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ジャーファルがイザナと兄弟
成り代わりジャーファルは今世の王に忠誠を誓う。
***
「子供がこんな時間に何してるんですか!」
イザナがマイキーに拳銃を向けている際に、男性の声が響いた。
「誰だテメェ」
「邪魔すんじゃねーよ!オッサン!!」
「オ、オッサン…!!」
男はオッサンと呼ばれ、軽くショックを受けているようだ。
「お、おおお前は!?」
「おい、大丈夫か?斑目」
独特の服装を着こなし、クーフィーヤをかぶっている男を発見してから斑目の様子がどこかおかしく、額からはダラダラと汗をかき顔は青ざめている。
「君達の抗争を邪魔してしまったのは申し訳ないと思っています。……………一体誰がシンの家族を傷つけたんですか?」
「シン…?」
「もしかして………ジャ、ジャーファルくん!?!?」
「や、やっぱりか!?……………ウッ、」
「お、おい!?!?斑目???」
「久しぶりですね、青宗」
イヌピーが驚いた様子でジャーファルと呼ばれる男を見つめており、知り合いなのか男はイヌピーを見つめ頬を緩ませている。それはさながら子供の成長を見守る母の様だ。
そして、斑目は本人だと確定すればそのまま気絶してしまった。いつもの狂犬っぷりはどこいったんだよ???
「ジャーファル………??」
「あいつどっかで………!!」
「どうしてここにいるんだよ!?ジャーファルっ!!!」
「…………シンイチローの下僕がどうしてここにいるんだ?」
中央で争っていたマイキーとイザナは、一旦休戦し、ジャーファルに話しかけている。
「万次郎と……………黒川イザナ、くん」
どうやらマイキーと顔見知りのようだが、イザナとは面識がないようだ。恐らくイザナやジャーファルに佐野真一郎が一方的に話していたのだろう。
「邪魔するならテメーも殺す」
「……イザナくん、もしかして君がシンとエマを襲ったのですか?」
「何の話だ?……俺は稀咲からシンイチローのことを殺そうとしてたヤツが東卍にいるって聞いたんだ。仇を討って何が悪い!!!!」
____それに、エマは今シンイチローと一緒に家にいたはずだろ!?
「どういうことだ…!?俺はイザナのチームが襲ったって、……」
「私がちょうど佐野家にお邪魔させてもらっていた時、ちょうど君と同じ特効服を着た不良達が不法侵入していたんです」
「は?そんなのテメーの勘違いじゃねぇのかよ!?」
「………やっぱりイザナが襲ったのか!?お前他にも何か知ってんのかよ!?ジャーファルっ!!!」
「はぁ、…………もしや、君たちはシンが殺されかけた時の話を本人から聞かなかったんですか?」
「そんなん知らねぇよ」
「俺も知らねぇ」
「……~っあんのォ馬鹿王めっ!!!!何で黙ってるんでしょう!?当時は一緒に住んでいなかったイザナ、…くんが知らないのはまだ分かりますが、どうして万次郎は知らないんですかね?」
「は?」
「俺とお前、一度も会ったことねぇーのに何でそこまで知って、……!」
「その話はあの馬鹿王 から聞いてください。……万次郎、ここに圭介と一虎はいますか?」
自身の王が家族に隠し事をしていることに怒りを隠せないジャーファル。そんなジャーファルはマイキーに場地とカズトラの所在を問いている。
「あー、うん。……場地とカズトラ?いねぇけど、」
「………やっぱ稀咲の言った通りか」
「……ええ。ですが、私が既に二人を説教したので未遂で済んだんです。………イザナくん、君の復讐は不要ですよ」
「どういうことだ!?……場地とカズトラがシンイチローに何かしたのか?、だからアイツらも襲ったのかよっっ!!!」
「アイツらはシンイチローのことを殺そ、」
「イザナくん!私がシンの隠し事を君たち家族の前で必ず話させるので、今は何も言わないでください。………圭介と一虎に関しては二年前の事件に関係がある、とだけは言っておきます」
「!、………裏切ったらテメーのことを地獄の底まで送ってやる」
