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藤木兄弟は勉強ができない

二人きりだった。
そんなせいか甘やかして育ててしまった。
Aiは膝上から降りない。
兄として不安だった。
もし他の男にこんな素振りをしたらと思うと。

「遊作、ちゅ~して」
「……駄目だ、学校前に」

今でさえ我慢してるのにキスをしたら学校どころじゃない。
肌が触れるたびに昨夜したことを思い出してしまう。
Aiはパジャマのボタンを開けていく。

「ゆーさく、触って」
「……Ai」

教育を間違えてしまったのだろうか。
歳を重ねるごとにAiは淫靡になっていた。
(問題なのは、オレがそのAiを嫌いなわけじゃないことだ)


むしろ……。

(いや、今日はダメだ)

今日は遅刻するわけにはいかない。
遅刻が続いて教師から睨まれつつある。
下半身にAiの手が触れる。
頭の先まで震えが走った。

「遊作ちゃんも好きねぇ」
「……お前のせいだ」


Aiの白い指先に撫でられるだけで遅刻の文字が消えつつある。
Aiは膝から降りて膝をつく。遊作の物をチャックから誘いだす。
Aiが握ると意志に反して反りたっていた。
唇が触れるともう駄目だった。

口に含まれてAiしか見えなくなる。


(今日も遅刻か)
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