ふたご島編

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113.進化の鱗

朝ご飯を食べた後、小夜はオーキド研究所へと連絡をしていた。

「はいはい、オーキドじゃが」

「あっ、小夜です」

「おぉ~、小夜か。元気でやっとるか?無事にセキチクシティに着いたか?」

「はい。教えてもらったサファリゾーンにも行ってきました。」

「そうかい。旅はどうかの?」

「とっても...楽しいです」

そう言った小夜の表情を見たオーキド博士は、優しく見守るような様子で小夜を見ていた。

その後、マリアが進化したことやセキチクジムでのバトル・コアの修行などについて話しをしていた。そして、ミズキが仲間になった事を伝えた時、博士の後ろにナナミの姿が見えた。

「おじいちゃ~ん!もぅ、どこかに行ったと思ったら全然帰って来ないんだから!何してるの⁈って!小夜ちゃんじゃない~!元気~?」

「元気です、ナナミさんも元気そうでよかったです」

「ちゃんとご飯食べてる?あら?その子ヒンバスね」

ナナミは小夜の抱いているミズキを興味津々そうに見ていた。

「この前仲間になってくれたミズキです。あの...ミズキの鱗について聞きたいことがあって連絡をしたんですけど...」

「聞きたいこと?」

「さっきミズキの鱗を磨いていたら1つだけ色が違う部分があって」

そう言いながら虹色のようになっている鱗を画面に映すと、ナナミは目をキラキラさせながら見ていた。

「あら!その子もうすぐ進化するわよ♪」

「進化...ですか?」

「そうよ、ヒンバスは進化が近くなると鱗が変化してくるの。小夜ちゃんはヒンバスが何に進化するか知ってる?」

「そう言えば...知らないです...」

「ふふふ♪ヒンバスはね、進化するとミロカロスになるのよ」

「ミロカロス...」

ナナミはそう言いながらある画面を映し出した。
そこには美しいポケモンが映っていた。

「綺麗...」

「これがミロカロスね。ヒンバスはトレーナーからするとあんまり人気がないポケモンだけど、ブリーダーの間じゃ育てがいのあるポケモンって事で有名なのよ。ヒンバスをどれだけ美しいミロカロスに育てるかでそのブリーダーの力量が試されるの。」

「そうなんですか...」

「ミロカロスの美しさはポケモンフーズやポフィンなんかの配合でも調整出来るけど、進化が近くなったら綺麗な水のある場所に行くといいわ」

「綺麗な水ですか?」

「そうよ。品質のいい川や水源の近くだとミロカロスに進化した時の美しさが違うそうなの。なぜそうなるのか詳しい事はまだ研究中らしいけどね」

「これ!ナナミ!おぬしばかりしゃべりおって!」

「だってミロカロスに進化に関してはおじいちゃんより私の方が詳しいでしょ?なんせ私はブリーダーなんだから!」

ナナミは自慢げにそう言っていた。

「品質の良い水ならふたご島はどうじゃ?」

「そうね!あそこは雪解け水の流れる場所があるって聞くしヒンバスの進化にはぴったりかも♪」

「ふたご島ですか?」

「うむ。グレンタウンという街とセキチクシティの間にある島でな。2つの島が隣合わせに並んでいることからそう呼ばれておる。雪山があるため氷ポケモンや水タイプのポケモンが多い街じゃ」

「そ・れ・に!雪山があるからスノースポーツが盛んで雪祭りなんかもあるみたいよ♪水も綺麗だから釣り人も多いって聞くし☆」

その話しを聞いていた小夜がふと、ミズキを見ると映し出されていたミロカロスの姿を目をキラキラさせて見ていた。


「ふたご島に行ってみます」

「そうか、そうか。ふたご島へはセキチクシティからも船が出とるようじゃから船着き場を探してみるとよいぞ」

「ミロカロスはその姿からポケモンの中で一番美しいと言われているの。小夜ちゃんの育てるヒンバスがどんなミロカロスに進化するか楽しみだわ」

そう言うナナミとこちらを見ているオーキド博士は、2人とも優しい表情をしていた。

しばらく2人と話しをした後、電話を終えるとアンズとキョウに会いにジムへと向かった。

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グレンタウン編は長くなりそうです~
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