今世は同級生でした。
夢小説設定
この小説の夢小説設定山本紅葉(未変換の場合)
・楓原万葉とは前世夫婦関係だった。今世ではただのクラスメイト(?)になってしまった
・顔が万葉と似ており、血縁関係がないのにそっくり。
・仲の良い友人には幸せそうに笑うとよく言われる
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
空くんに、蛍ちゃんに新しく生まれ変わった姿を見せてあげなよ。と言われたので、教室に戻れば蛍ちゃんとパイモンがいたので話しかければ、
「おはよう、蛍ちゃん。パイモン」
「え無理好き」
「か、万葉が2人ぃ~~!?!?」
「蛍ちゃん!?!?パイモン!私だってば、紅葉だよっ!」
***
「好きです!私と友達になってください!!」
「ありがとう。でも私、楓原じゃなくて…」
「っ知ってます。山本紅葉さんですよね?」
「えっ、うん」
「と、友達になってください!」
「良いよ」
「や、やったぁ!!ありがとうございます!」
「え、あ、ちょ待って」
行っちゃった。
嵐のように現れて嵐のように去っていったなぁ。
「た、ただいま…」
「おかえり」
「遅かったなー!」
「……紅葉ってばモテモテだね」
「蛍ちゃんと空くんには負けるよ」
二人の回りにはいつも人が集まるし。
髪を切ってから何故か同性に好かれる様になった。先程の様に「友達になってください」宣言は何度かされたが、告白以降会話した記憶がない。もしかして私のことでもからかってたりするのだろうか…?
そしてこれはつい最近知ったことなのだが、綾華ちゃんには「白鷺の姫君」という名で呼ばれており、高嶺の花すぎて、話しかけられる人物が少なかったらしかった。そりゃあ、あんなに可愛い子がいたら中々話しかけられないと思う。私の場合はたまたまそばにいた空くんのおかげで友達になれたのだ。彼には感謝せねば……。私は元々推しには認知されたくないタイプだったが、認知されるのも悪くないと思うようになってきた。だって私の名前を呼んでくれて笑ってくれるんだよ?抱きつくことだって許されると思う!!…まぁ、恐れ多くて抱きついたことなんてないけど。
「紅葉がカッコいいってこと私が一番知ってたのに…」
私にカッコいい要素なんてあっただろうか?全く思い浮かばないんだけどな。
「えへへ、ありがとうね。蛍ちゃん」
「好き」
「私もだよ」
「…蛍と紅葉ってば本当に仲良いなぁ」
そりゃあ、私達は高等部から外部入学した者同士なのもあるからだろう。
この学園。テイワット学園は初等部、中等部、高等部とエスカレート式だ。蛍ちゃん達はすぐ友人を作っていたが、私には話しかける勇気がなく友人なんて全くできなかった。…あれ、自分で言ってて悲しくなってくるな。
***
今日は久し振りに男女合同の体育だ。と、言ってもただのドッジボールなのだが。
女子に少しでもカッコいい姿を見せようと張り切る者達もいた。だが、視線は皆、山本紅葉に集中していた。
「大丈夫?」
当たりそうになった女の子を庇って、ボールを受けとめる紅葉。庇われた女の子は「う、うん!!」
「あれ絶対惚れたよね」と男子の意見は一致した。
ボールを相手チームに当てるが、威力がすごい。ここの学園超人が多いけど、彼女は男に混ざってもいいんじゃないのかってレベルで強い。ギラギラと鋭い視線で相手を射ぬく紅葉。
「紅葉ってば、あんなに強かったんだ…!」
うわぁ、タルタリヤに目をつけられてる。可哀想に。
「……ねぇ、万葉、」
「?」
「紅葉って、運動部に所属してるの?」
「何故、拙者にそのことを…?」
「いやぁ、紅葉と万葉って男子の中じゃよく話するから、知ってるのかなぁって思って」
「いや、……拙者は何も知らぬ」
そうだ。彼女の話を聞いたことがあったか?今思えば何も知らなかった。