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現代神話

容姿が中性的で分かりにくかったが、声を聞いて男性だと分かった。杏奈は彼の圧に怖気付いて負傷した左脚を引きずりながら安全地帯へ避難した。怪物の方へ向き直った青年は鞘から短い剣を抜刀し、1番近くにいた怪物の1匹を真っ二つに切り裂いて倒す。
杏奈「強っ!?」
「ふんっ。」
『ギィィ!?』
『ギャァァ!!!!』
2体、3体と、次々怪物を倒していく彼の姿に杏奈はもちろん、一般市民達は唖然呆然としているしかなかった。
「ぬるいわっ。」
杏奈「あっ!?」
ある程度怪物を倒して嘲笑っていると、背後から残った怪物が長く鋭い爪で青年の背中を引き裂こうとしているのを見て、杏奈は反射的に持っていた部活で愛用しているサッカーボールを蹴り、怪物にヒットさせた。
「むっ.....」
杏奈「よしっ!!」
青年は驚きつつもサッカーボールが当たって怯んだ怪物を切り裂いた。
「.....今のはあの小娘が?」
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