98．到着！

今日もまたセキチクシティへと歩みを進めていた小夜達は、きのみを取って食べたり、お昼ご飯を作って食べたりしながらのんびりと過ごしていた。

そして、ついに目の前に街の姿が見えて来た。




「やっと着いたね」

何だかんだ長かったね

セキチクシティへと無事、到着した小夜はポケモンセンターへと向かい今日の宿を予約した。その後、皆をジョーイさんに預けると近くのフレンドリィショップで傷薬などを買っていた。

支払いをしていると目の前の店員が突然ベルを振り、満面の笑みでこちらを見ていた。

「おめでとうございます！フレンドリィショップセキチクシティ店、100人目のお客様となりました！記念品としてサファリゾーン無料入園券を差し上げます！」

「は、はぁ....」

店員に半ば押し付けられるような形で入園券を貰った小夜は、ポケモンセンターに帰りながらオーキド博士の言葉を思い出していた。

『そう言えば、珍しいポケモンがいるかもしれないって言ってたっけ』

ちょうどポケモンセンターに着いた時、ジョーイさんから皆の回復が終わった事を伝えられ、ラッキーがボールを乗せたカートを運んで来ていた。

「ありがとうございました」




センターの自室へと戻ってくるともう定番化したように全員が出てきた

ちょっと...なんか前より狭くない？

仕方ありませんよ、メンバーが増えたり進化したのですから

とりわけグレンが大きすぎるんだよ

はぁ⁈

「まぁまぁ...それだけ仲間が増えて皆強くなってるってことだからいいんじゃないかな？」

小夜がそう言うとその後、文句を言うメンバーはいなくなった。

小夜、それなんだ？

ジンが小夜の手に握られていた紙を見て尋ねると、先程の出来事を皆に伝えた。

無料で入れるなんてラッキーですね

「先にサファリゾーンに行く？それとも、ジムに行こうか？」

なら、先にサファリゾーンに行こうよ！どんな所か楽しみだし、珍しいポケモンがいるかもしれないんでしょ？

コアがそう言うと他のメンバーも頷いていた。

『コア、楽しそう。きっとロケット団のことで辛い思いもしてきたし、ロケット団から逃げてきた生活だったから今が楽しいんだろうな...。私と同じように...。』

どうかしたか？

「うんうん、大丈夫だよ。じゃあ、今日サファリゾーンに行って明日ジムに挑戦しようか」

小夜の提案で今後のスケジュールが決まり、今日はサファリゾーンへ行くこにとなった。






サファリゾーンに到着した小夜は入口にいた職員に無料券を見せるとモンスターボールをいくつかもらい中へ入った。

サファリゾーンで使うボールは普通のモンスターボールではなく、特別にデザインされたものらしく、サファリゾーンでポケモンを捕まえる時にはぜひ、このボールでという事らしい。

『迷彩柄のモンスターボール...』


サファリゾーンに足を踏み入れると、そこはさながらサバンナのような広大な土地が広がっており、多くのポケモン達が自由に過ごしなんとも平和な時間が流れていた。

「色んなポケモンがいるね」

珍しいポケモンいる？

小夜と一緒にサファリゾーンを歩いていたコアが辺りを見渡していると、遠くから何かがこちらに向かって走ってくる様子が見えた。

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セキチクシティ編です。
あまり構想が無いので早く終わるかも...？