旅立ち
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12.旅立ちのプロローグ ~ナナミ視点~
ちょっと前におじいちゃんが連れてきた小夜ちゃんという女の子
10才というわりには口調は大人びてるし、なんだか儚げない印象の子だった。それに、自分の事やポケモンの事も分からないっていう記憶喪失の状態だという。どういう事だろうと思ったけど、小さい体で知らない場所で1人で俯いているこの子をそのままにしておくことは出来なかった
一緒に暮らそうと提案すると、驚いたような表情で小さく頷いてくれたこの子をなぜか守ってあげたいと思った
一緒に生活している中でいくつか小夜ちゃんについて分かって来たことがある
まず、とてつもなく可愛いということ。もう本当に天使?って思うくらい可愛い!
初めは大人しくて口数も少なかったし、表情もあんまり変わらない子だと思ったけどちょっとずつ表情の変化も見えて来て、「ナナミさん」って呼ばれた時にはズキュンって私は心臓を撃ち抜かれてしまった
次にあんまり表情の変化がないって事
今は少しずつ変化も見えるけど、ほんとにちょっと顔が変わるくらい。10才にしては子どもっぽくないと思う
そして、その子どもっぽくない理由に思い当たる事が最後の気づき。それは2人でお風呂に入った時に気づいた
小夜ちゃんの体には色んな所にあざがあるってこと。それに、やけどの跡のようなものも見つけてしまった。小夜ちゃんにそれとなく聞いてみるとちょっと無言になって、首をかしげていた。それは他人事のような反応だった
それに、ご飯もあんまり食べれないことやお風呂での体の洗い方もなんだかぎこちなくて、まるでお風呂に入った事がないようなそんな印象を私に与えるものだった
もしかしたら何か酷いことをされてきたんじゃないかと思っておじいちゃんに話してみたら、それが記憶喪失の原因かもしれないと言っていた
いたたまれない感情が湧いてきて、この子を守らないとと思った
それからは一緒にお風呂に入りながら体の洗い方を伝えたり、研究所のお手伝いや私のブリーダーの仕事を一緒に手伝ってもらった。ポケモンのお世話をしている時の小夜ちゃんが一番表情が軟らかい時で、ポケモンが好きなんだなって思った。それに、所々抜けてるところもあるみたい。たぶん、ほんとは天然ちゃんなんだと思うんだよね~
そんな小夜ちゃんが旅に出たいと言う
まだ研究所に来て間もないから心配だし、何なら私が一緒にいたいから旅には反対しようと思ったけど、おじいちゃんの話を聞いてたらそれも一理あるなと思ってしまった
何より、小夜ちゃんが初めてやりたいことを言ってくれたんだから、ここは応援するしかないよね!
そうなったら万全の準備をしてあげなくちゃ!がんばるぞ~!
そんなこんなで小夜ちゃんの旅に必要な物で使える物がないか、クローゼットをがさごぞしていたら、「がぅ」と声が聞こえた。
「あら、ガーディどうしたの?」
そう私が聞けばまた一声鳴いた
『そう言えば、おじいちゃんが小夜ちゃんのパートナーポケモンの話をしていた時ガーディの耳が動いていたわね....』
なんとなくガーディの気になっている事が分かちゃった気がする
「ふふふ...。ガーディ、小夜ちゃん旅に出ちゃうわね~寂しくなっちゃうわね。あの子、しっかりしているようで何だか危なげない所もあるし、大丈夫かしら?頼りになるパートナーが一緒にいてくれたらいいんだけどね~」
そう私がガーディの方を見ながら話すとまるで“知ってる”とでもいうかのように一声鳴いて部屋から出ていこうとした。そんなガーディに私はとっさに声を掛けていた
「ガーディ! あの子、本当に危なっかしい所があるのよ...。まるで自分の事は他人事みたいなところが....。なのに、この前の森での出来事みたいに他人のことはすっごく心配して...。記憶の事もそうだけど、きっと辛い目にあってきたと思うの。だから....小夜ちゃんのこと頼んだわよ。」
そう私が言うと、ガーディは背中を向けたままさっきよりも強く鳴いて出ていった。まるで“分かってる”と返事をするかのような、そんな鳴き声だった
ーーーーーーーーーーーーーーー
初のナナミさん視点でした。
こんな優しい人がいればいいな~と思っちゃいますね~
にしても、最後のガーディ君なかなかイケメンの去り方でした。
ちょっと前におじいちゃんが連れてきた小夜ちゃんという女の子
10才というわりには口調は大人びてるし、なんだか儚げない印象の子だった。それに、自分の事やポケモンの事も分からないっていう記憶喪失の状態だという。どういう事だろうと思ったけど、小さい体で知らない場所で1人で俯いているこの子をそのままにしておくことは出来なかった
一緒に暮らそうと提案すると、驚いたような表情で小さく頷いてくれたこの子をなぜか守ってあげたいと思った
一緒に生活している中でいくつか小夜ちゃんについて分かって来たことがある
まず、とてつもなく可愛いということ。もう本当に天使?って思うくらい可愛い!
