Izumi
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「ただいまー」
「あ、公平さんお帰りなさい」
「…はあ!?」
今日は久しぶりの非番で、本部に行くこともなくそのまま帰宅すると
少し見覚えのある女がそこにいた。
「name…?」
「はい、どうしたんですか?」
「いや、なんで俺んちにいるんだ?」
「こっちの大学に入学して、春から一人暮らしを始めようとしてたんですけど、おばさんがなら一緒に住めばいいじゃないって言ってくれて」
「あー…」
俺とnameはいわゆるいとこ同士ってやつだ。
昔からなにかとイベントごとでは集まって顔を合わせていたせいもあるのか、まるで兄弟のように育ったといっても過言じゃない。
まあ、家が遠いこともあって最近ではなかなか一緒に出掛けることもできなくなっていたが。
「へえ、こっちの大学にしたんだ。
俺もそこ受けようかな」
「一緒の大学ですねー、楽しくなりそうです」
一つ年上のnameは別に姉貴風を吹かすことなく、逆に俺に対していつも敬語だ。
というのも、赤ん坊のころはほとんど一緒にいたせいか年の差なんてほとんど感じさせない。
きれいになってまったく…俺とよく似たはちみつ色の髪の毛が輝いて見える。俺とは比べもんにもならねーな。
「そういや、母さん隣の部屋やけにきれいに掃除してたな…そういうことか」
「そういえば、公平さんは防衛機関に入ってるんですよね」
「あ、そっかnameはあんま防衛機関のこと知らねーもんな。
大丈夫だって、近界民が来るのだって警戒区域内だけだから。
だからあんま警戒区域に近づくなよー」
「そうですね、気を付けます」
「そういえば母さんは?」
「明日のお弁当のおかずを買ってくると買い物に行かれましたよ?
私は今日の晩御飯の支度をしているところです」
「nameの飯かー、久しぶりだな。正月以来?」
「腕によりをかけて作りますね」
あー、いいなぁ。こんな嫁がほしいなあ。
いとこ同士って結婚できるんだよな?
ソファーに胡坐をかいて座り、nameの様子を眺める。
エプロン姿、マジいい。
俺今日非番でよかった…っ!!
そっかー、春からname大学生か…なんか高校生と大学生っていうとすごい差があるような気がするな…。
大学生っつったら太刀川さんだけど、太刀川さんとnameじゃすごい違いだ。
nameのほうがしっかりしてるし…まあnameはオペレータータイプかな。
「公平さん?」
「ん?なに?」
「なんだかとっても楽しいそうな顔してますよ、防衛機関、そんなに楽しいんですか?」
少し不謹慎ですかね、こんな言い方だと、というnameはやっぱりかわいい。
「そうだな、やっぱ楽しいんだろうな。
俺の隊長大学生なんだけど、すっげーだめだめで。
あ、戦闘ではすごいんだけどやっぱ私生活が本当にダメ人間でさー」
「私もこの間オープンキャンパスで知り合った男の人もなんだかそんなこと言ってましたよ。
なんでも隊長してるらしくて、でも大学生に見えなくて驚いてしまって」
「…」
「でもなんでも結構有名らしくて…強いんですって」
「…」
「隊長してるらしいんですけど、公平さん知ってますかね?」
「どうだろ、なんてひと?」
「太刀川さんっていう方で」
「はいストップ!!!!!!」
なんだよなんでよりによって太刀川さんなんだよ、風間さんとか木崎さんとかでもいいじゃんか。
いや、なんとなくそうだと思ったけども!!!
「お知り合いの方ですか?」
「知り合いどころか、うちの隊長」
「そうだったんですか!!偶然ってすごいですね」
ぜってー太刀川さんnameに目ぇつけたんだ。
もう絶対ェそうだ…。
「なあname」
「はい?」
「俺が守ってやるからな!!!」
「心強いですね、防衛機関の人は」
絶対守ってやる!!悪の手から絶対に!!!