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「ねぇ、どうするの?」 「ああ、どうしようか」 テーブルを挟み二人ソファーに腰掛け深夜の会合。 そっと置かれた二組のマグカップの中身は口をつけられないまま冷え切ってしまった。 「私はどんな形でも構わないの、今のままでもいいって思っているわ」 「ああ、君の意思は尊重したいよ」 夜遅くこんなに長い時間を二人でこうして額をつき合わせて話をするなんて、青い鳥が街を襲ったとき以来だったかな。 今回の議題はあの時よりも深刻だ。 メリディアナの街を半壊させたあの騒ぎの後も、彼女は相変わらず昼間走り、夜跳ぶ毎日を送っている。 そんな彼女に付き合うのも大変だが、それ以上に楽しく毎日が充実している。 「ルーカスはそうじゃないの?」 二人の関係に形なんていらないと言ってくれるのも素直に嬉しい。 だけど俺自身にけじめをつけるために、というかこれ大事なことだから。 向かい合った二人の間に広げられた一枚の薄い紙。 「……私、戸籍上は『男』なのよ?」 「……どこか同性婚のできる国に移住するか?」 それには『婚姻届』と書いてある。 END |