相棒のジレンマ
目が覚めると温もりの中にいた。
またもや遊作の胸だ。
どうやら遊作は人を抱き枕と勘違いしてるらしい。寒い朝や夜は体温をわけてやっていたからついつい抱っこが日常的になってしまった。
ぎゅうと首を締められた。
(遊作の奴、またかよ……そんなこの体が好きなのかよ)
(確かにぷにぷにして気持ちいいけど。遊作ばっかズリぃぞ……俺だって)
毎日毎日可愛がられて何だか調子がでなくなってきた。
もやもやした気持ちというか……。
自分から遊作の体や唇に触れたくなってしまってしまう。
その欲望は遊作の他愛ない可愛がりとは違っていた。
「Ai」
「?!」
額や首に唇がかする。
水音とともにぬるくて柔らかい物があたると変な声がでてしまう。
体は補食態ではなくソルティスの物だった。
遊作がイグニス態や補食態にやるような行為を変わらずやってることにパニックになる。
いつもなら何とか我慢できるような接触もこの体では違った。
明確な体の変化に戸惑う。
ボタンの合間から手が入ってきた。
くすぐったくて身をよじる。遊作の手は冷たかった。
「ひゃっ?!」
遊作は腹を撫でてくる。
これ以上触られるとまずかった。
耳元に低く名前を呼ばれた。
「あっ」
「ん」
胸に指がかする。思わず背が跳ねた。
遊作の指がシャツを捲りあげてきて眉を寄せる。
「……っつ」
身を捩って遊作の手から逃げる。
何分か経つと部屋は静かになっていた。
転がると暢気な寝顔があった。
「……人の気も知らねーで」
我慢の限界だった。
遊作に弄られてそこもかしこも固くなっていた。
Aiはソルティスの発情に慣れてない。
性欲を解消するためにしなきゃいけないことはそれでもわかっていた。
遊作は根元を触ってきた。
遊作にとっては可愛いペットの一部ってだけだ、ソルティスの持ち主として触ってもおかしくない。
(だけどな、俺にとってはセクハラだぞ……)
ズボンを下ろすといつもと違う形に戸惑う。
遊作に触られるとこうなるのはわかってた。
だから避けてて……。
「っ……」
声がでないように手を口で抑えた。
遊作から離れる前に爆発しそうだった。
ここでやるしかない。
シャツをまくると弄られすぎて胸は赤くなっていた。
さっきされたように胸をこねた。
「っ……ぁ、ぁ」
弄ってつねって撫でてを全部遊作の指に頭で変換する。
「……遊作っ……」