TOX2短編
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「ははは、今回もガタガタだなお前、最高にいじり甲斐があるじゃないか、ぶっ壊したくなるぜ」
「アホみたいに笑ってないで、いいからとっとと直せ、まな板が」
「でけぇ口叩けんなら直さなくていいな、さようならリドウ君…てめぇのことは忘れてやるぜ…」
「いいから直せ、名無し」
「なぁなぁ、こんな黒匣突っ込むより、私の伝手でマジモンつっこんで治してやろうか?」
「そんなもの入れたところで何の意味もない…、いいから」
「へいへい、やってやんよ半死人」
リドウの言葉に名無しが彼の服を無理やり剥ぎ取り黒匣のメンテナンスを始める。
リドウの体に大きな負担を与えている内臓黒匣のメンテナンスと、負担が全て乗っかっているその体を治すのが名無しの仕事の一つである。
クランスピアのドクターエージェントである名無しは、クランに所属するエージェントの治療を統括しており、その中でもリドウだけは特別扱いで世話をしている。
きっかけはリドウが自身の体をメンテナンスするのに、当時名無しが室長を務めていた医療室の権利を無理矢理奪おうとした事である。
名無しの奇抜な性格上普通の条件では簡単に部屋は譲らなく、リドウの体の中に面白いものが入っていることが判明すると、名無しはリドウが自分のモルモットになることを条件に出し室長の権利を譲渡した。
リドウも体の強化が可能ならばと名無しの話に乗り、今までに至っている。
言われた通りにリドウの体をいじり直す名無しは、今日もその時間を楽しんでいる。
リドウからすれば、名無しのその行動に若干の不満があった。
名無しからすればリドウはただのモルモット。
だがリドウからすれば、名無しは一人の女性であった。
胸もない、髪も短い、品もない女性だが自分がこういった体であることに違和感を感じず、この体で有ることを研究対象といえ愛してくれている人物であるという点から、リドウは名無しを一人の女性としてみていた。
この時間だけは彼女は唯一自分だけを見てくれている。
彼女だけの自分であり、自分だけの彼女でいてくれる時間。
様々なエージェントを相手にし忙しい名無しを独占できる唯一の時間だと、リドウは勝手ながらに思っていた。
名無しが楽しそうにリドウの体をいじり終わると、リドウは剥ぎ取られた服を羽織りだるそうに体を起こす。
「余計な細工してないだろうな?」
「安心しな、私に不利益なことはしてないさ」
「俺に不利益なことはしてなさそうだね、俺が死ねば名無しの楽しみも減るしね」
「じゃあ残念に生きて私を楽しませてくれよ?モルモットちゃん」
「もしかしたら狼かもしれない」
「ははは!!世の中には情けない狼もいるもんだぜっ」
名無しが腹を抱えて笑うため、年甲斐にもなくリドウがむっとした表情で名無しを睨んだ。
リドウがそれっぽいことを言うといつも名無しはこうやって腹を抱えて笑う。
冗談っぽくいうが、割と本心を言っており自分も異性なのだということをアピールするがまるでそれが通じない。
この女は、胸もなければ異性という概念もないのだろうかとリドウは常々思っていた。
名無しに聞こえるよう大きな舌打ちをし、リドウは強めに頭を掻いた。
「あ、副作用で禿げるかもしれねーから頭なんか掻くなよ?」
「何したんだ」
「じょーだんだよ、いちいち反応して最高だなーっはははっ、愛してるぜモルモットちゃん」
「俺も愛してるけど?ドクター名無し」
「相思相愛ってか、素敵な実験体を得られて私は世界一幸せなドクターだ」
愉快そうにメスでジャグリングを行う名無しからリドウは不愉快な表情でメスを一本奪った。
タイミングがずれメスが床に落ち、その際に名無しの手に軽く刃が触れ、名無しの手首を伝い血が垂れたが、そんなことは気に留めず名無しはメスを拾い上げ、リドウに奪われたメスも奪い返した。
近付いた名無しの腕をリドウは強引に掴み、その手から垂れる血を唇で拭った。
「リドウ、人は口内に300種類以上の細菌を飼ってるってのを教えたほうがいいか?」
「なら、俺が名無しを愛してるのを教えた方がいいかい?」
「さっき聞いたな、相思相愛だぜモルモット!終業で飲むか、っつっても店なんか閉まってるがな!傑作だぜっ」
「全然聞いてないだろ?それ」
リドウの言葉をマイペースに受け取り自由な言葉を発する名無しの口をリドウは塞いだ。
いい加減言葉遊びのように意味を誤魔化されるのに嫌気が差していたのだ。
名無しの事だ、どうせこのような行為をしてもまた口内の細菌がどうだのと言うのだろう。
