ほぼ名字名前固定されてる
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・現パロ
・夢主=オリキャラ。
佐藤 名前
名字固定。店長からは佐藤でさっちゃんと呼ばれている。
***
高校を卒業してから就職したが、そこはブラックな企業で、毎日馬車馬の様に働いていたが、ある日とうとう限界を迎えた私は退職し、現在はフリーターとして暮らしている。働き先は駅前のカフェだ。
高校時代はアルバイトをせずにいた為に社会経験の無かった私は、高校卒業して即就職したのは失敗したなと今更ながらに思うが、後悔しても過ぎてしまったものは仕方がない。そんな私には最近困っている出来事がある。
「いらっしゃいま………せ」
「ふ、今日も元気そうでござるな」
「楓原さん…」
夕方5時過ぎにやってくる楓原さん。元々ここの店の常連だったらしいが、私が働き出してからはいつも出勤する日に毎回会う気がする…。いつもの定位置へと案内すれば、楓原さんはコーヒーとサンドイッチを注文した。他の客にも接客していれば、楓原さんの方から熱い視線を感じる。うう、やりづらい……。楓原さんには正直困っている。いつも何かのタイミングで私に愛の言葉を囁くのだ。好きだの、今日の髪型とっても似合ってるやら。何だろうか、?今日は何だかいつもと様子が違ってみえる。
「ご注文のコーヒーとサンドイッチです」
「感謝いたす、………名前殿、今度拙者とでーと、とやらを_」
「では、失礼します」
「ちょちょちょ、待って!?さっちゃん!万葉くんがせっかくデートに誘おうとしてたんだから、待ってあげてっ!?」
「マスター、」
気付いたから逃げようとしたんじゃないか。それに楓原さんって何でデートって言いづらそうにしてるの!?今時デートってシニア世代でも発音できるからね?どんだけ古風な人なのさ。後口調も独特だよね、ござるって言うし。
それにしても本当、マスターは私の味方なのか楓原さんの味方なの、どっちなの?
「…名前殿、拙者とデートしてくれぬか?」
「お断りし_」
「行ってきなさい!その日シフト空けておくから」
なんて言いながらウインクを飛ばす、マスター。確実に私が断ろうとしてたの聞こえてたよね!?
「では、今週の土曜日はどうだろうか?」
「あー、残念その日は用事があ_」
「あれ?その日、バイトだったんじゃなかったかい?」
「うっ」
「なら、今週の土曜、10時にこの店の前で待っている」
では。と会計をし喫茶店から立ち去ってしまった。
「え、は、?ちょ」
「君もいつまでも逃げているワケにはいかないだろう?…万葉くんのどこが嫌なんだい?」
「…確かに私にはもったいないくらい良い人だと思います。だけど、……あの目が嫌なんです」
どこにでもいるような至って普通の私に、どうしたらあんな国宝級の美丈夫に好かれるって言うんだよ。恋愛漫画か!?。それに時折、楓原さんは私を見ている様で見ていない、まるで私に眼中がないような。……そんな目が苦手だった。
「あの目?さっちゃんのことをいつも優しそうに見守ってる様に見えるけどねぇ」
「優しそうに見えるけど、私じゃなくて別の人を見てるんです。…それにさっちゃんって呼び方止めてください。」
「そうかな?…まったく、贅沢な悩みだね」
「それは私も思います」
***
嫌々ながらも喫茶店へと向かえば、10分前にもかかわらず、楓原さんが待っていた。
「!、本当に来たのでござるか…!」
「誘ったのは楓原さんじゃないですか。何で驚いてるんですか?」
「お主のことであるから、てっきり来ないのかと…」
「私がそんな薄情な女に見えるんですか?」
「ふっ、…名前殿がその様には見えぬ」
「…」
驚いたように、どこか懐かしそうに笑う楓原さん。また、だ。貴方は私を通して一体誰のことを見ているの?
「では、行くか」
「楓原さんは一体どこへ連れて行ってくれるんですか?」
「お主の行きたい所があるのなら何処へでも」
「…もしかしてノープランですか?」
「まさか」
なんて言っていた楓原さん。着いた先は隣町の映画館が併設されている大きなショッピングモールだった。ノープランなのでは?
