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約束その一 課題はP124からP130まで 必ず終わらせておくように。 約束その二 夜は寒いから体が冷えて風邪を引くかもしれないのでしっかり防寒具を着ておくように。 約束その三 道中滑りやすく足元が大変危険だから歩きやすい履き慣れた靴を履いてくるように。 約束その四…… ここまで読んであたしは吹き出した。 なぁにこれ、小学校の遠足の注意書きみたいじゃないの。あたしはもう子供じゃないのに。 それでも、約束通り課題も終わらせてコートにスニーカー、その他もろもろのもこもこな格好であたしは待っている。 約束の時間は夜の九時。 『君と跳ぶ』 あたし、こと“ロリ・アンダーソン”が独断で選ぶメリディアナ高校アダルト部門ダントツトップのエイドリアン・シーデルマン先生は今年のバレンタインデーもチョコをたくさん貰っていた。 もちろんあたしも先生にチョコレートをあげた一人。 ホワイトデーの今日、 先生はチョコくれた女の子達全員にかわいくラッピングされたキャンディーと文庫本をお返ししてた。 だけどあたしは先生にこっそり別のものをお願いしてた。 あたしだけのお返し。 エイドリアン先生と秘密を共有するあたしへの。 約束は今夜。 夜九時ジャストにガラスを小さく叩く音が聞こえ、あたしは慌てて窓を開ける バルコニーにはエイドリアン。 「こんばんは、ロリ」 先生は綺麗な顔で笑った。 「さぁ、どこへ行く?」 「夜景が綺麗なとこ行きたいな」 だってこれデートのお約束でしょ。 だけど先生はちょっと困った顔してあたしを見た。 「あたし何か変な事言った?」 「いやあのえーと、ロリ」 なによぉ知らないの?と頬をぷぅと膨らませて見せる。 「あー、夜景の綺麗なところは知ってるんだけど ロリ、そこって学校の屋上なんだ。」 行きたい? 大真面目な顔して聞いてくる彼っていうか彼女に思わずふきだした。 ぜーんぜん、問題ないわ。当たり前でしょ。だって先生と一緒だもの。 じゃあ決まり。 落ちないようにちゃんとつかまってて、とあたしの体に手を回しバルコニーの手すりに足を掛けた。 両手で抱きしめた先生の体は柔らかくて、やっぱりこの人はあたしと同じ性を持つ人なんだと少し悲しく なったけど。 今日は特別でしょ。 ホワイトデーだもの。 あたしはぎゅっと先生にしがみつき 一緒に跳んだ。 END ルーカスの立場は? |