２１．２日目

小夜は目を覚ました時不思議な感覚だった

『あの夢は何だったんだろ....あの子は誰なのかな....』

そう思っているとグレンの耳が動いて目を覚ました

意外と早起きなんだな

「あっ、うん...おはよう」

...？ どうかしたのか？

「うん....なんだか不思議な夢を見て....誰かがもやの中に立ってるの....とっても悲しそうで、でも怒ってるような...そんな感じ...」

なんだそりゃ、まぁ、そんな気にすんなよ

「うん...」

小夜は話しをしているとき、卵がカタリと揺れたような気がした



さてと、今日こそはこの森出るぞ

「そうだね...今日こそは！」



そうして、私とグレンは今日こそ森を抜けると意気込んで歩き出した

途中、飛び出してきた野生のポケモンはグレンがあっという間に追い払ってくれたり、木の実を見つけて２人で食べたりして進んで行った。（ポケモンが食べるとばかり思っていた木の実を人も食べれるとは思わなかったけど、実は美味しかった。）









どうしてこうなるんだよ

「すいません....」

昨日もこのやり取りしたよな

「はい...」

はぁ～、もう仕方ねぇな、今日も野宿だ

「ごめんね」

とりあえず、今日の飯どうする？

「グレンの分はまだポケモンフーズあるよ」

俺のじゃなくて、お前の分だよ

「私は無くても大丈夫だよ」『ずっとご飯なんて食べなくても大丈夫だったし...』


そう小夜が言うとぺちっとおでこを叩かれた


あのな、食べなくて大丈夫でもちゃんと食べろ

「でも、お弁当は昨日食べちゃったし...」

ほら、これ食べろ

そう言ってグレンは途中になっていたいた木の実を私に差し出してくれた

「これ、取ってくれてたの？」

べ、別に！俺が食べようと思ったけど食べなかったらやるってだけだ！

「...、ありがとうね」

それくらいは食べろよ

「うん」



ご飯を食べた後、昨日と同じで卵を真ん中にして川の字のようにして寝袋に入った

ふと空を見るとそこには綺麗な星空が広がっていた

「グレン、綺麗な星だね....」

そうか？普通だろ？

「そうなのかな？私ね、あんまり星空とか見たことなかったんだ...。それに、こんな風に旅をしたり外に出ることもなかったの....」

...? それってどういう意味だよ、なんか思い出したのか？

「.....うんうん...。でも、なんとなくそう思ったんだ...。こうやってグレンと一緒に旅してること凄く楽しいの。」

そうかよ。それならよかったじゃねぇか

「うん、ありがとうね。この子も早く出てきてこの星空見れるといいな」

そうだな


星空を見ながら卵を撫でて寝ようとした時、また卵が揺れた気がした

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迷子２日目突入です！
筋金入りの方向音痴ちゃんでした。