イザナがマイキーに伝えようとしたのを遮ったジャーファルは、イザナに優しい笑みを向け、述べた。普段のイザナであれば、即叩き潰していたが、ジャーファルがイヌピーやマイキーを見る目とはまた違った視線を己に向けていることに動揺してしまった。彼の慈愛に満ちた表情を遠い昔に自分は見たことあるような気がした。
「二年前……?場地さん達に、何があったんだよ!?!?」
「俺にもさっぱりだ…!あの人は何者なんだ?」
自身が尊敬に値する場地さんの名が出され、混乱している千冬、未来で一度も見かけたことがないジャーファルの姿に不思議がるタケミチ。
「ジャーファルくんは、初代黒龍の元祖狂犬だ」
「えっ………?」
「あんなに穏やかそうな人が不良???イヌピーくんの勘違いじゃなくて??」
イヌピーの突然の告白に戸惑う周囲。だって、あんな優しそうな人が不良なワケがない。口調だって荒れていないし、外見に関してはクーフィーヤを被っているのでは遠目からではよく見えないが、白髪の髪とたれ目がちな瞳に陶器のような白い肌に、コンプレックスとして捉えがちなそばかすが妙にマッチしており、彼の容姿を際立たせている。
そんな人が不良なのか?……そんなの誰も信じないだろう。
「いや、あれは絶対ジャーファルくんだ。ジャーファルくんは強い」
____あそこで気絶してる斑目師音なんかは、ジャーファルくんが報復しに行ったって噂があるな…。
「エッ」
「嘘だよね???」
「あんなに優しい人が……?」
イヌピーが真剣に話していても、優しそうな一般人という印象しか湧かない周囲の不良達は困惑気味である。一つおかしな所と言えば、どこかみたこともない異国の服装を着ている点だけである。
そんな中、ジャーファルが突如、懐から尖端に鋭利な形をした石を取り出し、何かを弾いていた。その際、腕には赤い縄が巻き付いていた。
「これは子供同士の喧嘩なのに、人を殺す道具は必要ありませんよね…?」
にっこりと笑みを浮かべるジャーファル。うん、この人優しいけど怖かったわ!!。優しい人ほど怒ると怖いって言うけど、完全にソレですね!?
「…な、!、はぁ!?」
「どうして稀咲が…?」
「アンタ、今俺のこと庇って……!」
「!、…………チッ、」
ジャーファルの視線の先を追えば、稀咲が拳銃をマイキー達に向けていた。正確に言えば鶴蝶を狙っていた。この場であればマイキーやイザナと親しげに話す男性を狙うハズだが、稀咲はジャーファルに対し嫌な予感がしたのか、邪魔だった鶴蝶を狙うことにした。拳銃を弾かれた稀咲は一瞬だけ動揺したが、苦々しそうに顔を歪めて舌打ちをした。
そんな稀咲は半間と共に逃亡し、タケミチやドラケン、マイキー、イザナ達は追いかけに行ってしまった。
「君は、鶴蝶くんでしたよね……いつもイザナをありがとう。君のおかげで彼は生きてこれたんです。…………これからも弟をよろしくお願いしますね」
「は、?…まさかアンタは、………!?」
イザナを追いかけようとしていた鶴蝶を引き止め、周囲に聴こえない様、小さな声で話しかけるジャーファル。それに驚いた様にジャーファルを凝視する鶴蝶。
「ふ、…私は彼の兄なんて言える程、立派な人間じゃないんです」
____彼のような人は、シンのような王の側にいるのが一番幸せなのですよ。
「!、………」
どこか寂しそうに、嬉しそうに微笑むジャーファルを見てしまった鶴蝶は、なにも言えなかった。
「……さぁ、後は大人に任せて君たちは真っ直ぐ家に帰宅してください!!後日聞きたいことがある方がおりましたら、我が王である佐野真一郎にお尋ねくださいませ」
手を叩き、自分に意識を向けさせ東卍や天竺に早く帰るように促すジャーファル。不良達はジャーファルの配慮に甘えそのまま解散した。
そうして関東事変(兄弟喧嘩)は終幕した。
〈おまけ〉
「ジャーファル!?お、おまどうしてバラすんだよっ!!」
「シン…………貴方は言葉足らず過ぎる、どうして黙っていたのですか?」
「なんでお前キレてんの???それに、万次郎やイザナ達に言ったらケースケ達が死んじまうだろ?」
あー!そうだけど、そうじゃない!!
