すれ違いと不信と執着
「なに、やってるんですか」
ジニョンが男の元に近寄り、掴みかかる。
「最近流行りのΩ買収だよ、マークにしようとしたら首輪が邪魔で」
男が言い終わる前に、男は地面に倒れていた。
ユギョムが殴っていたからだ。
「買収…??意味わかんない。僕らのグループからは一切買い取らせないから!!」
ジャクソンが3人の拘束を解いてやる。
ヨンジェが辺りを見渡して恋人の存在を探す。
手の拘束をジャクソンにほどいてもらうと、「ねぇ、ジェボミヒョンは?」と聞いた。
「俺はここだよ、ヨンジェ」
後ろから声がした。
ヨンジェはすぐに振り返った。
その声を、その顔を見ただけで涙が溢れた。
「ふっ…ひょおん…!」
ジェボムの胸に顔を押しつけて叫んだ。
「偉かったな。つらかったな。…もう大丈夫だから、な?」
「うんっ…。ずっと、ずっと考えてたよ、大好きだよヒョン…!」
「ユギョマ、ありがと…来てくれて」
そう言うベンベンの顔は少し照れ臭そうだった。
「うん。僕、ちゃんと来たでしょ?僕のこと、信じてくれる?」
ユギョムは左手でベンベンの頭を撫でた。
ふとベンベンがユギョムの右手に視線を移すと、その手は赤くなっていて腫れていた。
あの男を殴った時にそうなってしまったらしい。
「うん。もう、揺るがないよ。ユギョムだけで僕は満たされるから」
なにその台詞〜と言うと、ユギョマこそ、急に殴るとかドラマみたい〜と言い合った。
「ジニョアが、僕にもわからない数字って言ってたから…ジニョアの誕生日なんて簡単な数字じゃないって思った。
だから、あいつがジニョアの誕生日打ち込む時にうなじを差し出すことができたの」
ジニョンがうんうんとマークの話を聞く。
「けど、やっぱり怖かった。あいつが強制的に首輪を外そうとして首が締められた時、もう意味ないなって思ったの。
ジニョアが隣にいないなんて、そんな」
言い終わる前に、ジニョンがぎゅっとマークを抱きしめた。
そしてそっとキスをした。
「そんなの…耐えられなかったから」
「嬉しいよ、マクヒョンが僕無しで生きられなくなってくれて」
そばで2人の様子を見ていたジャクソンが、うわぁと少し引いた表情をする。
「これからもそうなってくれればいい。僕は…変わるつもりも離すこともないから」
「でもまぁ、ほんとによかったよ。首輪にGPS機能が付いてたおかげでこの居場所もわかったわけだし、ほんとに…」
ジャクソンが心配した表情でマークに声を掛ける。
「…ジャクソンもありがと。ジニョンも…。みんなほんとにありがと」
その場にいた全員が、マークに駆け寄って抱きしめた。
後日、ジニョンやマネージャーが証拠を提示したことにより、誘拐罪などさまざまな罪で男は逮捕された。
「…いろいろあったが、マーク以外はヒートもコントロールできるようになったし、マークには薬飲んでもらって、
これから活動がんばろうな。」
マネヒョンの言葉にみんなが賛同する。
「ちなみにマークの飲む薬は、副作用として体温が低くなるんだ。体も動きにくくなるから練習などは…」
マネヒョンの話の途中でジニョンがマークに話しかける。
「そんな副作用なんですか?
でも大丈夫です。その代わりいっぱい身体があったまることしましょうね?ね、マクヒョン?」
ジャクソンはやめろジニョーン!と言いながらマークを匿う仕草をし、ヨンジェ、ベンベン、ユギョムはきゃーとかうわーとか言いながら目を覆った。
その様子を見てマネヒョンは呆れ、
ジェボムは安心そうに笑った。
ジニョンが男の元に近寄り、掴みかかる。
「最近流行りのΩ買収だよ、マークにしようとしたら首輪が邪魔で」
男が言い終わる前に、男は地面に倒れていた。
ユギョムが殴っていたからだ。
「買収…??意味わかんない。僕らのグループからは一切買い取らせないから!!」
ジャクソンが3人の拘束を解いてやる。
ヨンジェが辺りを見渡して恋人の存在を探す。
手の拘束をジャクソンにほどいてもらうと、「ねぇ、ジェボミヒョンは?」と聞いた。
「俺はここだよ、ヨンジェ」
後ろから声がした。
ヨンジェはすぐに振り返った。
その声を、その顔を見ただけで涙が溢れた。
「ふっ…ひょおん…!」
ジェボムの胸に顔を押しつけて叫んだ。
「偉かったな。つらかったな。…もう大丈夫だから、な?」
「うんっ…。ずっと、ずっと考えてたよ、大好きだよヒョン…!」
「ユギョマ、ありがと…来てくれて」
そう言うベンベンの顔は少し照れ臭そうだった。
「うん。僕、ちゃんと来たでしょ?僕のこと、信じてくれる?」
ユギョムは左手でベンベンの頭を撫でた。
ふとベンベンがユギョムの右手に視線を移すと、その手は赤くなっていて腫れていた。
あの男を殴った時にそうなってしまったらしい。
「うん。もう、揺るがないよ。ユギョムだけで僕は満たされるから」
なにその台詞〜と言うと、ユギョマこそ、急に殴るとかドラマみたい〜と言い合った。
「ジニョアが、僕にもわからない数字って言ってたから…ジニョアの誕生日なんて簡単な数字じゃないって思った。
だから、あいつがジニョアの誕生日打ち込む時にうなじを差し出すことができたの」
ジニョンがうんうんとマークの話を聞く。
「けど、やっぱり怖かった。あいつが強制的に首輪を外そうとして首が締められた時、もう意味ないなって思ったの。
ジニョアが隣にいないなんて、そんな」
言い終わる前に、ジニョンがぎゅっとマークを抱きしめた。
そしてそっとキスをした。
「そんなの…耐えられなかったから」
「嬉しいよ、マクヒョンが僕無しで生きられなくなってくれて」
そばで2人の様子を見ていたジャクソンが、うわぁと少し引いた表情をする。
「これからもそうなってくれればいい。僕は…変わるつもりも離すこともないから」
「でもまぁ、ほんとによかったよ。首輪にGPS機能が付いてたおかげでこの居場所もわかったわけだし、ほんとに…」
ジャクソンが心配した表情でマークに声を掛ける。
「…ジャクソンもありがと。ジニョンも…。みんなほんとにありがと」
その場にいた全員が、マークに駆け寄って抱きしめた。
後日、ジニョンやマネージャーが証拠を提示したことにより、誘拐罪などさまざまな罪で男は逮捕された。
「…いろいろあったが、マーク以外はヒートもコントロールできるようになったし、マークには薬飲んでもらって、
これから活動がんばろうな。」
マネヒョンの言葉にみんなが賛同する。
「ちなみにマークの飲む薬は、副作用として体温が低くなるんだ。体も動きにくくなるから練習などは…」
マネヒョンの話の途中でジニョンがマークに話しかける。
「そんな副作用なんですか?
でも大丈夫です。その代わりいっぱい身体があったまることしましょうね?ね、マクヒョン?」
ジャクソンはやめろジニョーン!と言いながらマークを匿う仕草をし、ヨンジェ、ベンベン、ユギョムはきゃーとかうわーとか言いながら目を覆った。
その様子を見てマネヒョンは呆れ、
ジェボムは安心そうに笑った。
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