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2018/05 <追加更新中>

生き別れて、死に別れて、世界に生まれる度に何度も何度も色んな別れを迎えて、それでもまた巡りあって惹かれ合って一緒になる二人。

以前を覚えている事もあれば、全く忘れている事もある。
今回の二人もそんな感じで、明治だの金塊争奪戦だのと欠片も頭に残っていないまま、それでも恋人同士になった。

ふとした夜に二人でコンビニにアイス買いに行ったり、真夏の昼間に暑い暑いと言いながら茹でた素麺を一緒に啜ったり、冬にはこたつでミカン食べたり…。

大きな手で、ミカンの白い筋を器用に取り除いている牛山を眺めながら、尾形はあーんと口を開いた。

「自分でやりなさい」
「あー」
「……ったく、しょうがないやつだな」

早々に根負けした牛山が綺麗になったミカンの一粒を尾形の口に放り込む。尾形はもぐもぐと噛みしめながら嬉しそうに牛山を見つめていた。
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