「だから勘違いされるんじゃありませんかっ!!!」
ジャーファルがイザナと兄弟
成り代わりジャーファルは今世の王に忠誠を誓う。
***
「子供がこんな時間に何してるんですか!」
イザナがマイキーに拳銃を向けている際に、男性の声が響いた。
「誰だテメェ」
「邪魔すんじゃねーよ!オッサン!!」
「オ、オッサン…!!」
男はオッサンと呼ばれ、軽くショックを受けているようだ。
「お、おおお前は!?」
「おい、大丈夫か?斑目」
独特の服装を着こなし、クーフィーヤをかぶっている男を発見してから斑目の様子がどこかおかしく、額からはダラダラと汗をかき顔は青ざめている。
「君達の抗争を邪魔してしまったのは申し訳ないと思っています。……………一体誰がシンの家族を傷つけたんですか?」
「シン…?」
「もしかして………ジャ、ジャーファルくん!?!?」
「や、やっぱりか!?……………ウッ、」
「お、おい!?!?斑目???」
「久しぶりですね、青宗」
イヌピーが驚いた様子でジャーファルと呼ばれる男を見つめており、知り合いなのか男はイヌピーを見つめ頬を緩ませている。それはさながら子供の成長を見守る母の様だ。
そして、斑目は本人だと確定すればそのまま気絶してしまった。いつもの狂犬っぷりはどこいったんだよ???
「ジャーファル………??」
「あいつどっかで………!!」
「どうしてここにいるんだよ!?ジャーファルっ!!!」
「…………シンイチローの下僕がどうしてここにいるんだ?」
中央で争っていたマイキーとイザナは、一旦休戦し、ジャーファルに話しかけている。
「万次郎と……………黒川イザナ、くん」
どうやらマイキーと顔見知りのようだが、イザナとは面識がないようだ。恐らくイザナやジャーファルに佐野真一郎が一方的に話していたのだろう。
「邪魔するならテメーも殺す」
「……イザナくん、もしかして君がシンとエマを襲ったのですか?」
「何の話だ?……俺は稀咲からシンイチローのことを殺そうとしてたヤツが東卍にいるって聞いたんだ。仇を討って何が悪い!!!!」
____それに、エマは今シンイチローと一緒に家にいたはずだろ!?
「どういうことだ…!?俺はイザナのチームが襲ったって、……」
「私がちょうど佐野家にお邪魔させてもらっていた時、ちょうど君と同じ特効服を着た不良達が不法侵入していたんです」
「は?そんなのテメーの勘違いじゃねぇのかよ!?」
「………やっぱりイザナが襲ったのか!?お前他にも何か知ってんのかよ!?ジャーファルっ!!!」
「はぁ、…………もしや、君たちはシンが殺されかけた時の話を本人から聞かなかったんですか?」
「そんなん知らねぇよ」
「俺も知らねぇ」
「……~っあんのォ馬鹿王めっ!!!!何で黙ってるんでしょう!?当時は一緒に住んでいなかったイザナ、…くんが知らないのはまだ分かりますが、どうして万次郎は知らないんですかね?」
「は?」
「俺とお前、一度も会ったことねぇーのに何でそこまで知って、……!」
「その話はあの
自身の王が家族に隠し事をしていることに怒りを隠せないジャーファル。そんなジャーファルはマイキーに場地とカズトラの所在を問いている。
「あー、うん。……場地とカズトラ?いねぇけど、」
「………やっぱ稀咲の言った通りか」
「……ええ。ですが、私が既に二人を説教したので未遂で済んだんです。………イザナくん、君の復讐は不要ですよ」
「どういうことだ!?……場地とカズトラがシンイチローに何かしたのか?、だからアイツらも襲ったのかよっっ!!!」
「アイツらはシンイチローのことを殺そ、」
「イザナくん!私がシンの隠し事を君たち家族の前で必ず話させるので、今は何も言わないでください。………圭介と一虎に関しては二年前の事件に関係がある、とだけは言っておきます」
「!、………裏切ったらテメーのことを地獄の底まで送ってやる」
