134．明日の予定

さて、これからどうしましょうか

ミュウツーと言ったか？そのポケモンを探さなくていいのか？

でもどうやって探すの～？どこにいるかも分かんないんでしょ？

「うん...」

小夜の力を使うっていうのはどう？小夜は触れた物の記憶が見えるんでしょ？だったらさっきの館に行って何かに触れれば見える事があるんじゃない？もしかしたらそれで手がかりが見つかるかも

それはいいアイデアですね！

...お前は大丈夫か？

「えっ？」

力を使うのは嫌じゃないのか？

「...今は大丈夫だよ。みんながいてくれるから。それに、ミュウツーのことも知りたいの。だから、可能性があるならやってみたい」

そうか...

グレンは小夜の事が心配であったが、小夜のすっきりとした表情を見て安心していた



あっ！ねぇ！ジムのおじさんが言ってた火山に行ってみない？

そういえばそんなこと言ってましたね

火山なんて見たことがないから私も行ってみたいわ♪

お前らな...さっきポケモン屋敷に行くって話していたのを忘れたのか？

まぁまぁ、いいじゃないですか。展望台もあるというくらいですから眺めもいいのでしょう。小夜の気分転換にもなるでしょうし

まぁ...それならいいか

「みんな、ありがとうね。じゃあ、今日はもう遅いから明日は朝から火山に行って、その後ポケモン屋敷に行ってみようか」

こうして明日の予定が決まる頃にはすっかり日は落ちて夜になっていた






小夜はベッドの中で1人天井を見つめていた

『眠れない....』

天井を見つめながら小夜は不思議な感覚を感じていた

『なんだろ...あっ、そっか、寂しくないんだ』

あちらの世界にいた時、力なく天井を見ていた時は1人ぼっちで負の感情ばかりだった


だけど、いまは辺りを見渡すとみんながいてくれる

だから、寂しくないんだ...

でも...なんでだろ...寝れない...


なぜか眠れない小夜の頬をオレンジ色の尻尾が撫でた

寝れねぇのか？

「あっ、ごめんね、起こしちゃった？」

別に...それより寝れねぇのか？

「うん...なんかね」

...こっちこい

「えっ、いいよ。グレンもゆっくり寝たいだろうし」

いいから。さっさと来ないと咥えて連れてくぞ

「い、いきます...」

グレンにやや脅されながら（？）小夜はグレンの懐へともぐった

「ふふふ、あったかいね」

さっさと寝ろよ

「ありがと、グレン」

それからしばらくして小夜とグレンは寄り添うように眠っており、月が優しく見守っていた

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もうすぐ新しい章に移る予定です...？(たぶん）