「…お主にはこの赤い服が似合うでござるよ」
「私、赤より青派なので大丈夫です」
さっきから服屋を見て回れば毎回赤い服ばっかり薦められる。なんでそんなに赤ばっかり推すんだよ!?それに地味にセンス良いのが腹立つ…!!
「…赤い色を身に付けると魅力的に見える。なんて話、聞いたことござらぬか?」
「え?そうなんですか?初耳です。…そういえば気になってたんですけど」
「?」
「楓原さんって髪の毛にメッシュ入れてるんですね」
「めっしゅ、?」
「あー、一部を赤く染めてるんだなぁ、って」
「ああ、これは地毛でござる」
「へぇー………って、え!?」
これって地毛なんだ!?私が驚いてるのを見て、どこか満足そうに笑った楓原さんは「あそこの店で食事せぬか?」と喫茶店を指差していた。この人ってばマイペースな人だなぁ。
***
「お、美味しそう…!!」
「…甘味が好きなのは相変わらずでござるな」
「なんか言いました?」
「何でもないでござるよ」
私の目の前には何段にも積み重なったパンケーキにホイップクリームがふんだんに使われ、その上にバニラアイス、仕上げに蜂蜜がかかっている。お、美味しそう…!!。対して、楓原さんは珈琲に野菜とチーズ、肉を挟んでカリっと仕上げたホットサンドを注文していた。
「い、いただきます」
う、うますぎるっ…!!パンケーキがふわふわであっさりめなホイップクリームと甘々なバニラアイスがマッチしてて美味しい……!!思わず頬が緩んでしまう。
「ふっ、ははは。名前殿は美味しそうに食べるな」
「パンケーキが美味しいのが悪い」
「好きでござる」
「は、?」
どこか愛しいものでも見るような目で私を見つめる。この人ってばいつも唐突だ。
「…お主のことが好きでござるよ」
「うそつき」
私のことなんて見てないクセに。
「!、」
「貴方は私のことなんて好きじゃない」
「拙者は、_」
「私は、……私をみているようで見ていない貴方が嫌いです」
何か言いかけた楓原さんを遮り、私はいままで胸の奥に潜んでいた本音をぶつけた。
・夢主=オリキャラ。
佐藤 名前
名字固定。店長からは佐藤でさっちゃんと呼ばれている。
***
高校を卒業してから就職したが、そこはブラックな企業で、毎日馬車馬の様に働いていたが、ある日とうとう限界を迎えた私は退職し、現在はフリーターとして暮らしている。働き先は駅前のカフェだ。
高校時代はアルバイトをせずにいた為に社会経験の無かった私は、高校卒業して即就職したのは失敗したなと今更ながらに思うが、後悔しても過ぎてしまったものは仕方がない。そんな私には最近困っている出来事がある。
「いらっしゃいま………せ」
「ふ、今日も元気そうでござるな」
「楓原さん…」
夕方5時過ぎにやってくる楓原さん。元々ここの店の常連だったらしいが、私が働き出してからはいつも出勤する日に毎回会う気がする…。いつもの定位置へと案内すれば、楓原さんはコーヒーとサンドイッチを注文した。他の客にも接客していれば、楓原さんの方から熱い視線を感じる。うう、やりづらい……。楓原さんには正直困っている。いつも何かのタイミングで私に愛の言葉を囁くのだ。好きだの、今日の髪型とっても似合ってるやら。何だろうか、?今日は何だかいつもと様子が違ってみえる。
「ご注文のコーヒーとサンドイッチです」
「感謝いたす、………名前殿、今度拙者とでーと、とやらを_」
「では、失礼します」
「ちょちょちょ、待って!?さっちゃん!万葉くんがせっかくデートに誘おうとしてたんだから、待ってあげてっ!?」
「マスター、」
気付いたから逃げようとしたんじゃないか。それに楓原さんって何でデートって言いづらそうにしてるの!?今時デートってシニア世代でも発音できるからね?どんだけ古風な人なのさ。後口調も独特だよね、ござるって言うし。
それにしても本当、マスターは私の味方なのか楓原さんの味方なの、どっちなの?
「…名前殿、拙者とデートしてくれぬか?」
「お断りし_」
「行ってきなさい!その日シフト空けておくから」
なんて言いながらウインクを飛ばす、マスター。確実に私が断ろうとしてたの聞こえてたよね!?