それならそれで、今起こった行動によってこれから気まずくなることもないだろう。
自己満足の為だけの行為にリドウは満足をし、名無しから唇を離し名無しの表情を窺った。
すると名無しは、デスクの引出しに向かいガーゼを取り出すとアルコール消毒をし口を拭く。
明らかに拒絶行為と見られる名無しの行動にリドウは傷ついた。
「いくらなんでもその行動は傷つくね」
「触れるなら一旦消毒だろ?んなことよりも、乙女の純情を無理矢理奪われた傷心マックスの私はどうなるんだ」
「どの口が言えるんだい、その乙女っていうのは」
「当然この口だ」
得意気に微笑んだ名無しがリドウの髪を掴んでリドウの唇に噛みついた。
噛みつき、頬を舐め不健康な色をしたリドウの首筋に舌を這わせ一つだけ花を咲かせた。
名無しが首筋から離れリドウの顔を見た後に意味深に微笑むと、そのまま名無しは背を向け何事も無かったように先程拾い上げたメスの消毒を行いだした。
名無しの行動の意味をこのままでは都合の良い様に捉えてしまう。
彼女のような人物において、そのような事を期待する自分が馬鹿げているとはわかっていても真意を確認せずにはいられなかった。
「消毒するほど嫌なんじゃないのか?」
「二度も言わせるのか、触れる前に消毒、医療エージェントなら当然ジョーシキだろ」
「なら、さっきの行動が異性に対してどういう意味を持つのかっていう常識は名無しにはあるかい?」
「ははは!お前の頭までどうにかする黒匣メンテった覚えはないぜ?」
「たった今されたところだと思った」
「そいつぁ勘違いだ、お前が思っている以上に私は女だぜ?」
「じゃあその胸と口をどうにかしないとね」
「んじゃ、実験に付き合ってもらうぜオオカミちゃん」
「へぇ、どんなだい?」
「性行為による胸の発育と異性への意識の変化実験」
実験を行うときの愉快そうな笑顔で名無しがそう言うと、名無しがリドウの服を再び剥ぎ取った。
ステップがおかしいことは解ってはいたが、彼女らしい答えを聞けたリドウはそれで満足だった。
こんな彼女を愛するのは自分だけだろうと、リドウは彼女を独占できる権利を得たことに喜びを感じた。
そして名無しも、今までと別の意味でリドウを独占できる事を名無しなりに喜んだ。
ー当然、その後の主導権がリドウにあったの別の話
「アホみたいに笑ってないで、いいからとっとと直せ、まな板が」
「でけぇ口叩けんなら直さなくていいな、さようならリドウ君…てめぇのことは忘れてやるぜ…」
「いいから直せ、名無し」
「なぁなぁ、こんな黒匣突っ込むより、私の伝手でマジモンつっこんで治してやろうか?」
「そんなもの入れたところで何の意味もない…、いいから」
「へいへい、やってやんよ半死人」
リドウの言葉に名無しが彼の服を無理やり剥ぎ取り黒匣のメンテナンスを始める。
リドウの体に大きな負担を与えている内臓黒匣のメンテナンスと、負担が全て乗っかっているその体を治すのが名無しの仕事の一つである。
クランスピアのドクターエージェントである名無しは、クランに所属するエージェントの治療を統括しており、その中でもリドウだけは特別扱いで世話をしている。
きっかけはリドウが自身の体をメンテナンスするのに、当時名無しが室長を務めていた医療室の権利を無理矢理奪おうとした事である。
名無しの奇抜な性格上普通の条件では簡単に部屋は譲らなく、リドウの体の中に面白いものが入っていることが判明すると、名無しはリドウが自分のモルモットになることを条件に出し室長の権利を譲渡した。
リドウも体の強化が可能ならばと名無しの話に乗り、今までに至っている。
言われた通りにリドウの体をいじり直す名無しは、今日もその時間を楽しんでいる。
リドウからすれば、名無しのその行動に若干の不満があった。
名無しからすればリドウはただのモルモット。
だがリドウからすれば、名無しは一人の女性であった。
胸もない、髪も短い、品もない女性だが自分がこういった体であることに違和感を感じず、この体で有ることを研究対象といえ愛してくれている人物であるという点から、リドウは名無しを一人の女性としてみていた。
この時間だけは彼女は唯一自分だけを見てくれている。
彼女だけの自分であり、自分だけの彼女でいてくれる時間。
様々なエージェントを相手にし忙しい名無しを独占できる唯一の時間だと、リドウは勝手ながらに思っていた。
名無しが楽しそうにリドウの体をいじり終わると、リドウは剥ぎ取られた服を羽織りだるそうに体を起こす。
「余計な細工してないだろうな?」
