キミとはかいの竜
「ファラオ!! 止めてください! 世界が……世界が滅んでしまう!」
アイシスの精霊は一瞬でかき消されてしまった。
あまりに大きな慟哭だった。
世界は悲しみに満たされていく。
マナは地面に膝をついた。頭がくらくらする
胸が痛くて痛くて仕方ない。自分のものじゃない感情が入ってくる。
「っ……ファラオ……の……悲しみが………流れこんで、きます………」
「何ということじゃ……ファラオとバクラの精霊が……世界自体を飲み込んでいく」
空を覆う黒い闇と獣はいまだに膨れ上がっている。
「バクラ!! ユウギを離せ!!」
「ククク……願い下げだ!! テメェにはユウギを復活させることは逆立ちしたって無理だからな!!」
「復活……だと」
「冥界の力を使いユウギを復活させる!!」
「させるか!! オーラソード!!」
セトの精霊が刀を投げた。投げた刀は空に吸いこまれて消えていった。
「ク……」
「ハハハハ!! きかねぇよ!! 痛くも痒くもねぇ!!」
「攻撃って言うのは、こうやるんだよ!!」
空から巨大な腕が落ちてきた。
街に振り下ろした拳は土壁を粉砕して土煙をあげる。
「バクラ……! 貴様……!」
「ディアバウンド、もっとやれ!! 街を消し炭にしろ!! 破壊竜の復活には、沢山の生け贄が必要だからな!!」
「……ユウギを復活できるのか?」
「…………できるんじゃねぇ。やるんだよ」
「王サマ……ユウギのために殺せよ」
「………!」
巨大な闇は大地を浸食していく。
街の人々の足にまとわりついて食らいついた。
「ファラオ! なりません!」
アイシスの精霊は一瞬でかき消されてしまった。
あまりに大きな慟哭だった。
世界は悲しみに満たされていく。
マナは地面に膝をついた。頭がくらくらする
胸が痛くて痛くて仕方ない。自分のものじゃない感情が入ってくる。
「っ……ファラオ……の……悲しみが………流れこんで、きます………」
「何ということじゃ……ファラオとバクラの精霊が……世界自体を飲み込んでいく」
空を覆う黒い闇と獣はいまだに膨れ上がっている。
「バクラ!! ユウギを離せ!!」
「ククク……願い下げだ!! テメェにはユウギを復活させることは逆立ちしたって無理だからな!!」
「復活……だと」
「冥界の力を使いユウギを復活させる!!」
「させるか!! オーラソード!!」
セトの精霊が刀を投げた。投げた刀は空に吸いこまれて消えていった。
「ク……」
「ハハハハ!! きかねぇよ!! 痛くも痒くもねぇ!!」
「攻撃って言うのは、こうやるんだよ!!」
空から巨大な腕が落ちてきた。
街に振り下ろした拳は土壁を粉砕して土煙をあげる。
「バクラ……! 貴様……!」
「ディアバウンド、もっとやれ!! 街を消し炭にしろ!! 破壊竜の復活には、沢山の生け贄が必要だからな!!」
「……ユウギを復活できるのか?」
「…………できるんじゃねぇ。やるんだよ」
「王サマ……ユウギのために殺せよ」
「………!」
巨大な闇は大地を浸食していく。
街の人々の足にまとわりついて食らいついた。
「ファラオ! なりません!」
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