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序章

あなたはだぁれ

おなまえおしえて
名前
苗字

【翌日】
全ての授業を終えた後、担任に進路のことで相談があると声をかけ、職員室に向かう。

「いやー五代が雄英から推薦貰うとはなぁ、先生驚いたぞ」
「はぁ」
「まぁ五代の成績なら問題ないし大丈夫だろう。個性の訓練は?親御さんがされるのか?」
「えっと、母が」
「おぉ、そうか頑張れよー。」
「はい」

学校側にはちゃんと私の家が元№3ヒーローの家だと言っておいてよかった。そうじゃなかったらきっと根掘り葉掘り聞かれてただろうなぁ。その後、先生と滑り止めの話等をしたのちに自宅へ帰った。



「ただいま帰りました。」

あれ?お母さんもう事務所行っちゃったのかな?
とりあえず自室に荷物を置き、私服に着替えジャージや運動靴をカバンに入れる。事務所に行けばいいんだよね。

「お帰りなさいちゃん」
「ヒェ......ちょっとお父さんノックぐらいしてください」

急に扉があきお父さんがひょっこりと顔を出した。

「ごめんんさいちゃん、纏さんの事務所に行くんですよね。よかったらお父さんが送っていきますけど」
「えっいいんですか?」
「はい、ヒーロー志望の子に言うのもあれなんですけれども、最近ちゃんの中学校の子がヴィランに襲われたでしょう?万が一があってはいけないので送っていきますよ」
「ありがとう、そういえばお父さん仕事はどうしたんですか?」
「あぁ今日は半休ですよ。最近研究室にこもりすぎてお父さん生徒に追い出されちゃいました。」

お父さんの職業はヒーローのコスチュームやサポート器具をつくる技術者、お母さんの現役時代に使っていた武器がすべてお父さんが作っていたという話は身内やファンの間では有名だ。今は、プロヒーローのサポート器具を作る傍ら、大学の工学部で教鞭をとっている。お父さん曰く「将来のヒーローをサポートする人材を育てているだけ」らしい。

ちゃんもヒーローになるんですね」
「うん、まだなれるかわからないけど、なりたいと思ってます」
「そっか、纏さんから聞きました事務所継いでくれるって」
「うん」
「そろそろ行きましょうか」
「はい」


車に乗り込みながら、お父さんはなんだか嬉しそうだった。お父さんは雄英高校のサポート科出身で同じく雄英高校ヒーロー科出身のお母さんとは同級生、一年の体育祭の時に出会ってそこからずっとお父さんはお母さんをサポートしてきたってお母さんの知り合いから聞いたことがある。お母さんの事務所が続いていくことがうれしいのかなぁ。

車を走らせながらお父さんは

ちゃんの最初のヒーローコスチュームは僕が作ります」
「希望があったら早めに言ってくださいね」

と言った。
きっと、これからの雄英受験で緊張している私を鼓舞する為に言ってくれたのだろう、ありがたいことだ。










「そもそもどこの馬の骨ともわからない技術者にちゃんのこと任せたくないです」










お父さん?????????
いや、雄英がコスチューム頼むんだろうしちゃんとしたところだと思うんだけどなぁ
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