終末のマキナ
焦げついた匂いがする。
瓦礫の下でオレは目覚めた。体がひどく痛む。体を動かすと、背中からからからと瓦礫が落ちていく。
瓦礫の隙間からはわずかに部屋の様子が見えた。
ふたつに折れたベッド、ひしゃげたカーテンレール。
破裂音とともに建物が揺れた。
「う……」
瓦礫の下から這いでる。何だか煙っぽい。
崩れた壁からは街が見えた。地獄みたいな光景だった。
炎が街を覆っていた。
ワイトのような金属骨格をむき出しにしたソルティスたちが火影をさまよっていた。
空には鳳凰がいた。
炎のような翼をはためかせ燃える街を見下ろしている。
旋回すると電波塔に降り立った。
電波塔に立つ人影に寄り添う。
黒いマントに長身の青年。
いや、あれは人間じゃない……。
人間にしては、あまりにも綺麗すぎる。
黒いマントの青年は街を見下ろしていた。
その頬に涙が一筋流れていく。
オレはそれから眼を離せなかった。
瓦礫の下でオレは目覚めた。体がひどく痛む。体を動かすと、背中からからからと瓦礫が落ちていく。
瓦礫の隙間からはわずかに部屋の様子が見えた。
ふたつに折れたベッド、ひしゃげたカーテンレール。
破裂音とともに建物が揺れた。
「う……」
瓦礫の下から這いでる。何だか煙っぽい。
崩れた壁からは街が見えた。地獄みたいな光景だった。
炎が街を覆っていた。
ワイトのような金属骨格をむき出しにしたソルティスたちが火影をさまよっていた。
空には鳳凰がいた。
炎のような翼をはためかせ燃える街を見下ろしている。
旋回すると電波塔に降り立った。
電波塔に立つ人影に寄り添う。
黒いマントに長身の青年。
いや、あれは人間じゃない……。
人間にしては、あまりにも綺麗すぎる。
黒いマントの青年は街を見下ろしていた。
その頬に涙が一筋流れていく。
オレはそれから眼を離せなかった。
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