【雄英入試当日】

緑谷君と海浜公園で遭遇してから数か月

はい、やってまいりました。推薦入試当日、推薦落ちたら一般受けるからいいものの、やっぱり緊張するなぁ



いやいや大丈夫だってあんなに個性の特訓もしたんだし、勉強に関しては緑谷君と一緒に頑張ったし...
緑谷君のおうちにお邪魔したときに緑谷君のお母さんに泣かれたのは少し驚いたけど...

あっ緑谷君と言えば結局八木さんって何者なんだろう？個性の訓練については緑谷君は海浜公園で私はお母さんの事務所でやったからあの日以来あんまり会えてないんだよなぁ。
緑谷君は「僕の師匠」って言ってたけど、ただの事務員が雄英目指す子の師匠になるものなのかなぁ



んー考えてもわかんないや、とりあえず今日の入試だよね。筆記試験は何とかなるだろうけど問題は実技試験だよね。
“天”のタイムは2.7秒2秒台は2秒台だけど四捨五入すると3秒お母さんからは「まだまだ早くなれるよー」との言葉をいただいてしまったがまぁ目標はクリア。
“風”の無詠唱はまだ詠唱した方が細かいことができるけど風で物を浮かせたり、運んだり、攻撃したりすることはできるようになった。若干発動までにタイムラグがあるけれどまぁ及第点。

ダメだ、考えれば考えるほど不安になってきた。当初の目標自体はクリアしてるけど、それでもぎりぎりクリアしたって感じだもんな、周りの子の個性みんなすごそうだし...やばい落ちる予感しかしない...ｲﾔｲﾔｲﾔ、始まる前からこんな悪いほうに考えちゃいけないよね、大丈夫、あれだけ頑張ったんだしきっと結果も....










「あの、大丈夫ですか？」










「ﾋｮｯ」
「ひょ？あの顔色が悪いようですがどこか体調でも？？」

急に声をかけられ、振り返ると



美少女がいた



美少女は私の方を見て心配そうに眉を下げている。
ﾋｮﾜｧ、ﾋﾞｼﾞｮｳｼﾞｮﾀﾞｧ、ｵｯﾊﾟｲｵｵｷｲ



「ﾊｲ、ｴｯﾄ、ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞﾃﾞｽ」
「大丈夫には見えませんわ」



ふぅ、少し落ち着こう
美少女の制服を見ると、堀須磨大付属だった。お嬢様や...


「あの、ちょっと緊張していて、でも落ち着きました。ありがとうございます」
「いえ、お礼を言われるようなことではありませんわ、落ち着いたようで何よりです。お互い入試頑張りましょう」


美少女は少し頭を下げ去っていった。






綺麗な子って内面も本当にきれいなんだなぁって思いました。