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2018/05 <追加更新中>

尾形はあまり大きく口を開けられない。
それもそのはずだ。一度は顎の骨を砕くほどの重傷を負ったのだ。治療の為に切開した手術の跡は今も生々しく頬に残っている。

術後それなりに月日も経ち、痛みや痺れも落ち着いて、まあ日常の生活においては支障が出ない程度にはなった。ただし、"ごく一般的な日常生活においては"だ。

そしていま目の前にあるのは明らかな非日常で、非現実的で、規格外の代物だった。

「無理しなくていいぞ、尾形」

その「規格外」の持ち主が気遣う。
寛げられたズボン、緩めてずらされた褌から突き出す強烈な大きさの物体。こんなもの咥えられるかと返したい所だったが、それもそれでなんだか悔しい。

「…いいからあんたは黙って見てろ」

彼の優しさも可愛げのない返事で跳ねのけて、尾形はめいっぱい口を開いて先端を口に含んだ。意識して唾液を纏わせて、舌を絡めて…。そうして喉奥まで咥えこんでやりたいところだったが、耳元でミシリと嫌な音がした。

「おいおい無茶すんな」

慌てた牛山に頭を掴まれ、それ以上を口に含むのは断念する。代わりに真っ赤に膨れ上がっている先端を、じゅうと音が立つほど吸ってやった。途端に上がった男の呻き声。それが耳に届いた尾形は満足げに目を細め、唾液と先走りで濡れた剛直をぬるりと扱いてやった。
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