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高橋双葉 たかはし ふたば
立花走一郎のことが好きなのに素直になれなくてツンツンしてしまう女の子
***
「走様」
「ん?」
「明日って予定空いてたりします…?」
「ん、ちょっと待ってね」
カバンから携帯を取り出して予定を確認している。
「空いてるよ」
「あ、えとそしたら私とデートしてくれたりしませんか!?」
「いいよ」
予定がないことを女の子に伝えれば、女の子は顔をトマトのように真っ赤にさせて、もじもじしながらデートのお誘いをしている。
同性の私でも惚れちゃいそうな位かわいらしい子だ。本当罪な男だよ。
「……本当走様ってばモテモテだねぇ」
「モテモテなのはわかるけどいくらなんでも女の子と遊びすぎじゃない?」
フンっと鼻息を荒くさせれば、友人には「走様が女の子にモテモテだからって嫉妬してるの?」とケラケラ笑いながら肩を強く叩かれる。
「はぁ?」
「じ、冗談だってば!怒んないでよ!」
「……別に怒ったつもりはないけど」
「え?何て言った?」
「なんでもない!」
「あっそ!……それにしても、走様のこと立花って呼んでるのうちの学年じゃあんたくらいよね」
「え?他にも呼んでるやついるよね?」
「それは男でしょ。あたしが言ってるのは女の子の中でよ!」
「…そうだっけ?」
「すっとぼけなくていいから!!」
「本当あんたってば走様のどこか嫌なの?」なんて言うけど、友人は勘違いしてる。
「嫌いじゃないよ」
本当は嫌いじゃなくて好きだし、女の子とデートしてるのに嫉妬してるのも正解だ。立花走一郎にデートのお誘いをしてた女の子みたいに顔が真っ赤になるタイプではないし、顔にもでないタイプだから男からしてみればかわいくない女だと思う、きっと。
恋愛なんて一生することなんてないだろうな、って思っていたが、中学校に入学して隣の席だった走一郎くんに笑いかけられた瞬間に心臓がぎゅっと締め付けられた。この時これが”恋”なんだと私は知った。
「嫌いじゃないなら何で俺のこと睨むんだよ」
「うわ、立花…話聞いてたんだ」
「そ、走様!」
「高橋達の声がデカくて丸聞こえだった」
「で、……何で睨むの?」じぃーっと私の様子を観察しながら問いかける走一郎くん。心当たりがないんですけど………。つり目なせいか目付き悪いとか何度か言われたことはあるけど、そのせいかなぁ?
「ただの勘違いじゃない?」
「は?」
「ーっ走様!、昨日の試合カッコよかったです!!」
「ありがとう」
「試合……?」
「まさか、………知らないのか?」
「双葉っ!!昨日あたしが一緒に観に行かないか誘ったよね!?」
「………うんうん、覚えてるよ。確かサッカー部だったよね」
私が勘違いではないのか?と言えば走一郎くんはすこし苛ついているように見えた。そんな様子は一瞬で友人が走一郎くんの試合がカッコよかったと話しかければにこりと爽やかな笑みを浮かべていた。
走一郎くんと友人が2人仲良く話している姿をみて、何だか寂しく思った私は「貴方のことなんて何にも知りませんよ」作戦を実行することにした。まぁもちろん走一郎くんが野球部に所属してることを知ってるけど。
「双葉、散々あたしが話してたのに………」
「…野球部」
「……野球部なの?」
「うん」
「ふーん、意外。…頑張ってね」
「高橋は何部なの?」
「何部だと思う?」
はぁ~、と落ち込んだ様子の友人。嘘だよ、ちゃんと話聞いてたって。試合観に行きたいけど、ルールとか何も覚えてないのに行っても勝ってるか負けてるかわからないじゃん。
走一郎くんに「何部?」と聞かれて、「何部だと思う?」と質問を質問で返してしまった。
「吹奏楽部とか?」
「ハズレ」
「じゃあ、陸上部?」
「………いちよう聞くけど吹奏楽部から陸上部になったのはなんで?」
「日焼けしてるから運動部かと」
「これは自転車乗ってて日焼けしたの」
「ふーん」
悪かったな、色黒で。最近は色白の子多いから、私も色白目指そうかなぁ。それにしても自分から聞いてきたクセに興味無さそうだな。
「正解は帰宅部でした」
「帰宅部か」
「そう、意外?」
「いや」
「…そろそろ部活行かなくていいの?」
「そうだった。こんなとこで道草食ってる場合じゃなかった」
「走様、頑張ってください!」
復活した友人が頑張れと言えば「ありがとう、松本さん」と微笑んでいた。……これだからモテる男は。
「……さっきから気になってたけど同い年なのにどうして敬語使うの?」
「そりゃあ、走様だからだよ。」
「あ、うん」
好きな人と話す時に緊張するってやつか…わからなくもないな。
「高橋」
「はい?」
「知ってる」
「…は?、何が?」
私が何言ってんだコイツ、と間抜け面を晒せば、どこか満足した様子の走一郎くんは軽く笑って教室からその場を後にした。………それにしても走一郎くんってば本当面がいいなぁ。
(双葉!今のどういう意味!?)
