クロスデュエル
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「Ai?」
黒いマントの青年が振り返った。
こっちを驚くように見てる。
やっぱりAiだ。見た目が違うけど。
切れ長の目は金色で中性的だ。人ならざぬ者が持つ綺麗さがある。
「人違いです」
首を振るとAiはため息をついた。
「コナミ君……どーしてわかんだよ。俺超絶イケメン化してんのに」
「……何となくって、俺そういう数値化されてない感覚わかんねぇよ」
「遊作も……俺だって気づいてくれるのかな」
何でまた人型に?
「ハノイから逃げるためにさ、見た目のデータを弄ったのよ」
「っても一時しのぎだ、データを解析されたらバレちまう」
プレイメーカーが心配してるし、早く行こう。
Aiはぷいと顔を背ける。
「……プレイメーカーは心配してねぇよ」
「ここではデュエルにAIの助けはいらないんだよ。パートナーがいるし」
Aiは寂しそうだ。プレイメーカーの相棒は自分でいたいんだろう。
何をいじけてるんだか。Aiらしくないな。
「俺、遊作に嫌われてるし……」
そうは思わないけど。
「だってさー、黙れだのバラバラにするぞだの言われんだぜ。好かれてねぇって」
……プレイメーカーってリアルだとどんなふうに人と接してるの?
「接してるっていうか……塩対応が多いな。深く干渉しない。……事件のせいだ」
で、君には何故か暴言を吐いたり脅したりすると。
「うぇーん、やっぱり嫌われてるじゃーん」
「AIだからってひどいよな。俺にも感情があるっつーの」
ううん……Aiからよくプレイメーカーの話は聞いてるけど嫌われてるようには思えないな。むしろ……。
「Ai」
「え」
プレイメーカーが探しに来たみたいだ。
やっぱりプレイメーカーもAiを探してたんだな。
Aiの姿をじっと見てる。
「Ai、帰るぞ」
「俺は……Aiじゃない」
「お前はAiだ」
プレイメーカーはAiの顔をじっと見つめていた。
Aiの金色の目はきらきら輝きだす。
「……何でわかんの」
「お前がわからないはずないだろう」
「遊作」
Aiは赤くなってる。
何だかんだご主人様が大好きだな。
それにしても、よくプレイメーカーは場所がわかったな、リンクセンスのおかげかな。
プレイメーカーがAiの頬を触る。
「お前、泣いてたのか」
「え」
プレイメーカーの目がぎらりとこっちをにらむ。
ちょ、ちょっと待ってくれ。泣いたのはそっちのせいであって。
「プレイメーカー様、こいつは俺のこと守ってくれてたコナミ君」
「……守ってくれた?」
「そうそう、俺のパートナー!」
「パートナーだと……」
「コナミ君ってさー、デュエル超強いんだぜ。プレイメーカー様より強いかも?」
Aiはにっこり笑って腕を引いてきた。
気のせいじゃない。プレイメーカーからひしひしとした怒りを感じる。
こ、これはジェラシーだよな。
何だかんだいってお互い相棒が好きなんだな。
ってAi。じゃれつくな。ますますプレイメーカーが警戒してるだろ。
止めてくれ、プレイメーカーの好感度上げるの大変そうなんだから。
何回かタッグデュエルしてようやく誤解がとけた。
プレイメーカーやる気出しすぎだろ。ボコボコにされた。
「うーん、コナミ君もかっこいいけど、やっぱりプレイメーカー様が一番、ス・テ・キ」
黙ってろ。
「Ai、さっさと来い」
「はぁーい」
イグニス態になったAiは無理矢理ディスクの中に押しこまれる。
あらら、ディスクの電源落として……ロックまでかけてる。
「ちょ、ちょま、プレイメーカー様ま……」
「静かにしていろ」
Aiよ……よくプレイメーカーと一緒にいるな。
プレイメーカーはディスクを触る。
Aiが入ったディスクはほんのり温かい。
ふっと優しくプレイメーカーが微笑んだのをこっちは見逃さなかった。
いや、本当いいコンビだな。
もう少しデレてやれと思うけど……。
今度はデュエルでふたりと手合わせ願いたいものだ。
おわり
黒いマントの青年が振り返った。
こっちを驚くように見てる。
やっぱりAiだ。見た目が違うけど。
切れ長の目は金色で中性的だ。人ならざぬ者が持つ綺麗さがある。
「人違いです」
首を振るとAiはため息をついた。
「コナミ君……どーしてわかんだよ。俺超絶イケメン化してんのに」
「……何となくって、俺そういう数値化されてない感覚わかんねぇよ」
「遊作も……俺だって気づいてくれるのかな」
何でまた人型に?
