Jin
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「なるほどね~」
「で、どう思う?」
「どうもこうも、克服するかほかにてを見つけるかしかないんじゃない?」
「お前はその点全然問題ないもんな」
「それはそれで腹立つ言い方だな」
コップの中に入っていたオレンジジュースをぐびっと一気に飲み干すとそのままゴミ箱へと投げ入れる。
「ナイス~」といいながらヘラヘラ笑う実力派エリートを見ていると腹が立ってくるのは仕方ないというやつだろう。
「んで、私にどうしろと?」
「いや、別に。最近入ったかわいい後輩たちの自慢をしたくってさ」
「へー、私に特定の後輩がいないことに対する嫌味?嫌味なの?」
「なんでお前はそんなにひねくれてんだよ。オレンジジュースおごってやっただろ?」
「それはそれ、これはこれ」
よいしょ、と立ち上がり固まった体をほぐす。
後ろからついてくる迅はまだ一緒にいる様子だ。
まあ別に追い返す気もないけど。
「お前はいつから人を撃つようになったんだ?」
「いつからって…最初からだけど?」
「それでも抵抗はあっただろ?最初に合ったときブレブレだったからな、手もガタガタ震えてたし」
「それは…まあ、それも否定しないけど…」
初めて銃を持ったときは的に向けてだったし、ランク戦で知った相手に向けるのは少し抵抗があったのは確かだ。
でも
『お前が撃ってくれることで、助かる仲間がいる』
そういわれて、迷うことなく引き金を引けるようになった。
まあ、ぶっちゃけ生身にあたっても防衛機関のトリガーは人を傷つけることはないんだから大丈夫なんだけど。
たぶんその千佳ちゃんって子は昔の私なんだろう。
何かきっかけさえあればきっと戦闘にも参加することができる。
「なにか仲間と話し合ってたようにも見えたし、そのうち自分たちでなんとかするんじゃない?」
「そう?俺もそう思うけど」
「そのためのチームなんだから、きっとどうにかなるわよ」
ユズルもなんだかその子のこと気にしてるみたいだったし、案外次の試合でいい感じにまとまるんじゃないだろうか。
そう考えていると、横から視線を感じて顔を上げる。
「…なに?」
「いや、お前も人のことよく見てるなって思ってさ」
「…スナイパーの子が有名だからね。
まさかしょっぱなで壁に穴開けるなんて思わなかったし」
「name2号だな」
「やめてよ」
「いやー、あれはびっくりだったな。うん」
「…なによ」
「なんというか、成長したよなって話だよ」
前はなにかと言われるたびにかみついていた。
そのため敵を作ることも多く、風間さんとかに諫められることもしばしば…。
やんわりフォローを入れてくるこの自称実力派エリートに「余計なことしないで」といったのはいつの話だっただろうか。
そう思うと彼ぐらいだろう、根気強く私に付き合ってくれているのは…。
「あ、あの…迅」
「いやー本当に成長したと思うよ」
「あり…ありが」
「そのお尻」
「…死ね」
平手じゃなくて、拳が飛ぶのくらいは許されると思う。
おまけ
「なにしてるんだ?迅」
「nameって、本当にすぐ手が出るんだもんなぁ」
「お前がいうか?」
「風間さんだってそう思うでしょ?」
「あいつはむやみやたらと手は出さん。口は出すけどな」
「その通り」