[#da=1#]
坂
[#da=1#]
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
始まりは雨の日
「うわー降ってるな…」
傘をさして帰る帰り道に
赤ちゃんの泣き声がした
おぎゃーおぎゃー!
段ボールの中から聞こえる
嘘…まさか犬猫みたいに人間の赤ちゃんが
捨てられてるの?!
気付いたら私は抱き上げていた
カードには##NAME1##へごめんねと書かれていた外傷を確認したら性別は女の子だ
「可愛い…何でこんな可愛い子が…」
下唇をぎゅっと噛み締めると
##NAME1##は私の顔をみて笑う
「あーうぁ」
「##NAME1##…私が守るからね…」
「それで…まいやんが育ててるん##NAME1##ちゃんを…」
「うんなぁちゃん秘密で育ててるのよ…昼は保育園に預けてる撮られないように必死だよ…仮名を使ってね」
「しかしようやるわ普通はな警察に届けて乳児園に預けるやろ」
「そんな事したら##NAME1##が独りになるから」
「まーま」
「はぁい##NAME1##」
「すっかりママやな」
「じゃあなぁちゃんがパパ役ね」
「なんでやねん」
「嫌?」
「嫌やないけどななも協力するで
」
七瀬の協力もあって
日々##NAME1##のお世話をしてる
私がお腹を痛めて産んだわけでもないのにオムツ替えをしたりミルクをあげたりする事さえ苦ではない
しかし子育ては大変だ
「##NAME1##そろそろねんねの時間だよ」
「やー!」
気が付けば##NAME1##は一歳
そろそろいやいや期かな
「##NAME1##じゃあ絵本読まないよ」
「いーやー!!うわぁぁぁ」
「泣いちゃった私そんな怖い顔してた?」
「怖い顔してたで…##NAME1##おいで」
「んっ」
##NAME1##は七瀬に抱き上げられてあやされてる
「あっ寝た…
ふぅ今日のミッション終了した」
「おつかれさん」
##NAME1##を布団に寝かせて軽く頬にキスする
「起きると悪魔なんだけど寝てる時は天使なんだよね」
「でも可愛いやん##NAME1##は」
「うん…」
「どうするん…##NAME1##はまいやんをお母さんと思ってるけどこの先は」
「んー考えてるんだけど言いづらいよね
いつかその日が来たら言いたいかな」
##NAME1##の寝顔を見ながら頭を撫でる
絶対##NAME1##を守るからね…
幸せにするんだ
今朝も元気いっぱいな##NAME1##のオムツを替えてミルクをかき混ぜてるとマネージャーから電話が来た
私の嫌な予感は的中して撮られたらしい
マネージャーには従姉妹の子供と説明したがもうこれ以上##NAME1##の世話は出来ない
「まーま?」
##NAME1##は私の顔を覗き込む
元々は私の子供じゃないし産んだわけでもないのに今は他人にも思えないくらい愛しい存在だ
私の頭の中にはきっかけが流れていた
「##NAME1##…ごめん…ねこんな私でもっと一緒に居たかった」
「んー?」
次の日
##NAME1##と養護施設に向かう
##NAME1##はキョトンとした顔をしているが胸が痛む
「##NAME1##ほらっクマさんだよっなぁちゃんがくれたの」
「わぁい」
「大事にしてあげてね」
「んっ!」
施設の人に事情を説明して##NAME1##は正式に入所する事になった
##NAME1##はよく分かっていない
私は無意識に抱き締めていた
「おっきくなるんだよ…元気でね##NAME1##」
「ままいちゃいの?」
「大丈夫だよ」
##NAME1##は##NAME1##の幸せを掴めばいい
そう思い別れを告げた
数日後
施設から電話があり
##NAME1##が脱走したと伝えられた
私はすぐに外に出て探しに向かう
「##NAME1##っ!!##NAME1##っどこいったの返事してー!」
どうしようもう暗くなって来たし
車も多い
##NAME1##は怖がりなのに…
「うわぁぁぁん…わぁぁぁ!」
「##NAME1##!?」
##NAME1##はバス停のベンチに座り込んでいた
ホッとして近づく
「まーま」
「##NAME1##心配したんだから…ダメでしょ飛び出したらもう会えないかと…」
「まま…ないない…やーっ!」
「##NAME1##…」
##NAME1##はずっと私にしがみついてた
離れないように
「まーま」
「##NAME1##は私の娘なんだよ…だからこれからも一緒離れないよ」
おでこにキスする
「まま!」
数日後
「ほらっ保育園行くよ」
「やー」
「あかんってまいやんの言うこと聞かないと」
「やーだーまーまと一緒がいー」
「ふふっ…嬉しい」
「まいやん…」
あの事件から
私は再び##NAME1##と住む事にした
これから何があっても離れない事にする
そこには本物に負けないくらいの親子の絆があるから