ふたご島編
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112.朝練と小さな気づき
「ミュウツー!!」
小夜は手を伸ばして勢いよく起き上がった。
しかし、そこは先ほどまでいた場所ではなく見慣れたポケモンセンターの一室だった。
「....夢?」
おい、どうした
小夜が何があったのか混乱しているとグレンの声が聞こえた。
「あっ...ごめん...。起こしちゃったね」
ミュウツーって誰だ?
「な、何でもないよ」
うそつくな
グレンの真剣な眼差しを見た小夜は隠せないなと思った。
「夢でね...、ミュウツーって子に会ったの。その子、寂しそうだった。手を伸ばせば届きそうだったのに、私...手が届かなかったの...」
それって小夜は悪くなくない?
いつの間にかモンスターボール中で寝ていたメンバーも全員出てきており、コアがケロッとした顔で小夜に声を掛けた。
「みんな...」
コアの言う通りだ。それは夢だろ?気にすることはない
「うん...でも...」
なにか気になる事があるんですか?
「うん...。夢にしては鮮明だったし...」
小夜の夢はただの夢ではないかもしれませんね
「えっ?」
小夜は私達には聞こえない声が聞こえたりしますから、小夜にしか分からない何かがあるのだと思います
確かにね。シオンタウンでのこともあるし、私達には分からない何かを感じ取れるのかも
皆の言葉を聞きながら小夜はミュウツーの事を考えていた。
あの時の自分と同じように不安に押しつぶされそうな様子
どこか憎しみにも似た感情で言った“作られた”という言葉
そして最後に見た涙
なぜあの時触れられなかったのか
そのことばかりを後悔していた小夜の頬を柔らかい毛並みが撫でた。
「グレン...?」
そんなしけた顔してんじゃねぇよ
またどっかで会えるかもしれねぇだろ?
「えっ?」
夢で掴めなかった手は今度会った時に掴んでやればいいじゃねぇか。だから、いつまでもそんな顔してんじゃねぇよ
グレンの言った言葉に他の全員も頷いていた。
そんなみんなの顔を見て小夜も頷いた。
必ず会えるんだと、会うんだとそう強い思いを抱いて。
ミュウツーの件がひと段落した後、また寝るには中途半端な時間だという事で、全員参加の朝練をしていた。
キョウやアンズの特訓により色々な技を身につけたコアを筆頭に、各人がそれぞれとペアを組み技に磨きをかけていた。
皆さん、凄いですね。私も早くあんなふうに戦えるようになりたいです
「ミズキも強くなれるよ、アンズさんとのバトルの時凄く真剣に見てたでしょ?」
早く小夜を守れるようになりたいです
ミズキは小夜に抱えられながら朝練をしている皆を見ていた。そんなミズキの鱗をいつものように1枚1枚綺麗に磨いていた小夜は1枚の鱗の色が変わっている事に気が付いた。
『あれ?なんか虹色っぽくなってる...?』
ミズキの鱗の事が気になりながら後でオーキド博士に聞いてみようと思いつつ、朝ご飯の時間になった事に気づき皆に声を掛ける小夜だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おやおや...
ミズキさん...これはなにか起こりそうですかね...?
「ミュウツー!!」
小夜は手を伸ばして勢いよく起き上がった。
しかし、そこは先ほどまでいた場所ではなく見慣れたポケモンセンターの一室だった。
「....夢?」
おい、どうした
小夜が何があったのか混乱しているとグレンの声が聞こえた。
「あっ...ごめん...。起こしちゃったね」
ミュウツーって誰だ?
「な、何でもないよ」
うそつくな
グレンの真剣な眼差しを見た小夜は隠せないなと思った。
「夢でね...、ミュウツーって子に会ったの。その子、寂しそうだった。手を伸ばせば届きそうだったのに、私...手が届かなかったの...」
それって小夜は悪くなくない?
いつの間にかモンスターボール中で寝ていたメンバーも全員出てきており、コアがケロッとした顔で小夜に声を掛けた。
「みんな...」
コアの言う通りだ。それは夢だろ?気にすることはない
「うん...でも...」
なにか気になる事があるんですか?
「うん...。夢にしては鮮明だったし...」
小夜の夢はただの夢ではないかもしれませんね
「えっ?」
小夜は私達には聞こえない声が聞こえたりしますから、小夜にしか分からない何かがあるのだと思います
確かにね。シオンタウンでのこともあるし、私達には分からない何かを感じ取れるのかも
皆の言葉を聞きながら小夜はミュウツーの事を考えていた。
あの時の自分と同じように不安に押しつぶされそうな様子
どこか憎しみにも似た感情で言った“作られた”という言葉
そして最後に見た涙
なぜあの時触れられなかったのか
そのことばかりを後悔していた小夜の頬を柔らかい毛並みが撫でた。
「グレン...?」
そんなしけた顔してんじゃねぇよ
またどっかで会えるかもしれねぇだろ?
「えっ?」
夢で掴めなかった手は今度会った時に掴んでやればいいじゃねぇか。だから、いつまでもそんな顔してんじゃねぇよ
グレンの言った言葉に他の全員も頷いていた。
そんなみんなの顔を見て小夜も頷いた。
必ず会えるんだと、会うんだとそう強い思いを抱いて。
ミュウツーの件がひと段落した後、また寝るには中途半端な時間だという事で、全員参加の朝練をしていた。
キョウやアンズの特訓により色々な技を身につけたコアを筆頭に、各人がそれぞれとペアを組み技に磨きをかけていた。
皆さん、凄いですね。私も早くあんなふうに戦えるようになりたいです
「ミズキも強くなれるよ、アンズさんとのバトルの時凄く真剣に見てたでしょ?」
早く小夜を守れるようになりたいです
ミズキは小夜に抱えられながら朝練をしている皆を見ていた。そんなミズキの鱗をいつものように1枚1枚綺麗に磨いていた小夜は1枚の鱗の色が変わっている事に気が付いた。
『あれ?なんか虹色っぽくなってる...?』
ミズキの鱗の事が気になりながら後でオーキド博士に聞いてみようと思いつつ、朝ご飯の時間になった事に気づき皆に声を掛ける小夜だった。
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おやおや...
ミズキさん...これはなにか起こりそうですかね...?