「では、今週の土曜日はどうだろうか?」
「あー、残念その日は用事があ_」
「あれ?その日、バイトだったんじゃなかったかい?」
「うっ」
「なら、今週の土曜、10時にこの店の前で待っている」
では。と会計をし喫茶店から立ち去ってしまった。
「え、は、?ちょ」
「君もいつまでも逃げているワケにはいかないだろう?…万葉くんのどこが嫌なんだい?」
「…確かに私にはもったいないくらい良い人だと思います。だけど、……あの目が嫌なんです」
どこにでもいるような至って普通の私に、どうしたらあんな国宝級の美丈夫に好かれるって言うんだよ。恋愛漫画か!?。それに時折、楓原さんは私を見ている様で見ていない、まるで私に眼中がないような。……そんな目が苦手だった。
「あの目?さっちゃんのことをいつも優しそうに見守ってる様に見えるけどねぇ」
「優しそうに見えるけど、私じゃなくて別の人を見てるんです。…それにさっちゃんって呼び方止めてください。」
「そうかな?…まったく、贅沢な悩みだね」
「それは私も思います」
***
嫌々ながらも喫茶店へと向かえば、10分前にもかかわらず、楓原さんが待っていた。
「!、本当に来たのでござるか…!」
「誘ったのは楓原さんじゃないですか。何で驚いてるんですか?」
「お主のことであるから、てっきり来ないのかと…」
「私がそんな薄情な女に見えるんですか?」
「ふっ、…名前殿がその様には見えぬ」
「…」
驚いたように、どこか懐かしそうに笑う楓原さん。また、だ。貴方は私を通して一体誰のことを見ているの?
「では、行くか」
「楓原さんは一体どこへ連れて行ってくれるんですか?」
「お主の行きたい所があるのなら何処へでも」
「…もしかしてノープランですか?」
「まさか」
なんて言っていた楓原さん。着いた先は隣町の映画館が併設されている大きなショッピングモールだった。ノープランなのでは?
「…お主にはこの赤い服が似合うでござるよ」
「私、赤より青派なので大丈夫です」
さっきから服屋を見て回れば毎回赤い服ばっかり薦められる。なんでそんなに赤ばっかり推すんだよ!?それに地味にセンス良いのが腹立つ…!!
「…赤い色を身に付けると魅力的に見える。なんて話、聞いたことござらぬか?」
「え?そうなんですか?初耳です。…そういえば気になってたんですけど」
「?」
「楓原さんって髪の毛にメッシュ入れてるんですね」
「めっしゅ、?」
「あー、一部を赤く染めてるんだなぁ、って」
「ああ、これは地毛でござる」
「へぇー………って、え!?」
これって地毛なんだ!?私が驚いてるのを見て、どこか満足そうに笑った楓原さんは「あそこの店で食事せぬか?」と喫茶店を指差していた。この人ってばマイペースな人だなぁ。
***
「お、美味しそう…!!」
「…甘味が好きなのは相変わらずでござるな」
「なんか言いました?」
「何でもないでござるよ」
私の目の前には何段にも積み重なったパンケーキにホイップクリームがふんだんに使われ、その上にバニラアイス、仕上げに蜂蜜がかかっている。お、美味しそう…!!。対して、楓原さんは珈琲に野菜とチーズ、肉を挟んでカリっと仕上げたホットサンドを注文していた。
「い、いただきます」
う、うますぎるっ…!!パンケーキがふわふわであっさりめなホイップクリームと甘々なバニラアイスがマッチしてて美味しい……!!思わず頬が緩んでしまう。
「ふっ、ははは。名前殿は美味しそうに食べるな」
「パンケーキが美味しいのが悪い」
「好きでござる」
「は、?」
どこか愛しいものでも見るような目で私を見つめる。この人ってばいつも唐突だ。
「…お主のことが好きでござるよ」
「うそつき」
私のことなんて見てないクセに。
「!、」
「貴方は私のことなんて好きじゃない」
「拙者は、_」
「私は、……私をみているようで見ていない貴方が嫌いです」
何か言いかけた楓原さんを遮り、私はいままで胸の奥に潜んでいた本音をぶつけた。