「ハノイから逃げるためにさ、見た目のデータを弄ったのよ」
「っても一時しのぎだ、データを解析されたらバレちまう」
プレイメーカーが心配してるし、早く行こう。
Aiはぷいと顔を背ける。
「……プレイメーカーは心配してねぇよ」
「ここではデュエルにAIの助けはいらないんだよ。パートナーがいるし」
Aiは寂しそうだ。プレイメーカーの相棒は自分でいたいんだろう。
何をいじけてるんだか。Aiらしくないな。
「俺、遊作に嫌われてるし……」
そうは思わないけど。
「だってさー、黙れだのバラバラにするぞだの言われんだぜ。好かれてねぇって」
……プレイメーカーってリアルだとどんなふうに人と接してるの?
「接してるっていうか……塩対応が多いな。深く干渉しない。……事件のせいだ」
で、君には何故か暴言を吐いたり脅したりすると。
「うぇーん、やっぱり嫌われてるじゃーん」
「AIだからってひどいよな。俺にも感情があるっつーの」
ううん……Aiからよくプレイメーカーの話は聞いてるけど嫌われてるようには思えないな。むしろ……。
「Ai」
「え」
プレイメーカーが探しに来たみたいだ。
やっぱりプレイメーカーもAiを探してたんだな。
Aiの姿をじっと見てる。
「Ai、帰るぞ」
「俺は……Aiじゃない」
「お前はAiだ」
プレイメーカーはAiの顔をじっと見つめていた。
Aiの金色の目はきらきら輝きだす。
「……何でわかんの」
「お前がわからないはずないだろう」
「遊作」
Aiは赤くなってる。
何だかんだご主人様が大好きだな。
それにしても、よくプレイメーカーは場所がわかったな、リンクセンスのおかげかな。
プレイメーカーがAiの頬を触る。
「お前、泣いてたのか」
「え」
プレイメーカーの目がぎらりとこっちをにらむ。
ちょ、ちょっと待ってくれ。泣いたのはそっちのせいであって。
「プレイメーカー様、こいつは俺のこと守ってくれてたコナミ君」
「……守ってくれた?」
「そうそう、俺のパートナー!」
「パートナーだと……」
「コナミ君ってさー、デュエル超強いんだぜ。プレイメーカー様より強いかも?」
Aiはにっこり笑って腕を引いてきた。
気のせいじゃない。プレイメーカーからひしひしとした怒りを感じる。
こ、これはジェラシーだよな。
何だかんだいってお互い相棒が好きなんだな。
ってAi。じゃれつくな。ますますプレイメーカーが警戒してるだろ。
止めてくれ、プレイメーカーの好感度上げるの大変そうなんだから。
何回かタッグデュエルしてようやく誤解がとけた。
プレイメーカーやる気出しすぎだろ。ボコボコにされた。
「うーん、コナミ君もかっこいいけど、やっぱりプレイメーカー様が一番、ス・テ・キ」
黙ってろ。
「Ai、さっさと来い」
「はぁーい」
イグニス態になったAiは無理矢理ディスクの中に押しこまれる。
あらら、ディスクの電源落として……ロックまでかけてる。
「ちょ、ちょま、プレイメーカー様ま……」
「静かにしていろ」
Aiよ……よくプレイメーカーと一緒にいるな。
プレイメーカーはディスクを触る。
Aiが入ったディスクはほんのり温かい。
ふっと優しくプレイメーカーが微笑んだのをこっちは見逃さなかった。
いや、本当いいコンビだな。
もう少しデレてやれと思うけど……。
今度はデュエルでふたりと手合わせ願いたいものだ。
おわり
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