Hello world

プレイメーカー様のやつ。またデスガイドの所か。
いくらリンクスのガイドAIだからってしょっちゅう行き過ぎ。
プレイメーカー様のAIは俺だっつーの。

「むぅ……俺にもっとここのデータがあれば、構ってもらえるかな」
「そうだな……まずは」

リンクスのプログラムを見ると空のキャラIDがあった。これを俺のデータに書き換えたらっと……。

電脳空間にデータが再構築される。
電子の粒子たちは俺の姿を形どる。

「よーし、これでAiちゃん実装と! うーん、さすが俺かっこいー♪」 
「コラー、闇のイグニス!」
「げっ、デスガイド!」
「ゲとは何ですか! このプリティーガールに!」
「それよりデータを改竄しましたネ!」
「何のことかなぁ、Aiちゃんわかんなーい」
「データの改竄は規約違反デス! アカウント停止ですよ!」
「ええー、ちょっとデータ弄っただけじゃん!」
「ちょっともかかしもありません!」
「うう……AI同士だろ。見逃してくれよー」
「泣き真似もダメです!」

「Ai!」
「あ、遊作」
「その姿は……」
「あ、これ? ちょっとデータもらって」
「急にディスクから気配が消えたから心配をした」
「……ごめん」
「……デスガイドといたのか」

「プレイメーカーさん、闇のイグニスの飼い主ならちゃんと繋いでおいてくだサイ!」
「誰が犬だ、この凶暴デスガイド!」
「……お前ら仲がいいな」
「ハイッ?!」
「ど、どこがぁ?!」

「ゆーさくちゃん……何か勘違いしてるけど。俺デスガイドは恐怖の対象でしかないから」
「恐怖の対象とは何デスか?!」
「……」
「遊作ちゃんこそデスガイドの所ばっか入り浸ってるじゃん?」
「それは……お前がよくデスガイドといるからだ」
「へ」
「オレも、お前を愛してるから」
「ゆ、ゆーさくちゃん」


こっちで再会してから過保護だったり、熱い思いを告げられたけど。
前の遊作からしたらこんなセリフ絶対想像がつかない。
う、嬉しい……。嬉しいぞ。

「デスガイドが好きなら、対策を練る必要があった」
「対策?」
「……ディスクにロックをかけて、お前が出られないようにする」
「うっ……いやーん、こわいー。相変わらず鬼畜プレイメーカ様」
「……遊作、俺はこのちんちくりんを何とも思ってないぜ。俺様が好きなのは……ずっと……その……」
「ちゃんと言え」
「プレイメーカー様が大好きだっつーの!」
「でもソウルバーナーも好きハート」
「誤魔化すな」 

「全く……仕方がありませんネ。今回だけデスよ。次やったらbanですから!」
「お、珍しく優しい」
「アナタ方がいると、女性ユーザーが増えるのデス……」
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