Craig Shannon の物語
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雑務に追われ、城下町の邸に帰る時間も惜しくなり城にある騎士宿舎のバラックにある私室に寝泊まりしてもう7日…
『シャノン卿、クリーニングから戻ってきた制服お届けにあがりました』
元気な声が私室に届き目が覚めた。ドアを開けると城勤のメイドの姿。
『あ、すみません…お休み中でしたか?』
『いや…大丈夫…。アーリア、ありがとう』
実を言うと彼女は俺の恋人だ。
邸に敢えて帰らない理由はそこにある。
そっと彼女を部屋に引き入れ扉を閉ざす。
形式張った堅苦しい言葉遣いを崩し彼女に触れた。
『上がっていくだろ?お茶を淹れよう』
『…だって。クレイグ寝てたんでしょう?明日にするわ』
遠慮する彼女に笑顔を向けて“起きようと思っていた所だから”と言い抱き締めた。
お茶を淹れると言っておきながら彼女を抱きしめ離さない俺に、半ば諦めたようにアーリアは無抵抗で抱きしめられていた。
ホワイトブリムを頭に乗せた濃紺のエプロンワンピースは彼女曰く城勤の制服で一番可愛いのだそうだ。
そのお気に入りの制服を着たいが為、彼女はたくさん勉強して狭き門であるその制服を勝ち取った。
『抱き締めてくれるのは嬉しいけど、クレイグの制服…置かせてよ。皺になる…』
彼女の胸に抱かれたままの騎士の制服、腕を解き、それを受け取りクローゼットに掛けると背中越しに彼女の声が届いた。
『騎士様の剣は私にはまだ触れないけれど…いつかは制服だけじゃなくて…剣も手渡せるようになりたいわ…なんて』
恥ずかしがりながら後半の言葉は聞き取るのも難しいくらい小声だった。
騎士は陛下に騎士爵を頂いてから退団するまで左腰に毎日剣を携える。
騎士と人生の大半を連れ添う剣を女神に例え、“妻以外の女が剣に触れると女神が嫉妬して戦場から戻れないようにしてしまう”と古くから言われ、メンテナンスをする鍛治師を含み男しか触れないのだ。
…妻を除いては。
つまり彼女の言葉、それは大きな意味のある言葉だった。
『結婚したら毎朝アーリアが俺に剣を渡してくれるんだな…』
嬉しい言葉に顔を綻ばせるも間髪入れず彼女は言う
『でもっ!まだ、私はこの制服を着ていたいから…もう少し先がいいですっ!』
どうやらこうして私室での密会はこの先も続くようだ。彼女らしい物言いに思わず声を上げ笑いあった。
早く…彼女を妻と呼ぶ日が来ればいい。
『シャノン卿、クリーニングから戻ってきた制服お届けにあがりました』
元気な声が私室に届き目が覚めた。ドアを開けると城勤のメイドの姿。
『あ、すみません…お休み中でしたか?』
『いや…大丈夫…。アーリア、ありがとう』
実を言うと彼女は俺の恋人だ。
邸に敢えて帰らない理由はそこにある。
そっと彼女を部屋に引き入れ扉を閉ざす。
形式張った堅苦しい言葉遣いを崩し彼女に触れた。
『上がっていくだろ?お茶を淹れよう』
『…だって。クレイグ寝てたんでしょう?明日にするわ』
遠慮する彼女に笑顔を向けて“起きようと思っていた所だから”と言い抱き締めた。
お茶を淹れると言っておきながら彼女を抱きしめ離さない俺に、半ば諦めたようにアーリアは無抵抗で抱きしめられていた。
ホワイトブリムを頭に乗せた濃紺のエプロンワンピースは彼女曰く城勤の制服で一番可愛いのだそうだ。
そのお気に入りの制服を着たいが為、彼女はたくさん勉強して狭き門であるその制服を勝ち取った。
『抱き締めてくれるのは嬉しいけど、クレイグの制服…置かせてよ。皺になる…』
彼女の胸に抱かれたままの騎士の制服、腕を解き、それを受け取りクローゼットに掛けると背中越しに彼女の声が届いた。
『騎士様の剣は私にはまだ触れないけれど…いつかは制服だけじゃなくて…剣も手渡せるようになりたいわ…なんて』
恥ずかしがりながら後半の言葉は聞き取るのも難しいくらい小声だった。
騎士は陛下に騎士爵を頂いてから退団するまで左腰に毎日剣を携える。
騎士と人生の大半を連れ添う剣を女神に例え、“妻以外の女が剣に触れると女神が嫉妬して戦場から戻れないようにしてしまう”と古くから言われ、メンテナンスをする鍛治師を含み男しか触れないのだ。
…妻を除いては。
つまり彼女の言葉、それは大きな意味のある言葉だった。
『結婚したら毎朝アーリアが俺に剣を渡してくれるんだな…』
嬉しい言葉に顔を綻ばせるも間髪入れず彼女は言う
『でもっ!まだ、私はこの制服を着ていたいから…もう少し先がいいですっ!』
どうやらこうして私室での密会はこの先も続くようだ。彼女らしい物言いに思わず声を上げ笑いあった。
早く…彼女を妻と呼ぶ日が来ればいい。