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ひと欠片の約束

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「またないてるの…?」


一人の少女が一人の少年に話しかけた。


「ないてないよ」



一人の少年が一人の少女に答えた。


「うそよ、だってないてたもの」

「ないてないっていってるだろ!」

「無理しなくていいのに…、あ、良いこと思い付いた!」

「いいこと?」

「うん、今度から悲しいこととか、さびしいこととかあったら何でも私に言って、私が君を守るから!」

「…本当?」

「本当」

「…いやだよ」

「どうして?」

「だって、守るのは男の役目だって母さんがいつも言ってた。」

「えー、でも君には無理だよー」

「できるよ!俺だって男なんだ!俺が守るんだ!」

「それじゃあ…私が君を、君が私を守る、そうしよ?ね、約束!」


少女は微笑んで右手の小指を少年に差し出した。
ああ、約束さ、と答えると少年は力強く少女の小指に自分の指を絡めて笑顔になる。

二つの声が響いた



指切りげんまん

嘘ついたら


はりせんぼん



のーます



指きった







私と君をつないだ

小さな約束


君が忘れても 

私にはそれが宝物になった





●ひと欠片の約束●







ねぇ、あの約束覚えてる?










 
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