イザナがマイキーに伝えようとしたのを遮ったジャーファルは、イザナに優しい笑みを向け、述べた。普段のイザナであれば、即叩き潰していたが、ジャーファルがイヌピーやマイキーを見る目とはまた違った視線を己に向けていることに動揺してしまった。彼の慈愛に満ちた表情を遠い昔に自分は見たことあるような気がした。
「二年前……?場地さん達に、何があったんだよ!?!?」
「俺にもさっぱりだ…!あの人は何者なんだ?」
自身が尊敬に値する場地さんの名が出され、混乱している千冬、未来で一度も見かけたことがないジャーファルの姿に不思議がるタケミチ。
「ジャーファルくんは、初代黒龍の元祖狂犬だ」
「えっ………?」
「あんなに穏やかそうな人が不良???イヌピーくんの勘違いじゃなくて??」
イヌピーの突然の告白に戸惑う周囲。だって、あんな優しそうな人が不良なワケがない。口調だって荒れていないし、外見に関してはクーフィーヤを被っているのでは遠目からではよく見えないが、白髪の髪とたれ目がちな瞳に陶器のような白い肌に、コンプレックスとして捉えがちなそばかすが妙にマッチしており、彼の容姿を際立たせている。
そんな人が不良なのか?……そんなの誰も信じないだろう。
「いや、あれは絶対ジャーファルくんだ。ジャーファルくんは強い」
____あそこで気絶してる斑目師音なんかは、ジャーファルくんが報復しに行ったって噂があるな…。
「エッ」
「嘘だよね???」
「あんなに優しい人が……?」
イヌピーが真剣に話していても、優しそうな一般人という印象しか湧かない周囲の不良達は困惑気味である。一つおかしな所と言えば、どこかみたこともない異国の服装を着ている点だけである。
そんな中、ジャーファルが突如、懐から尖端に鋭利な形をした石を取り出し、何かを弾いていた。その際、腕には赤い縄が巻き付いていた。
「これは子供同士の喧嘩なのに、人を殺す道具は必要ありませんよね…?」
にっこりと笑みを浮かべるジャーファル。うん、この人優しいけど怖かったわ!!。優しい人ほど怒ると怖いって言うけど、完全にソレですね!?
「…な、!、はぁ!?」
「どうして稀咲が…?」
「アンタ、今俺のこと庇って……!」
「!、…………チッ、」
ジャーファルの視線の先を追えば、稀咲が拳銃をマイキー達に向けていた。正確に言えば鶴蝶を狙っていた。この場であればマイキーやイザナと親しげに話す男性を狙うハズだが、稀咲はジャーファルに対し嫌な予感がしたのか、邪魔だった鶴蝶を狙うことにした。拳銃を弾かれた稀咲は一瞬だけ動揺したが、苦々しそうに顔を歪めて舌打ちをした。
そんな稀咲は半間と共に逃亡し、タケミチやドラケン、マイキー、イザナ達は追いかけに行ってしまった。
「君は、鶴蝶くんでしたよね……いつもイザナをありがとう。君のおかげで彼は生きてこれたんです。…………これからも弟をよろしくお願いしますね」
「は、?…まさかアンタは、………!?」
イザナを追いかけようとしていた鶴蝶を引き止め、周囲に聴こえない様、小さな声で話しかけるジャーファル。それに驚いた様にジャーファルを凝視する鶴蝶。
「ふ、…私は彼の兄なんて言える程、立派な人間じゃないんです」
____彼のような人は、シンのような王の側にいるのが一番幸せなのですよ。
「!、………」
どこか寂しそうに、嬉しそうに微笑むジャーファルを見てしまった鶴蝶は、なにも言えなかった。
「……さぁ、後は大人に任せて君たちは真っ直ぐ家に帰宅してください!!後日聞きたいことがある方がおりましたら、我が王である佐野真一郎にお尋ねくださいませ」
手を叩き、自分に意識を向けさせ東卍や天竺に早く帰るように促すジャーファル。不良達はジャーファルの配慮に甘えそのまま解散した。
そうして関東事変(兄弟喧嘩)は終幕した。
〈おまけ〉
「ジャーファル!?お、おまどうしてバラすんだよっ!!」
「シン…………貴方は言葉足らず過ぎる、どうして黙っていたのですか?」
「なんでお前キレてんの???それに、万次郎やイザナ達に言ったらケースケ達が死んじまうだろ?」
あー!そうだけど、そうじゃない!!
「だから勘違いされるんじゃありませんかっ!!!」