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13episodes ago








頭の上を雲が流れ、
肩には鳥が羽を休める。
朝日が昇り夕日が沈み、
晴れたり、雨が降り、雪が降り、風が吹き、
時に雷が落ち、
足元では今日も人間が私を見上げる。

彼らの頭よりも高い位置で私は視線を受け止め、
跪きこの街を見下ろしている。
今日も明日も明後日も変わらず続くはずだった。


私の足元を歩き回り、時には私を畏敬の念で見上げるはずの人間は、

……いや、人間の姿をしている彼らは

雲を流す風のように
羽ばたく鳥のように

この街を跳び、時には私の上で体を休めている。

快も不快もない。
少しずつ朽ちていくまでの長い時間、その中のほんのひと時退屈ではなくなっただけ。

そして今日も、私は見ているだけだ。


 
街に住まう人間が心を吸い取られ、ぼんやりと動き回っている。
彼らの心は一つの大きな塊となり巨大な目玉の体内で浮いている。

 心を盗られることなく、自らの意思を持って動いているものはごくわずかな者達だ。

その者達の中に知っている顔があった。
時々街を跳びまわっているその生き物は大きなボンベを抱え目玉に向かって跳び、振り落とされ地面に叩き
つけられなお、跳ぼうとする。
 何のためにこんなことをするのか私には理解できなかったが。

 やがて巨大な目玉は私の真上で凍り壊れ、中から人間の心があふれ出す。
 流星のように夜空を飛び肉体へ帰っていくその姿は美しかった。

 やがて目玉から飛び出した最後の一つが尾を引くと街は再び静まり返った。

人間の命は短く儚い。
だからこそその心は美しく輝くのだろう。

 神の眷属を模した私の姿は只の石をこね合わせて作られた塊でしかない。

私の髪は雲のように風になびかない。
背中の羽は鳥のように羽ばたかない。
折り曲げられた足は人間のように動かない。

この街と共にこれからも
ずっと変わりなく。
いつかこの形が崩れ元の土に還るまで。

見ているだけだ。



END TVシリーズ第十話ネタ メリディアナの大天使像(無機物)視点



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