初めは大人しくて口数も少なかったし、表情もあんまり変わらない子だと思ったけどちょっとずつ表情の変化も見えて来て、「ナナミさん」って呼ばれた時にはズキュンって私は心臓を撃ち抜かれてしまった
次にあんまり表情の変化がないって事
今は少しずつ変化も見えるけど、ほんとにちょっと顔が変わるくらい。10才にしては子どもっぽくないと思う
そして、その子どもっぽくない理由に思い当たる事が最後の気づき。それは2人でお風呂に入った時に気づいた
小夜ちゃんの体には色んな所にあざがあるってこと。それに、やけどの跡のようなものも見つけてしまった。小夜ちゃんにそれとなく聞いてみるとちょっと無言になって、首をかしげていた。それは他人事のような反応だった
それに、ご飯もあんまり食べれないことやお風呂での体の洗い方もなんだかぎこちなくて、まるでお風呂に入った事がないようなそんな印象を私に与えるものだった
もしかしたら何か酷いことをされてきたんじゃないかと思っておじいちゃんに話してみたら、それが記憶喪失の原因かもしれないと言っていた
いたたまれない感情が湧いてきて、この子を守らないとと思った
それからは一緒にお風呂に入りながら体の洗い方を伝えたり、研究所のお手伝いや私のブリーダーの仕事を一緒に手伝ってもらった。ポケモンのお世話をしている時の小夜ちゃんが一番表情が軟らかい時で、ポケモンが好きなんだなって思った。それに、所々抜けてるところもあるみたい。たぶん、ほんとは天然ちゃんなんだと思うんだよね~
そんな小夜ちゃんが旅に出たいと言う
まだ研究所に来て間もないから心配だし、何なら私が一緒にいたいから旅には反対しようと思ったけど、おじいちゃんの話を聞いてたらそれも一理あるなと思ってしまった
何より、小夜ちゃんが初めてやりたいことを言ってくれたんだから、ここは応援するしかないよね!
そうなったら万全の準備をしてあげなくちゃ!がんばるぞ~!
そんなこんなで小夜ちゃんの旅に必要な物で使える物がないか、クローゼットをがさごぞしていたら、「がぅ」と声が聞こえた。
「あら、ガーディどうしたの?」
そう私が聞けばまた一声鳴いた
『そう言えば、おじいちゃんが小夜ちゃんのパートナーポケモンの話をしていた時ガーディの耳が動いていたわね....』
なんとなくガーディの気になっている事が分かちゃった気がする
「ふふふ...。ガーディ、小夜ちゃん旅に出ちゃうわね~寂しくなっちゃうわね。あの子、しっかりしているようで何だか危なげない所もあるし、大丈夫かしら?頼りになるパートナーが一緒にいてくれたらいいんだけどね~」
そう私がガーディの方を見ながら話すとまるで“知ってる”とでもいうかのように一声鳴いて部屋から出ていこうとした。そんなガーディに私はとっさに声を掛けていた
「ガーディ! あの子、本当に危なっかしい所があるのよ...。まるで自分の事は他人事みたいなところが....。なのに、この前の森での出来事みたいに他人のことはすっごく心配して...。記憶の事もそうだけど、きっと辛い目にあってきたと思うの。だから....小夜ちゃんのこと頼んだわよ。」
そう私が言うと、ガーディは背中を向けたままさっきよりも強く鳴いて出ていった。まるで“分かってる”と返事をするかのような、そんな鳴き声だった
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初のナナミさん視点でした。
こんな優しい人がいればいいな~と思っちゃいますね~
にしても、最後のガーディ君なかなかイケメンの去り方でした。