君こそ僕のアイドル
『ミミロップ、スキンケアするよ』
「ルルルゥ」
化粧台の椅子に腰掛け向かい側にミミロップの椅子を置くと美しい仕草でミミロップが腰を掛ける。
手のひらに化粧水を出してミミロップの顔に点々と指先で付けていく。そのまま付けたところから周りへ丁寧に塗りこむ。マッサージをするように揉みほぐしながら化粧水を伸ばしていく。
ミミロップは静かに目を閉じている。
いつもはスキンケアに集中していたが今日は公園で出会った男の一言からミミロップのひとつひとつを気にしてしまう。
本当にこのミミロップは美しい。自分で言うのもなんだが毛並みは揃っていて引き締まった身体と程よくついた肉は色気を出し、長い耳の毛並みを確かめるその仕草一つでも魅了させられる。
このミミロップの特性はメロメロボディではないがそう疑うレベルでミミロップは完璧である。
スキンケアをする手が鈍ったことに気付いたのかミミロップが不思議そうにゆっくりと瞳を開いた。
上目遣いに心配そうに顔を覗き込む彼女。
そんな彼女の顔を見て、両手でミミロップの頬を包み込む。
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