カイジたちの夜 リトライ
全ルート→カイジたちの夜4冒頭から→ここからの流れです。
拍手コメントからのリクっぽいものでした。ありがとうございます。
オレの名前は伊藤カイジだ。
ジェームズボンドでもなければ、段ボールが好きな伝説の傭兵でもない……。
だから無理だったんだ。伝説のスパイの追跡なんて。
体は胸まで雪に埋もれていた。埋もれた手足は、自分の物じゃないように固くなって、オレの意志から遠ざかっていく。
持ち物はなく、大した防寒具さえ持たずに移動は徒歩だ。
最初からわかりきってたことだ。破綻か敗北するなんて。
帰ろう。オレはオレの日常に帰るんだ。
怪しげな薬なんて、スパイたちに任せておけばいいじゃないか。
ちらほらと落ちてくる雪と一緒に腹がなった。
(……ローズさん)
花弁を落とした椿みたいに寂しげなローズさんの顔が見えた。
ふとしゃりしゃりとなにかが雪の上を滑る音が聞こえてきた。
続いて銃声。二発の銃声は雪の世界に高くこだまする。
ぎょっとして振り返ると同時にスノーモービルに乗った男と目があった。
瞬間にオレの体から火が溢れていく。
「アカギ……!!」
アカギは片手を大きくのばしてこっちに突っ込んできた。
雪の中でもがくオレの首根っこを掴みあげた。
拍手コメントからのリクっぽいものでした。ありがとうございます。
オレの名前は伊藤カイジだ。
ジェームズボンドでもなければ、段ボールが好きな伝説の傭兵でもない……。
だから無理だったんだ。伝説のスパイの追跡なんて。
体は胸まで雪に埋もれていた。埋もれた手足は、自分の物じゃないように固くなって、オレの意志から遠ざかっていく。
持ち物はなく、大した防寒具さえ持たずに移動は徒歩だ。
最初からわかりきってたことだ。破綻か敗北するなんて。
帰ろう。オレはオレの日常に帰るんだ。
怪しげな薬なんて、スパイたちに任せておけばいいじゃないか。
ちらほらと落ちてくる雪と一緒に腹がなった。
(……ローズさん)
花弁を落とした椿みたいに寂しげなローズさんの顔が見えた。
ふとしゃりしゃりとなにかが雪の上を滑る音が聞こえてきた。
続いて銃声。二発の銃声は雪の世界に高くこだまする。
ぎょっとして振り返ると同時にスノーモービルに乗った男と目があった。
瞬間にオレの体から火が溢れていく。
「アカギ……!!」
アカギは片手を大きくのばしてこっちに突っ込んできた。
雪の中でもがくオレの首根っこを掴みあげた。
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