜に向かって手を伸ばして来た
自分に向かって手を伸ばされる時には叩かれることが日常だった小夜は反射的に顔を背け、怯えるような仕草をしたが、それを見たオーキド博士と名乗る人物は不思議に思いながらももう一度優しく声を掛けた
「す、すいません。大丈夫です」
差し出された手をどうしたらいいのか分からず、自分で立ち上がった小夜は‟オーキド博士”という名前をどこかで聞いたことがあったような気がしたが、名前を聞かれていた事を思い出し、自分の名前を伝えた
「小夜と言うのか。ここへはなにか用事があって来たのかい?」
「.......」
しばらくしても何も答えない小夜を不思議に思いながらオーキド博士は優しく声を掛けた
「ここはわしのポケモン研究所の敷地内にある森の中なのじゃが、おまえさん、なにかわしに用があって来たのかい?」
『ポケモン研究所......。 ポケモン.......
そう、ポケモンだ
わたし、知ってる......
でも、なんで?
ポケモンはあるはずのない世界。』
そこまで考えた時、小夜はあの言葉を思い出した
(生きたいと願っておくれ。私達と一緒に生きよう。)
『まさか、本当に違う世界に来たってこと.....? でも、オーキド博士とあのガーディがいるって事は....』
頭の中が混乱している中で、自分が黙ったままでいる事に気づいた小夜は何か言わなければと思い、今思いつく限りの中で怪しまれないように言葉を紡いだ
「勝手に入ってごめんなさい......。でも、なんでここにいたのか分からないんです。何か悪いことをするつもりじゃないんです。」
見た目よりも大人びた口調だが、怯えた様子で話す小さな小夜を見てオーキド博士は何かを考えるように顎をひと撫でした
「ここではなんじゃから、とりあえず、わしの研究所に行こうかの。そこで、話を聞くとしよう。」
そんな博士を見ながら「がうぅ」と唸るガーディを博士は撫でていた
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オーキド博士との出会いでした。
ガーディ君は博士をじじいと呼びます。(口悪いですな....)