(いや、私も聞きたい)
立花走一郎のことが好きなのに素直になれなくてツンツンしてしまう女の子
***
「走様」
「ん?」
「明日って予定空いてたりします…?」
「ん、ちょっと待ってね」
カバンから携帯を取り出して予定を確認している。
「空いてるよ」
「あ、えとそしたら私とデートしてくれたりしませんか!?」
「いいよ」
予定がないことを女の子に伝えれば、女の子は顔をトマトのように真っ赤にさせて、もじもじしながらデートのお誘いをしている。
同性の私でも惚れちゃいそうな位かわいらしい子だ。本当罪な男だよ。
「……本当走様ってばモテモテだねぇ」
「モテモテなのはわかるけどいくらなんでも女の子と遊びすぎじゃない?」
フンっと鼻息を荒くさせれば、友人には「走様が女の子にモテモテだからって嫉妬してるの?」とケラケラ笑いながら肩を強く叩かれる。
「はぁ?」
「じ、冗談だってば!怒んないでよ!」
「……別に怒ったつもりはないけど」
「え?何て言った?」
「なんでもない!」
「あっそ!……それにしても、走様のこと立花って呼んでるのうちの学年じゃあんたくらいよね」
「え?他にも呼んでるやついるよね?」
「それは男でしょ。あたしが言ってるのは女の子の中でよ!」
「…そうだっけ?」
「すっとぼけなくていいから!!」
「本当あんたってば走様のどこか嫌なの?」なんて言うけど、友人は勘違いしてる。
「嫌いじゃないよ」
本当は嫌いじゃなくて好きだし、女の子とデートしてるのに嫉妬してるのも正解だ。立花走一郎にデートのお誘いをしてた女の子みたいに顔が真っ赤になるタイプではないし、顔にもでないタイプだから男からしてみればかわいくない女だと思う、きっと。
恋愛なんて一生することなんてないだろうな、って思っていたが、中学校に入学して隣の席だった走一郎くんに笑いかけられた瞬間に心臓がぎゅっと締め付けられた。この時これが”恋”なんだと私は知った。
「嫌いじゃないなら何で俺のこと睨むんだよ」
「うわ、立花…話聞いてたんだ」
「そ、走様!」
「高橋達の声がデカくて丸聞こえだった」
「で、……何で睨むの?」じぃーっと私の様子を観察しながら問いかける走一郎くん。心当たりがないんですけど………。つり目なせいか目付き悪いとか何度か言われたことはあるけど、そのせいかなぁ?
「ただの勘違いじゃない?」
「は?」
「ーっ走様!、昨日の試合カッコよかったです!!」
「ありがとう」
「試合……?」
「まさか、………知らないのか?」
「双葉っ!!昨日あたしが一緒に観に行かないか誘ったよね!?」
「………うんうん、覚えてるよ。確かサッカー部だったよね」
私が勘違いではないのか?と言えば走一郎くんはすこし苛ついているように見えた。そんな様子は一瞬で友人が走一郎くんの試合がカッコよかったと話しかければにこりと爽やかな笑みを浮かべていた。
走一郎くんと友人が2人仲良く話している姿をみて、何だか寂しく思った私は「貴方のことなんて何にも知りませんよ」作戦を実行することにした。まぁもちろん走一郎くんが野球部に所属してることを知ってるけど。
「双葉、散々あたしが話してたのに………」
「…野球部」
「……野球部なの?」
「うん」
「ふーん、意外。…頑張ってね」
「高橋は何部なの?」
「何部だと思う?」
はぁ~、と落ち込んだ様子の友人。嘘だよ、ちゃんと話聞いてたって。試合観に行きたいけど、ルールとか何も覚えてないのに行っても勝ってるか負けてるかわからないじゃん。
走一郎くんに「何部?」と聞かれて、「何部だと思う?」と質問を質問で返してしまった。
「吹奏楽部とか?」
「ハズレ」
「じゃあ、陸上部?」
「………いちよう聞くけど吹奏楽部から陸上部になったのはなんで?」
「日焼けしてるから運動部かと」
「これは自転車乗ってて日焼けしたの」
「ふーん」
悪かったな、色黒で。最近は色白の子多いから、私も色白目指そうかなぁ。それにしても自分から聞いてきたクセに興味無さそうだな。
「正解は帰宅部でした」
「帰宅部か」
「そう、意外?」
「いや」
「…そろそろ部活行かなくていいの?」
「そうだった。こんなとこで道草食ってる場合じゃなかった」
「走様、頑張ってください!」
復活した友人が頑張れと言えば「ありがとう、松本さん」と微笑んでいた。……これだからモテる男は。
「……さっきから気になってたけど同い年なのにどうして敬語使うの?」
「そりゃあ、走様だからだよ。」
「あ、うん」
好きな人と話す時に緊張するってやつか…わからなくもないな。
「高橋」
「はい?」
「知ってる」
「…は?、何が?」
私が何言ってんだコイツ、と間抜け面を晒せば、どこか満足した様子の走一郎くんは軽く笑って教室からその場を後にした。………それにしても走一郎くんってば本当面がいいなぁ。
(双葉!今のどういう意味!?)
(いや、私も聞きたい)