「安心しな、私に不利益なことはしてないさ」
「俺に不利益なことはしてなさそうだね、俺が死ねば名無しの楽しみも減るしね」
「じゃあ残念に生きて私を楽しませてくれよ?モルモットちゃん」
「もしかしたら狼かもしれない」
「ははは!!世の中には情けない狼もいるもんだぜっ」
名無しが腹を抱えて笑うため、年甲斐にもなくリドウがむっとした表情で名無しを睨んだ。
リドウがそれっぽいことを言うといつも名無しはこうやって腹を抱えて笑う。
冗談っぽくいうが、割と本心を言っており自分も異性なのだということをアピールするがまるでそれが通じない。
この女は、胸もなければ異性という概念もないのだろうかとリドウは常々思っていた。
名無しに聞こえるよう大きな舌打ちをし、リドウは強めに頭を掻いた。
「あ、副作用で禿げるかもしれねーから頭なんか掻くなよ?」
「何したんだ」
「じょーだんだよ、いちいち反応して最高だなーっはははっ、愛してるぜモルモットちゃん」
「俺も愛してるけど?ドクター名無し」
「相思相愛ってか、素敵な実験体を得られて私は世界一幸せなドクターだ」
愉快そうにメスでジャグリングを行う名無しからリドウは不愉快な表情でメスを一本奪った。
タイミングがずれメスが床に落ち、その際に名無しの手に軽く刃が触れ、名無しの手首を伝い血が垂れたが、そんなことは気に留めず名無しはメスを拾い上げ、リドウに奪われたメスも奪い返した。
近付いた名無しの腕をリドウは強引に掴み、その手から垂れる血を唇で拭った。
「リドウ、人は口内に300種類以上の細菌を飼ってるってのを教えたほうがいいか?」
「なら、俺が名無しを愛してるのを教えた方がいいかい?」
「さっき聞いたな、相思相愛だぜモルモット!終業で飲むか、っつっても店なんか閉まってるがな!傑作だぜっ」
「全然聞いてないだろ?それ」
リドウの言葉をマイペースに受け取り自由な言葉を発する名無しの口をリドウは塞いだ。
いい加減言葉遊びのように意味を誤魔化されるのに嫌気が差していたのだ。
名無しの事だ、どうせこのような行為をしてもまた口内の細菌がどうだのと言うのだろう。
それならそれで、今起こった行動によってこれから気まずくなることもないだろう。
自己満足の為だけの行為にリドウは満足をし、名無しから唇を離し名無しの表情を窺った。
すると名無しは、デスクの引出しに向かいガーゼを取り出すとアルコール消毒をし口を拭く。
明らかに拒絶行為と見られる名無しの行動にリドウは傷ついた。
「いくらなんでもその行動は傷つくね」
「触れるなら一旦消毒だろ?んなことよりも、乙女の純情を無理矢理奪われた傷心マックスの私はどうなるんだ」
「どの口が言えるんだい、その乙女っていうのは」
「当然この口だ」
得意気に微笑んだ名無しがリドウの髪を掴んでリドウの唇に噛みついた。
噛みつき、頬を舐め不健康な色をしたリドウの首筋に舌を這わせ一つだけ花を咲かせた。
名無しが首筋から離れリドウの顔を見た後に意味深に微笑むと、そのまま名無しは背を向け何事も無かったように先程拾い上げたメスの消毒を行いだした。
名無しの行動の意味をこのままでは都合の良い様に捉えてしまう。
彼女のような人物において、そのような事を期待する自分が馬鹿げているとはわかっていても真意を確認せずにはいられなかった。
「消毒するほど嫌なんじゃないのか?」
「二度も言わせるのか、触れる前に消毒、医療エージェントなら当然ジョーシキだろ」
「なら、さっきの行動が異性に対してどういう意味を持つのかっていう常識は名無しにはあるかい?」
「ははは!お前の頭までどうにかする黒匣メンテった覚えはないぜ?」
「たった今されたところだと思った」
「そいつぁ勘違いだ、お前が思っている以上に私は女だぜ?」
「じゃあその胸と口をどうにかしないとね」
「んじゃ、実験に付き合ってもらうぜオオカミちゃん」
「へぇ、どんなだい?」
「性行為による胸の発育と異性への意識の変化実験」
実験を行うときの愉快そうな笑顔で名無しがそう言うと、名無しがリドウの服を再び剥ぎ取った。
ステップがおかしいことは解ってはいたが、彼女らしい答えを聞けたリドウはそれで満足だった。
こんな彼女を愛するのは自分だけだろうと、リドウは彼女を独占できる権利を得たことに喜びを感じた。
そして名無しも、今までと別の意味でリドウを独占できる事を名無しなりに喜んだ。
ー当然、その後の主導権がリドウにあったの別の話
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